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ワンエイティーの特徴・中古車の選び方・燃費・平均維持費

更新日:2023年12月15日

ワンエイティ―という名前を一度は聞いた事があるでしょう。かつて日本の若者にを博したスポーツカーです。そのワンエイティ―の特徴と現在の中古車価格、そしてワンエイティ―の燃費やこれから維持するにはどのくらいかかるのかをご説明していきます。

ワンエイティーの特徴・中古車の選び方・燃費・平均維持費

ワンエイティーの特徴

180SX(ワンエイティ―SX)は、日産自動車が販売したスポーツクーぺです。日本ではSXを省略しワンエイティーと呼ばれ1989年にS13型シルビアと共に発売されました。

もともとワンエイティーはS13型シルビアの北米輸出モデル240SXがベースでそれを逆輸入という形で国内向けに仕立て直した車種です。エンジンは車名にもあるように1800㏄DOHCターボエンジンCA18DET型を搭載して最高出力175馬力を誇りました。

ワンエイティ―は各目2灯式のリトラクタブルライトを装着し、リアはハッチバックとなっていましたが、姉妹車のシルビアとはデザインが大幅に違う他は、中身はほぼ同じとなっていました。しかし初期型のエンジンはターボ車のみの設定でデートカーとして一世風靡したシルビアと違い、走りに振ったモデルであったといえます。

180sx

180SXは北米向けのスポーツスペシャリティーであるZX、SX、NXのクーペラインナップの中で中核モデルでした。1991年にマイナーチェンジが行われ、排気量も2000ccにアップされましたが、車名は200SXとならずに180SXのまま国内では販売が続けられました。

1993年にシルビアはS14にモデルチェンジされましたが、車体が3ナンバー化されて不評だったこともありワンエイティーはそのまま販売が続けられました。1996年に自然吸気エンジンを追加するなどして、1998年に生産が終わるまでに初期型、中期型、後期型とマイナーチェンジをしてシルビア2世代分を同じモデルで生き抜きました。

エンジン

初代ワンエイティーにはCA18DETエンジンが搭載されていましたが、1991年にマイナーチェンジをした時にブルーバード、パルサー、プリメーラ用として先行して搭載されていたSRエンジンをワンエイティーも搭載する運びになりました。

マイナーチェンジ後のワンエイティーに搭載されていたSRエンジンは、それまで日産自動車の主力エンジンだったCAエンジンの後継機で、アルミブロックのエンジンでした。今までの鋳鉄ブロックに劣るとされて積極的なチューニングは最初は行われていませんでした。

しかし年月とともに高度なチューニングに耐久性があることが実証されて、数多くのチューナーによりチューニングがされたほか、メーカーチューンドエンジンも発展していきました。

今でもワンエイティーに搭載されるSRエンジンが愛される理由は、トルクフルで扱いやすい可変バルブタイミング機構「NVCS」の恩恵がの秘密でしょう。

外装の互換性

ワンエイティ―とシルビアは姉妹車であり、共通する骨格のおかげで、ボディーも数多く互換性があります。見た目ばシルビアとワンエイティーで大きく違いますが、フロントマスクをS13シルビアと変えることができるので、一部ショップで変換キットが販売されました。

フロントマスクがシルビアでリアがワンエイティーの車をシルエイティーと呼びますが、この車は日産自動車で500台限定で販売もされました。シルエイティ(SILEIGHTY)の商標は日産が登録しています。

反対にシルビアにワンエイティ―のマスクを換装したワンビアも存在しますが、リトラクタブルヘッドライトにするにはコストが高くなりすぎて、開発された車種は非常に少ない数でした。しかし海外の販売の240SXははじめからワンビア状態でした。

競技ベース車両

ワンエイティーはFRであることから、シルビアと同じでドリフト車としての改造が多く存在します。そのためにノーマルのままのワンエイティ―は市場には少ないでしょう。

90年代の車はボディー剛性が無い車がほとんどで、ワンエイティ―も例外ではなく競技車両として使うにはボディー剛性を上げてタワーバーやロールケージを取り付けていました。そのために市場には競技車両をまねた中古車が数多く存在しますが、そのボディーはあまり程度の良い物とは言えないでしょう。

