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オイル漏れの修理方法・添加物とオイル漏れの原因・車検

更新日:2024年04月13日

自動車やバイクに乗っていると、オイル漏れを起こすことがあります。実際にオイル漏れに遭遇された方もいるでしょう。オイル漏れをあまり放っておいても良くありません。オイル漏れの原因や修理方法や修理費用の目安など、オイル漏れに関する情報を紹介していきます。

オイル漏れの修理方法・添加物とオイル漏れの原因・車検

オイル漏れの原因と種類

「最近、駐車場にシミみたいなのができてるな。」と感じた方。それは愛車から、オイルが漏れている可能性大です。自動車やバイクには、色々なオイルが使用されています。日々乗っていれば自動車やバイクの部品は、いずれ劣化します。劣化した部品の影響でオイル漏れが発生する場合があります。

では、オイル漏れの原因と種類を、自動車の場合とバイクの場合とで紹介していきます。

自動車の場合

自動車に使用されているオイルは数種類あります。さまざまな装置に、それぞれ適したオイルが使用されています。代表的なオイルの種類とオイル漏れの原因をピックアップしていきます。

エンジンオイル

知名度の高いオイルの一つです。エンジンオイルは、エンジンの作動に重要かつ必要不可欠です。エンジンオイル漏れが発生する主な要因は次のとおりです。

・オイルフィルターのパッキンの損傷や劣化

・シリンダーヘッドカバーガスケットの劣化

・シリンダーヘッドガスケットの劣化

・オイルポンプガスケットの劣化

・カムシャフトオイルシールの劣化

・クランクシャフトオイルシールの劣化

・クランクプーリーの損傷

・エンジンブロー

パワーステアリングオイル

油圧式パワーステアリング装置が付いている場合も、部品の劣化や損傷などでオイル漏れが発生します。パワーステアリングオイル漏れが発生する要因は次のとおりです。

・パワーステアリングポンプ本体のシール類やパッキンの劣化

・ステアリングギヤボックス内部のシール類の劣化

・配管やホースの損傷や劣化

ギヤオイル

マニュアルトランスミッションやデファレンシャルギヤに使用されているギヤオイルは、エンジンオイルと比較して、オイルの粘性は硬いです。ですが、さまざまな原因でギヤオイル漏れが発生します。ギヤオイル漏れが発生する主な要因は次のとおりです。

・オイルシールの劣化や損傷

・パッキンやガスケットの損傷や劣化

・ミッションケースやギヤケースの損傷

オートマチックトランスミッションオイル

日本国内の自動車の大半を占めているオートマッチックトランスミッション車ですが、やはりさまざまな原因でオイル漏れが発生します。オートマッチックトランスミッションオイル漏れが発生する主な要因は次のとおりです。

・オイルシールの劣化や損傷

・パッキンやガスケットの損傷や劣化

・オイルクーラーホースの損傷や劣化

ブレーキオイル

自動車のブレーキ装置に必ずと言っていい程、使用されているオイルがブレーキオイルです。ブレーキオイルが漏れている場合はかなり深刻です。ブレーキが効かなくなって、事故に直結してしましますので、早急な修理を要します。ブレーキオイル漏れが発生する主な要因は次のとおりです。

・ブレーキオイル自体の劣化

・マスターシリンダーやホイールシリンダーの磨耗による損傷

・シールやピストンカップの磨耗や損傷

・ブレーキホースやブレーキパイプの損傷

ショックアブソーバーオイル

サスペンションの部分の構成部品の一つであるショックアブソーバーですが、ショックアブソーバーオイルが内部に封入されています。ショックアブソーバーオイル漏れの主な要因は次のとおりです。

・ショックアブソーバー内部のシールの劣化や損傷

・ピストンロッドの損傷

バイクの場合

バイクにも自動車同様、さまざまなオイルが使用されています。代表的なオイルの種類とオイル漏れの原因をピックアップしていきます。

エンジンオイル

当然ですが、バイクにもエンジンオイルは使用しています。エンジンの種類によって、2サイクルエンジン用エンジンオイルと4サイクルエンジン用エンジンオイルがあります。エンジンオイル漏れが発生する主な要因は次のとおりです。

