オイルランプが点灯した時の対処法・自作方法とオイル
更新日：2024年04月12日
オイルとは
オイルランプというのは車を運転時に見るべき「エンジンの効能の見定めや、エンジントラブルを回避するための警報」としての働きを持ちますが、このオイルは日常生活においてもさまざまな用途をもって使用されています。家庭用オイル（料理用）から自転車や自動車、あるいは機材などに差す「潤滑性を保持するための商業用オイル」まで、実にいろいろです。
このオイルの使い道によってさまざまな機器類をはじめ、日常で扱う必需品の性能や防御作用を発揮させることができるオイルであるため、オイルを使用する際にはその「オイルが持っている効果・効能」をしっかり把握した上で扱うことがよりベターな使用法となるでしょう。
オイルランプとは
基本的にオイルランプというのは主に「車の内装備として設置されている油圧警告灯」を意味し、このオイルランプの警告灯の点灯によって、「エンジンオイルがもうないこと・欠乏していること」や「エンジン内での何らかのトラブル」などを報せる重要な役割を担います。
また上記とは別に「家庭用オイルランプ」もあり、このオイルランプの場合は「電灯の代わりに使用する器具」、「歴史的に古くから使われていた電気機材」として認められます。単純に「オイルランプ」と言う場合でもこのように「2種類のオイルランプ」があるため、どちらのオイルランプを指しているか注意することも大切です。
家庭用のオイルランプ
家庭用のオイルランプは、歴史的に見ても非常に昔から使われていた家財道具の1つであり、特にイギリスの産業革命時ではすでにこのオイルランプが通常の電灯として扱われていました。現代でも古めかしい個展やショービジネス店、また「古き良き時代」を醸し出すムードがあるレストランなどではこのオイルランプがよく使用されています。
主に家庭用オイルランプの場合は、ガラス器にオイルを補充しておき、そのオイルに布製やステンレス製の透過材を浸す形でオイルを浸透させて着火剤とし、その過程によってオイルがなくなるまで灯りを点せるという非常に古風な造りになっています。
車に設置されているオイルランプ
先述のように「車に設置されているオイルランプ」の場合は、エンジンオイルの欠乏やエンジン内のトラブルを報せるための警報的役割としてあり、少しでもエンジンが正常の機能を果たしていない場合にドライバーにそのトラブルを報せる重要な油圧計の役目を果たしています。
もちろん家庭用のオイルランプとは根本的に違い、確かに使用しているオイルは材質が同じですが、「家庭用ランプの役割」と「エンジントラブルの回避を図る役割」を担う点で両者はまったく違う用途で使われます。
この車に設置されているオイルランプは主に「油圧が正常であること」をオイルの補充状態によってドライバーに伝え、逆に「エンジンオイルの圧力が下がっている・不足している場合」に「油圧警告灯」の役目を果たす形でその異常を報せます。
オイルランプの用途
家庭用オイルランプの場合の用途は先述のように「家庭用ランプ（明かり）」の役目として使われますが、車に設置されているオイルランプの場合は「エンジントラブル回避のため」に使用されます。
特に「エンジン内の油圧が不足している場合」をはじめ、オイル内に不要物が混入している場合、また指定されたエンジンオイルを使用していない場合などにも、オイルランプが点灯する形で知らせてくれる場合があります。
このエンジンオイルを使用する際にはいくつかの用途がありますが、最大の役割として認められる点は「エンジンガソリンの燃焼を十分に発揮させるための起爆剤・潤滑剤」の役目となります。
このエンジンガソリンの正しい燃焼のさせ方を促進するために使用されるのがエンジンオイルであり、このエンジンオイルに異常がある際にオイルランプの役目が果たされます。
オイルランプの効果
車に乗っているとき、オイルランプが点灯したからと言って「ただちに異常が起こる」というものではありません。オイルランプの点灯はあらかじめ「エンジンオイルの欠乏が間近であること」をはじめ、「エンジンの故障を前もって知らせる」という予防的な働きをする設定が施されてあるため、オイルランプが点灯した後のすみやかな対応が大事となります。
このようにオイルランプというのは警報的・予防的な役割を果たす上で「車の異常・エンジントラブル」などを報せるため、車そのものの寿命を維持していく上でも非常に重要なパーツとして認められます。
