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エアフィルターの交換時期・方法・メーカー・掃除方法

更新日:2024年04月09日

エアフィルターは効いた事があるけど車のどこについているか知っていますか。車はメンテナンスをしなければ調子よく走ってはくれません。そこで今回は、エアフィルターの交換時期やその交換方法、清掃方法について詳しく解説し販売されているメーカーについてもご紹介します。

エアフィルターの交換時期・方法・メーカー・掃除方法

エアフィルターの交換時期・方法

エンジンは空気と燃料で燃焼させた力で動いていますが、空気をエンジン内に取り込む時に、外気をフィルターを介さずにエンジン内に取り込んでしまうとエンジン内に細かい砂塵だけでなく、色んな異物が入り込み故障の原因となります。そこでエアフィルターを空気の取り入れ口に取り付けています。

エアフィルターは、使用期間と走行環境で汚れ方が違いますが、日本のような整備された道路であれば、20,000km以内での交換でよいでしょう。しかし悪路などホコリの多い地域を走る場合は、10,000kmでの交換を薦めています。

しかし交換するタイミングはドライバーが注意していなければ車から交換のサインがありません。1年間の平均走行距離は10,000Kmですから2年ごとの交換と覚えておくと良いでしょう。

交換方法は、エアクリーナーBOXを開けるとエアフィルターが入っているので新品と交換するだけです。

費用

エアフィルターを交換するには、エアフィルター代金と交換工賃が必要になります。純正品や、純正同等品のエアフィルターは、カー用品店やホームセンターのカー用品売り場にて購入することができ、2,000円~3,000円程度の値段で売られています。その他エアフィルターの中には社外品の高効率タイプなどがあり数万円する商品もあります。

交換に要する時間も15分程度で工賃も大手カー用品店では300円程度から作業をして貰えます。しかし車検時に交換してもらえば、24か月点検整備費用に交換作業工賃も含まれているので、車検時に交換すれば工賃を節約することができるでしょう。

社外品エアフィルター

社外品のエアフィルターには大きく分けて2種類が販売されています。一つ目は純正と同じ性能を持った商品。もう一つがよりスポーツ性能を高めた商品です。ここでは2つ目のスポーツ性能を高めた製品について解説します。

スポーツ性能を高めたエアフィルターは吸気効率を純正よりアップした商品で、その形状も純正形状で直ぐに交換できるタイプと、エアフィルターボックスを取り外してむき出しタイプのエアフィルターを付けるタイプがあります。

社外製のエアフィルターは多くのメーカーから販売されており、独自の技術で吸入効率を上げた商品が販売されています。車種別の専用キットも販売されているので、取り付けは簡単にできます。販売キットがラインナップに無い車種は、汎用キットも販売されているので、工夫をすればどんな車種にも取り付けができるでしょう。

純正交換タイプ

純正交換タイプはその名が示すように、純正交換と同じようにエアフィルターを交換できる、吸入効率を純正より上げたエアフィルターです。このフィルターは車種専用設計なので対応車種が無ければ取り付けることはできません。

純正交換タイプの社外エアクリーナーはHKS、BLITZ、K&Nなどから販売されてます。交換後にどのくらい変化があるのかは、車種や交換前のエアクリーナーの汚れの状態で変わってきますから難しい所です。またドライバーの感じ方にもよりますから、全ての方がフィーリングが良くなったり、燃費が良くなったなどの効果は感じられない場合もあるでしょう。

むき出しタイプ

むき出しタイプのエアフィルターの特徴は何といっても吸気音が聞こえるようになることでしょう。むき出し型はその形状からキノコ型とも呼ばれ、吸入面積を多くとることで吸入量を増やす事が目的です。

欠点としてはエンジンの熱をそのまま吸入してしまうことです。吸入空気温度が上がれば空気密度が少なくなりますから、熱対策をして取り付けなければ逆にパワーダウンを招いてしまうでしょう。上手に取り付ければ体感できるエンジンのピックアップ効果が得られるでしょう。