・シリンダーヘッドカバーガスケットの劣化

・シリンダーヘッドガスケットの劣化

・オイルポンプ本体のガスケットやシールの劣化

・オイルポンプホースの破損

・シャフトシールの劣化

・ミッションケースの破損

ギヤオイル

スクーターは、ギヤケースがありギヤオイルが充填されています。ギヤオイル漏れが発生する主な要因は次のとおりです。

・アクスルシャフトオイルシールの劣化

・ギヤケースの破損

ブレーキオイル

バイクにもブレーキ装置にブレーキオイルを使用する事が多いです。ブレーキオイル漏れが発生する場合の主な要因は次のとおりです。

・シールやピストンカップの劣化や損傷

・ブレーキホースの損傷

オイル漏れの修理方法

先程、使用しているオイルの種類とオイル漏れの原因を紹介しましたが、オイル漏れを修理する場合は、オイル漏れを起こしている根源の部品の交換が必要になります。

修理に掛かる時間は車種やオイル漏れの箇所により違いがあります。数分で終わる修理もあれば、丸一日を要する修理もあるでしょう。

自動車のエンジンオイル漏れの場合を例に挙げると、シリンダーヘッドカバーガスケットの劣化でエンジンオイル漏れが発生していた場合、シリンダーヘッドカバーガスケットの交換となります。修理時間はエンジンの種類で変わりますが、簡単なエンジンだと1時間程で修理が完了します。

オイル漏れの添加剤

エンジンやトランスミッションからオイル漏れが発生した場合に、オイル漏れの症状を緩和する添加剤と呼ばれるものがあります。オイル漏れの原因がゴム製のオイルシールやガスケット類の硬化によるものの場合に、効果を発揮します。

ただし、一部のエンジンやトランスミッションやオートマッチックトランスミッションやバイクのエンジンには、添加剤を使用するとトラブルの原因になる場合があるので注意が必要です。

以下に、エンジンオイル漏れに抑止効果のある添加剤を紹介します。

WYNN'S エンジンストップリーク

ウインズというメーカーが出している、エンジンオイル漏れ止め剤です。熱や劣化によるオイルシールに作用し、オイルシールからのオイル漏れに効果を発揮します。

オイル漏れの防止剤

オイル漏れの抑止効果のある添加剤の他に、オイル漏れを予防する防止剤もあります。このオイル漏れ防止剤も、添加剤の一つと言えます。オイル漏れ防止剤も、一部のエンジンやトランスミッションなどに使用するとトラブルの原因になるものがあるので、注意が必要です。

以下に、オイル漏れ防止剤の一つを紹介します。

ワコーズエンジンパワーシールド

ワコーズというメーカーが出している、エンジンパワーシールドという商品です。オイル漏れ防止剤として使用できますし、オイルシールに作用してオイル漏れを改善する効果もあります。

オイル漏れの修理の費用の目安

オイル漏れを修理する場合の費用の目安は、どれくらいになるのでしょうか。

修理費用は、オイル漏れの部位で工賃はさまざまです。オイル漏れに限らず、自動車やバイクの修理費用のうちの工賃部分は、日本自動車整備振興会連合会が発行している「標準作業点数表」というものがあり、作業内容ごとに「工数」が設定されています。その「工数」を元に作業工賃を算出します。

例えば、A整備工場の1時間の作業工賃(アワーレート)が7000円だとします。クランクシャフトリヤオイルシールよりエンジンオイル漏れが発生し、オイルシールの交換を実施する場合だと、作業工数は車種により違いがありますが、3.0から5.0程の工数が多いです。

そうなると作業工賃は、7000円×3.0=21000円から7000円×5.0=35000円となり、それに使用した部品代などが加算されます。

オイル漏れのマークや目印は?

オイル漏れが起こっている場合、何かしらのマークや目印はあるのでしょうか。分かりやすいのが、駐車場にあるシミです。車から何かが漏れていれば、車の下つまり駐車スペースにシミができているはずです。たまには、車の下や駐車場をチェックしましょう。

例えば、エンジンオイル漏れが発生していると、場所によっては漏れたオイルが加熱され臭う場合があり、この匂いもオイル漏れのサインだと言えます。

エンジンオイルが漏れてオイル量が減れば、エンジンより異音が発生する場合もあります。減りが進んで、エンジンオイルの量が限界を迎えると、運転席のメーター内のオイルランプが点灯します。こうなったら、大至急整備工場へ向かいましょう。

オイル漏れは車検で見つかるのか?

整備工場で車検を依頼した場合、オイル漏れは見つかるのでしょうか。

車検の基準である「道路運送車両法」という法律の中に「保安基準」というものがあり、その中でオイル類の著しい漏れは保安基準に適合しない旨が記されています。つまり、オイル漏れは必ずチェックするという事です。車検に出した車にオイル漏れがあり、車検に通らない状態であれば、修理しなければなりません。

オイル漏れはSOSのサインです!

今回は、オイル漏れの種類や原因や修理に関して紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。オイル漏れは、愛車の不調のSOS信号です。愛車があなたへ訴えています。オイル漏れを放置しておくと、あとで重大な事故にもつながりますので、早急に手当をしましょう。もちろん、日頃のチェックも大事です。たまには点検をしてあげましょう。

初回公開日:2018年01月23日

記載されている内容は2018年01月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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