オイルランプによる潤滑性の警告
一般的に車のエンジンというのは金属製のピストンの流動によって動力を発生させ、その毎分数千回以上回転させるピストン運動によるクランクメタル、カムなどの摩擦力を向上させることによって発熱を起こさせます。この熱量と気圧による動力によって車を動かすことになり、この作動システムは機関車の動力システムと基本的には同じです。
この動力・発熱を起こす際に、金属製機器類同士の摩擦の潤滑や、エンジンオイルそのものの活性を図るためにエンジンオイルが使用されており、このエンジンオイルの使用によってさらにピストンを高速回転させることが可能になり、それによってエンジン動力に必要な機器類の円滑性も向上させられます。
このエンジンの動力そのものに異常が発生した場合にもオイルランプが点灯するため、エンジンを守ることそのものを指す警笛とも認められます。
オイルランプによる冷却効果の警告
またオイルランプは、エンジン内の冷却作用にも非常に重要な警笛の役割を果たしています。エンジン内では先述しましたように、各機器類の摩擦による発熱や動力による気圧の影響により、非常に高温となる場合が普通に見られます。すべての機器類はそうですが、発熱を継続し続けてしまうと、それだけで正常な機能が失われ、やがては故障につながります。
このエンジン内を適度に冷却させるためにもエンジンオイルが使用されており、この場合のエンジンオイルの効果は、各機器類を円滑に作動させることによってまず余計な熱量を払拭し、さらにエンジンルーム内にあらかじめ設置されている冷却装置（冷却エンジン）の効能も発揮されます。
これらによってエンジン内のさらなる高温効果は回避することができ、この冷却装置の異常を知らせることもできるオイルランプは「エンジン内を適度な温度に保たせるための警笛」となります。
オイルランプによる気密保持性の警告
エンジン内に設置されているシリンダーとピストンの間にはクリアランス（隙間）があらかじめ設けられてあり、両者が作動する間においてそのクリアランスに潤滑油（オイル）を流すことによってさらに両者の潤滑性が増すことになります。
これは先述しました「エンジントラブルを避けるための最大のエンジンオイルの働き」とも見られる効果であり、この際に使われるオイルの効果や性能、また正確にクリアランスにオイルが注入されているかどうかを確認するためにも、オイルランプの働きは重要になります。
オイルランプによる清浄分散性の警告
ストーブを使う場合や、天ぷらをあげる場合でも同じことが言えますが、油を使ってストーブを使用し続けたり、また天ぷらを普通にあげ続けたりした場合、必ずその油の表面には酸化によって付着・浮遊する汚れが目立ってきます。いわゆる油面の灰汁のようなものになりますが、この灰汁のような汚れが当然エンジンオイルにも見られることになります。
エンジンルームの場合はさらに大きな機材を使って高熱を発し続けていることにより、その運転時間の長短によってはさらに汚れが目立ってくることがあります。この汚れの多少をすぐに知らせてくれるのもオイルランプの大きな役割であるため、オイルランプの役目は「常にエンジンオイルの状態を監視している」という形になってくれています。
オイルランプによる防錆防食性の警告
エンジンガソリンの継続した燃焼によって、エンジンルーム内と外とでは気温の変化が異常に発生するため、エンジンルーム内の各部において水滴・水分が生じることが非常に多くあります。この水分がずっとエンジン機器類に付着することによって錆（さび）や劣化の原因となるため、この劣化を防ぐためにもオイルランプの働きは重要になります。
オイルランプが点灯した時の対処法
オイルランプが点灯した際には、すみやかに車を路肩に停止させて、まずエンジンオイルの欠乏やその状態について確認するのが一般的です。オイルランプの最大の役割は「エンジンオイルの点検・状態の維持」にあるため、すぐにエンジンオイルの点検を行なうという行動は常に念頭に置いておくことが大切です。
しかし先述しましたように、オイルランプが点灯する場合というのは「エンジンルーム内のさまざまな故障や異常」を伝える可能性もあるため、必ず「エンジンオイルの欠乏・異常」だけを伝えているとは限りません。エンジンの回転数が低下することによってエンジン機器類の各部位に異常があることもあります。