輸出用240SX

ワンエイティ―とボディーはそのままの240SX(ツーフォーティーエスエックス)は北米向けのシルビア、ワンエイティーです。

エンジンには社名が示すように、2400ccの直列4気筒エンジンKA24DEおよびKA24Eが搭載されていました。KA24型系エンジンは、2代目プレーリー、W30型系ラルゴおよび、初代プレサージュにも搭載されていましたが、低速トルク重視のエンジンであるがゆえに、日本ではスポーティーカーのワンエイティーには搭載されませんでした。

ワンエイティーの中古車の選び方

ワンエイティーはかなりの数が改造されてきましたから、ノーマルのワンエイティーを探すには非常に難しいでしょう。かりに無改造のワンエイティーが見つかったとしても、プレミアがついて高くなっています。

そこで足回りを交換した物や、エンジンやボディーの改造をしたもの以外であれば、車の消耗品を交換してリフレッシュさせれば、非常に良いワンエイティーを手に入れることができるでしょう。

この他にも車の特性上から修復歴がある車種も多く存在するので、車を実際に確認して修復歴があればどのような修復をしてあるか確認する必要があります。ワンエイティは改造車や修復歴が多い事を念頭に、とにかく数多く車を見る事です。

ワンエイティーの燃費

ワンエイティーの燃費は、発売されていた当時は普通の燃費でした。90年代は何処のメーカーも、パワー至上主義なところがあり、燃費は二の次な面もありました。このワンエイティーも後期型ではターボとNAがありますが、10km/l走るのは至難の業です。

このワンエイティーは燃費を気にして乗る車ではありません。エンジンを回して気持ちよく走る車なので、低燃費を意識してブーストを上げずに気を使いながら走っても何も面白みがないでしょう。

平均的な燃費は8km/l以下がほとんどで、高速を長距離巡行して10km/l走れば良く走った部類に入ります。ライトチューニングをしていれば、燃費は落ちるのは言うまでもなく、タービン交換してしまうと、ガソリンは垂れ流しとなります。

ワンエイティーにかかる平均の維持費

ワンエイティーを1年間維持する場合、1年間の走行距離を10,000Kmとし、車検は2年なので1年あたりの金額を車検事務手数料を2万円とし、交換部品は無い物として算出してみました。

年間のガソリン代金はカタログデータをもとに燃費が約10km/lとして算出すると116,000円から182,000円ほどとなります。車検は年間70,000円から90,000円かかり、自動車税は13年経過していると45,400円となります。これに任意保険や駐車場代が加わると年間約50万円近くかかる事になります。

この金額は乗り方や任意保険の年齢やタイプ、また駐車場代金により金額は上下しますが、かなりの出費が必要になる事を覚悟しなければならないでしょう。

ワンエイティーの値段相場

ワンエイティーは車のコンディションにバラツキがあり、程度の良い物では260万円ほどする車両もあります。また安いものだと30万円代でも手に入れる事もできますが、安ければ購入した後にお金がかかることや、故障して乗れなくなる可能性があります。

平均的なワンエイティーは100万円程度でしょう。しかしそのほとんどは改造が施されているので、無改造で走行距離が少ない個体を探すとなれば150万円以上は必要となります。

新車

ワンエイティーは1997年10月に最後のマイナーチェンジを行い、翌年1998年12月に販売を終了しました。当時の新車価格は179万円〜267.6万円でした。1989年に発売されてから5回のマイナーチェンジを行い心臓部や外観、そして安全面が改良されました。

旧車の仲間入りで高騰も

ワンエイティーは日本を代表するミドルスポーツカーです。今もなお世界中で愛され続け、数多くのアフターパーツも販売されています。

生産終了から20年が経過しましたが、そのスタイリングは非常に美しく今でも通用します。20年経過で旧車の仲間入りといってよい車種で、程度によっては値上がりが始まっていますから、購入を考えているなら早めに決めたほうがよいでしょう。

初回公開日:2018年02月05日

記載されている内容は2018年02月05日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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