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チタンマフラーの磨き方・カッター・手入れ方法

更新日:2023年12月17日

チタンマフラーについて、その特徴や製品の魅力、磨き方、また、カッターやお手入れの仕方などを解説します。あの虹色の美しい焼き色が魅力の、スポーツカーやグランドツーリングカーには定番の最高峰のチューニングパーツ、チタンマフラーの耳寄りな情報を紹介します。

チタンマフラーの磨き方・カッター・手入れ方法

チタンマフラーと磨き方について

エンジンチューニングの第一歩と言われるのが、マフラーの交換です。特にターボエンジン車は、エンジンからの排気ガスの抜けの良さが、出力の向上やアクセルレスポンスの良さに非常に大きく影響します。車種によっては、マフラーを交換しただけで大幅にパワーアップし、同時にドライブフィーリングが良くなり、運転がますます楽しくなります。

しかし、ひと口にマフラー交換と言っても、製造メーカーからパイプの口径、出口の形状などそれぞれ多くの製品が販売され、また、使われている素材も一般的なスチールから、アルミ、ステンレスなどいろいろな種類があり、一体どれを選べば良いのか迷ってしまうでしょう。

高品質なバーツとして注目のチタンマフラー

自動車メーカーが標準で装備しているマフラーは、製造コストの都合上、価格の安いスチール製が主ですが、アフターマーケット製のマフラーは、その魅力をユーザーにアピールするために、いろいろな材質の製品を開発して販売しています。

そういったマフラーの中でも、現在は、特にチタンマフラーが大きな注目を集めています。チタンマフラーは、スポーツカーやグランドツーリングカーなどでは純正装着されている車種も存在し、また、アフターマーケットの製品でも、チタンマフラーはとりわけハイグレードなチューニングパーツとしてラインナップされています。

しかし、一体なぜチタンマフラーが、高性能車に特別に装備されるのか、チタンマフラーの装着でどういった効果があるのかは、あまり知られていません。

そのようなチタンマフラーについて、その特徴や製品の魅力、磨き方、また、カッターやお手入れの仕方などを解説していきます。

性能アップとドレスアップ両方の効果

自動車メーカーの純正で、車両に装着されているマフラーは、ほとんどがスチール(鉄)製です。これは製造コストによる理由もありますが、こうしたメーカー純正のマフラーは、車種ごとに、自動車メーカーが保証する範囲の性能を引き出すために開発されており、製品としての質は決して悪くはありません。

そのため、下手に純正以外の製品に交換してしまうと、車の持つ耐久性を著しく低下させる恐れがあり、注意が必要です。

ではなぜ、わざわざ社外品のマフラーに交換するのか、最も大きな理由は、①アクセルレスポンスの向上、②外観のドレスアップ、③いい音(排気音)を出したいの三点でしょう。

性能と音に外観までもが全て高品位なチタン

そのようなチューニングマフラーの中でも、素材としての品質が圧倒的に高いのがチタンマフラーです。チタンマフラーは軽量でしかも強度に優れるため、排気の抜けが良く、レスポンスの向上と共に乾いた高周波の排気音がたまらなく魅力的です。

また、最大の特徴は「美しい焼き色」です。これはヒートグラデーションと呼ばれる現象によるもので、マフラーのチタン原子と空気中の酸素とが結合して、チタンマフラーの表面が、深海のような濃いブルーから徐々に虹色へと変化しくという、何とも言えない美しさは、チタンマフラーならではの素敵なドレスアップ効果です。

チタンマフラーの磨き方

アフターマーケット品のチューニングパーツとして、従来主流だったステンレスマフラーは、鏡のようなステンレスの輝きが美しく、表面に曇りなどが生じて見た目が台なしにならないよう、走りに出かけた後は、ステンレス専用のクリーナーやワックスでせっせと磨き上げるのが常識でした。

しかし、チタンマフラーの場合は、チタン特有の「ヒートグラデーション」による、あの虹色に染まった素材の美しさを、そのまま楽しむドレスアップパーツです。そのため、特にワックスなどを使用して磨く必要はないため、基本的に水洗いのみでOKです。

しかし、エンジンオイルなどの油分が付着した場合は、放置すると排気熱で焼きついて除去できなくなってしまうため、一般のブレーキクリーナーなどを使用してすぐに拭き取りましょう。

チタン製マフラーカッター

チタンマフラーは、その見た目の美しさはもちろん、軽量で錆にも強いなど耐久性が高く、さらにスチールやステンレスなどよりも強度が高いため、排気の抜けが良くなり、エンジンのレスポンス向上や、乾いた高周波のしびれるような排気音といった、魅力満載のチューニングパーツとして、非常にがあります。

しかし、その分、素材の原価が高く、また加工がしにくいなどの理由から、チタンマフラーは大変に高価で、約数十万円から百万円以上といった値段で販売されています。

愛車をおしゃれにドレスアップするチタン製カッター

そこで、チタンマフラーが欲しいけれど、ちょっと手が出ないという人になのが、チタン製のマフラーカッターです。

チタン製マフラーカッターは、純正マフラーの出口部分に装着することで、あの美しい虹色のチタンマフラーの外観を手にすることができる、お手軽なドレスアップパーツです。チタンマフラーカッターは、シングルタイプやデュアルタイプ、丸型断面に角型断面、オーバル(楕円形)タイプなど種類も豊富で、好みの外観にドレスアップできるのが魅力です。