とりあえずエンジンオイルを補充し、それでもオイルランプが点灯する場合はすみやかにディーラーや専門店に車を持参し、原因を特定することが必要になります。
オイルランプが点いたり消えたりする場合
稀にオイルランプが点灯するのではなく、点滅する（点いたり消えたりする）場合があります。よく「オイルランプが点滅する場合は、点灯し続ける場合よりも手軽に対処できる」と想定する人がいますが、これは大きな間違いです。
オイルランプが点灯する・点滅する場合というのはどちらも「同じエンジン内トラブルの原因が発生している」と認識しなければならなく、必ずオイルランプが点滅している時でも点灯時と同じく、すぐに車を停車し、そのオイルランプ点滅の原因を調べることが必要となります。
オイルランプが点滅するというのは、通常のオイルランプの点灯の場合と同じトラブルが発生していることが一般的な見方で、「何事もないのにオイルランプが点灯・点滅する」ということはあり得ません。オイルランプが点滅した場合も、すみやかに専門店へ車を持って行き、その原因の特定をしましょう。
オイルランプの自作方法
これは家庭用オイルランプを作成する場合でも同じですが、オイルを作成するというのは実に簡単です。家庭用のサラダ油や植物油、また天ぷらをあげる際に余った油などでも一向にかまいません。ただし、ガソリンや揮発性の高い燃料性の油は絶対に使用しないようにしましょう。下手をすると爆発を起こします。
上記のサラダ油や植物油などを金属製の小瓶（可燃耐久性のある容器）に入れておき、水分浸透性の高い布などをその油面に浸しておき、その布をコヨリのように蓋口から覗かせる形で外に出します。
そうするだけで簡易ランプが作成でき、このランプは家庭用でもキャンプ地でも使用できる、実践的なオイルランプに早変わりします。しかし、車のエンジンオイルの代わりにサラダ油やアロマオイルなどを使用するのはやめましょう。一般的な家庭用油は接し180度以上（300度）を超えると発火してしまうため、爆発につながる危険性があります。
オイルランプのオイル
一般的に車に使用されているエンジンオイルというのは、家庭用油とはまったく性質が違っており、特に耐熱性に優れている点が目立ちます。これは主に商業用油（工場などで使用されている工業用アルコールと同じ潤滑油）として生産されているため、たとえ300度から700度を超える環境においても発火することはありません。
家庭用油の使用目的は、一般的に「家庭で使用するだけの熱量に耐えられるよう生産された油」であるため、家庭用品・料理などで使用する温度にあらかじめ設定して使用される油となります。
オイルランプの使い方
オイルランプの使い方を考慮する場合、特に「オイルランプの作成法」、「オイルランプの使用目的」、「オイルランプの日常のメンテナンス」の3点に注目することになります。この場合のオイルランプというのはもちろん家庭用ランプのことですので、「明かり・懐中電灯」の役割を果たしてくれれば十分となります。
そのため、暗闇で目的の物を探すときや、あるいはキャンプなどで暗い夜道を歩くときの電灯の代わりなど、普段からわたしたちが使用している電気類の使用目的と同じ用途で使われることになります。
オイルランプの作り方
先述でも少しご紹介しましたが、オイルランプというのは家庭でも簡単に作ることができます。その作成に使用する道具も日常品ばかりであるため、オイルランプを作るからと言って特別な物を用意する必要もありません。
まず、オイルから導線代わりに用いる布ですが、これはティッシュペーパーや新聞紙でも用は足ります。しかし新聞紙の場合は紙質であるためすぐに燃え広がってしまうため、できればティッシュかやはり布生地を用意する方がよいでしょう。
そしてハサミかカッターナイフ、コルク栓（ゴム製の物でもよい）、耐熱性のあるグラス容器、アルミホイル（断片）、水、油で十分です。あらかじめ水を先に容器に入れ、油を混ぜておきます。
コルク栓にアルミを巻き、そのコルク栓の中央に穴を開けてその中にコヨリ形のティッシュをとおします。そしてコルク栓を油面に浮かす形で置き、コヨリに火を灯して完成です。
オイルランプの燃料
先述でご紹介しましたように、基本的にオイルランプの燃料というのはサラダ油や天ぷら油など、家庭で使用している油を使ってもかまいません。しかし、家庭用油を使用したオイルランプを使い続けていくと必ずススなどによって部屋が汚れますので、できれば市販されている「オイルランプ用油」を使用するのがよいでしょう。
現在では「キャンプに使用するオイルランプ用油」や「屋内向けのオイルランプ用油」などをはじめ、かなりその油の内訳も豊富に用意されているため、自分が使用するオイルランプの用途に沿って油を選択することができます。
オイルランプが点灯したらエンジンは停止するのか
この場合のオイルランプはもちろん車に設置されたオイルランプとなりますが、車を運転している際にオイルランプが点灯しても、先述のように「ただちにエンジントラブルが発生する」とは限りません。
オイルランプというのは飽くまでも「エンジントラブルの前兆を報せるための警報」、「エンジンルーム内の異常を報せるための予報」の役割を果たすため、オイルランプが点灯した場合はすみやかに車の運転をやめ、そのオイルランプの点灯原因を特定することが大切になります。
エンジンオイルを使用しないとどうなるか
「エンジンオイルを使用しないとどうなるか」という疑問は、ドライバーの方なら誰でも持つ疑問となるでしょうか。基本的にエンジンオイルがまったくない場合でも車を走らせることはできますが、そのエンジンの寿命を極端に縮ませる結果につながったり、あるいはエンジンルーム内のさまざまな機器類に悪影響が及ぼされます。
エンジンオイルが欠乏することにより、まずエンジンを作動させているピストンやシリンダーなどの摩擦熱が上昇し、加えて水分による腐食性が進んでしまうため、3日から1週間程度で「エンジンが焼け付く」という結果になります。
セダン車の場合
最近ではエコカーなどの生産などによって、このエンジンオイルの使用も減退の途をたどっていますが、それでもまだエンジンオイルを使用している車は多くあり、その場合はオイル交換をはじめ、エンジンオイルのメンテナンスが必要となります。
セダン車の場合は、その車種別でいろいろとエンジンスペック設計の仕方があるため、基本的に「エンジンオイルが欠乏した場合でも、あるていどの耐久性が施された設計」になっています。しかし、ずっとエンジンオイルを使用しないで車を走らせれば、さすがにエンジンルーム内のさまざまな故障を招くため、やはりエンジンオイルのメンテナンスは大切です。
スポーツカーの場合
スポーツカーの場合は必ずと言ってよいほどエンジンオイルの交換が必要です。これは、スポーツカーの場合はエンジンが特に優れた性能を持つため、そのぶん「エンジンルーム内の発熱レベルも普通の車に比べて高くなること」に起因しています。
エンジンというのは適度に冷却しなければ本来の機能を発揮しないため、そのための冷却装置の活性と、エンジンガソリンの正しい燃焼力の確保が必要になってきます。
軽自動車の場合
軽自動車の場合もセダン車と同じく、エコカーをはじめ、エンジンオイルを必要としない車種も少なからず増えてきています。しかし現代において生産されている軽自動車では、そのほとんどの車種でもエンジンオイルが使用されており、エンジンオイルによるエンジンメンテナンスが適度に施される場面が定期的に見受けられます。
軽自動車の場合でもオイルランプの働きはとても重要で、軽自動車だからこそエンジンのメンテナンスに力を注いでおくことが大切になります。軽自動車というのは小回りが利く上で非常に実用的に設計されており、そのためエンジン設計においても適時のメンテナンスによって賄われる側面があります。
いろいろなオイルランプの知識を把握しましょう
いかがでしたか。今回は「オイルランプが点灯した時の対処法・自作方法とオイル」と題して、「車のオイルランプが点灯した際の対処法」からさまざまな用途で使われる「オイルランプ」の作成法まで一挙にご紹介しました。
今回ご紹介しました「オイルランプ」というのは2種類あり、1つ目は車に設置されたオイルランプ、2つ目は家庭用オイルランプなどに見られる「電灯に使用するオイルランプ」です。どちらにしてもオイル・油を使用する点では一緒であり、それを燃焼させて使うという点も同じになります。
ただ、家庭用オイルランプを作成する場合や、車のオイルランプについて把握する場合でも、オイルランプに対する正しい知識や情報を覚えておくことは大切で、使用に際して正確な知識がないばかりに事故につながることもあるため、十分配慮しておくことが大切です。
初回公開日：2018年05月02日
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