価格も2,000~3,000円程度と激安なため、見た目にこだわるおしゃれなユーザーには、打ってつけの製品です。

チタンマフラーのお手入れ

チタンマフラーの、お手入れの仕方について説明します。

チタンマフラーは、とても高価な製品のため、日頃の掃除などお手入れが大変かと考えますが、決してそうではありません。チタンはステンレスなどとは異なり、素材そのままの雰囲気を楽しむチューニングパーツです。特に専用のクリーナーなどは使用せず、少し丁寧に水洗いをして拭き取って置けば大丈夫です。

チタンは元々丈夫な素材で、錆に強く、耐久性が高いため、価格は高いですが、他の素材よりもずっと長持ちします。ただ、エンジンオイルなどの油分が付着した場合は、排気熱で取れなくなる前に、ブレーキクリーナーなどを使ってすぐにきれいにしておきましょう。

チタンマフラーの音

チタンマフラーの排気音について説明します。

チタンマフラーの排気音の特徴は、何と言ってもしびれるような高周波の、甲高い乾いた独特のサウンドです。

チタンは、素材としての強度が高いため、他の素材よりもエキゾーストパイプの肉厚を、ずっと薄くできるというメリットがあります。そのため、よりレーシングカーに近い音質を実現することができ、チタンマフラーならではの大きな魅力となっています。

しかし、マフラーの音は素材のみでなく、パイプの口径や曲がり具合などで大きく変わるため、好みの音の製品を選択できるようチューニングショップなどに相談してみましょう。

チタンマフラーの焼き色

チタンマフラーの焼き色について説明します。

チタンマフラーの魅力は、何と言っても、あの美しい独特の焼け色です。焼け初めはまるで深海のように透き通るブルーで、それが次第に虹色のグラデーション模様を作っていく様子は、見ているだけでうっとりしてしまうほどです。

その美しさの秘密は、ヒートグラデーションと呼ばれる現象によるもので、排気熱によってマフラーのチタン分子と空気中の酸素とが結合して、あのような美しい色を作り出しています。

チタンマフラーの修理の方法

チタンマフラーの修理方法について説明します。

チタンマフラーは素材の強度が高いため、エキゾーストパイプの肉厚をより薄くして排気の抜けを良くし、エンジンレスポンスの向上や、レーシングカーばりの、しびれるような高周波のエキゾーストサウンドなど魅力の多いチューニングパーツです。

そのため、チタンの利点を生かして相当に薄く作っている製品も多く、ハードなチューニングなどで排気圧を掛けすぎたり、振動による衝撃などによって、サイレンサーとの接合部といった溶接部分が破損したり、クラック(ひび)が入ったりすることがあります。

そのような、材質を薄くした製品では修理が難しく、補修不可能と言われる場合も多いです。そこでTIG(アルゴン)溶接機を使用した、破損部分の再溶接で修理します。破損個所がきれいに補修でき、排気漏れなどの症状が無くなります。

TIG溶接機は、専門店WELDTOOLにて購入できます。

チタンマフラーの焼け落とし・焼き直しの方法

チタンマフラーの焼け落とし、焼き直しについて説明します。

まず、チタンマフラーについた焼き色を落とすのは意外と簡単で、表面を磨けば落とせます。まず、2000番くらいのサンドペーパーを使用し、徐々に粗いペーペーで磨いてきれいにしてから、その後、金属研磨剤と電動工具を使用してバフ掛けを行います。

次に、焼き色を落としたマフラーに再び焼き入れをする方法ですが、チューニングパーツメーカーでは特殊な電解処理を行うことでマフラー表面を酸化させ、意図的にあの虹色のグラデーションを作り出しています。そのため、一般のユーザーが行うのは難しいです。

また、ガスバーナーなどを使って焼き色を付ける方法も考えられますが、くれぐれも慎重に行うことをします。

チタンマフラーのメリット

チタンマフラーのメリットについて説明します。

チタンマフラーのメリットは、まず素材としての強度が非常に高いチタンを使用することで、エキゾーストパイプの肉厚をより薄く製造することが可能なことです。

さらに、チタンはとても軽い素材ですので、パイプの肉厚を薄くすることでより抵抗が少なくなり、排気の抜けが良く、特にターボ車ではかなりのパワーアップ効果があり、また、アクセルレスポンスが向上してドライブフィールが良くなり、より運転が楽しくなります。

また、軽量化による排気抵抗の減少は、まるでレーシングマシンみたいな絶妙の排気音を生みだし、乾いた高周波のチタンサウンドは、スポーツ好き車愛好家の憧れです。

さらに、チタン特有の「ヒートグラデーション現象」による、美しい虹色をした独特の焼け色は外観のドレスアップ効果が高く、おしゃれなユーザーの注目の的になります。

チタンマフラーは最高峰のチューニングパーツ

チタンマフラーについて、その特徴や製品の魅力、磨き方、また、カッターやお手入れの仕方などを紹介しました。

チタンマフラーは素材の強度が高く、しかも軽量で錆にも強いという抜群の耐久性を誇り、チューニングパーツとしては最高峰の製品です。

その魅力は、排気抵抗が少なく、抜けが良いことから、パワーアップやレスポンス向上など性能を高めるのに加え、乾いた高周波の「チタンサウンド」は、しびれるような排気音を奏でマニアの憧れです。

さらに、チタン特有のヒートグラデーション効果が美しい虹色の模様を作りだし、抜群のドレスアップ効果があります。

価格は高いですが、それに見合う魅力に満ち溢れたチタンマフラーを、あなたもぜひ体験してみましょう。

初回公開日:2018年04月16日

記載されている内容は2018年04月16日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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