むき出しタイプの取り付けは専用キットの他、汎用で取り付けできますが、汎用の場合取り付けステーとエアフィルターが収まるスペースが無ければ取り付けできません。

エアフィルターのメーカー

エアフィルターのメーカーには、メーカー純正や純正品と同等で安価な製品を販売しているメーカーがあります。そのほかチューニングメーカーからは、純正より吸入効率を高めてしかも集塵効率も高い製品も販売されています。

ここでは各メーカーから出されている商品の特徴を紹介し、装着した場合にどんな違いが出てくるかを解説します。

純正品及び純正同等品のエアフィルター

エアフィルターが汚れて交換する場合一番スタンダードなのがこの純正品または純正同等品のエアフィルターでしょう。車検時に汚れていればディーラーではメーカー純正品に、整備工場であれば、純正同等品に交換する事が多いです。

この商品は、交換しても特に潜在的パワーを上げたり燃費をより向上するものではなく、汚れによって空気がエアフィルターを通過しにくくなっていたものが、通常のように空気が通過できるようになるので、元のパワーと燃費に戻ります。あまりにも汚れていた場合は、交換すると効果を実感できることがあります。

k&n

K&Nのエアフィルターは、実績のある高性能のエアフィルターです。特徴としてはクリーニングキットを使えば繰り返し洗い何回も使える事です。純正のエアフィルターが使い切りの事を考えれば、洗って使えるのでコストパフォーマンスも良くごみの削減にもなります。

K&Nのエアフィルターには大きく分けて純正交換タイプとむき出しタイプの2種類の設定があります。ほとんどの乗用車とバイクに装着可能で、2,400種類以上に対応しています。これは他の似たようなエアフィルターを製造しているメーカーの対応車種を大きく凌駕しています。

K&Nのフィルターはろ過機能が優れており、なおかつ装着すると1馬力から4馬力ほどのパワーアップが見込まれます。繰り返し洗浄して使う事ができますが運転状況によりおよそ80,000kmクリーニング不要で、正しい使用条件下での不具合であればK&Nミリオンマイル限定保証が受けられます。

エムズ

エムズグループの販売するエアフィルターには、集塵率の高いK&N製のフィルターを使用し、ラムエアシステムやスーパークリーナーといったエアフィルターをエアインテークのキットとして販売しています。

エンジンルームの熱を遮断し、より冷えた空気をシリンダー内に送り込む研究をして開発した製品です。エアフィルターはK&N製なので繰り返し洗浄使用でき、しかもこのエアインテークのシステムを使えば熱によるパワーロスも抑えられます。

独自に円錐形のセンターコーンを採用する事で吸入空気の整流および流速の向上を実現しており、充填効率が大幅にアップしています。

HKS

HKSのエアフィルターは車好きなら一度は目にした事があるでしょう。この独特の形からメロンパンとか毒キノコなどの表現でも愛されています。

HKSのフィルターの特徴はスポンジを使っている事です。厚さのある三層構造のフィルターで補足するダストの大きさにより分別をし、吸入流入経路を確保してロングライフを実現しています。

HKSのエアフィルターは長年にわたる技術とデーターの蓄積で、それぞれのエンジンの特性に合わせた性能を引き出し、安全に効率よくドライビングフィーリングを高めることができます。

HKSのエアフィルターは汚れたら交換が基本で、清掃での再使用では本来の性能は発揮されないばかりか、長く車を使用すればエンジントラブルにも繋がりかねないので、メーカー指定の使用期間、6ヶ月〜12ヶ月、もしくは走行距離6,000km〜10,000kmで交換をしましょう。

アペックス

アペックスからは、純正交換タイプのパワーインテークフィルターとむき出しタイプのパワーインテークの2種類のラインナップから好みで選ぶことができます。

パワーインテークフィルターは、パワーインテークと同じ特徴を持つ特殊素材「密度勾配型繊維層フィルター」を採用してます。これにより高い集塵特性を持ちながら吸入効率も純正より飛躍的に良くなっています。取り付け後約25,000Kmまではメンテナンスフリーで、汚れた場合はエアブローでごみを吹き飛ばせば再利用可能です。

パワーインテークは、独自開発のデュアルファンネルをもち、より多くの空気を効率よく吸い込めるように工夫がされています。綺麗な空気を取り込めるように密度勾配型繊維層フィルター(空気取り入れ口よりエンジン側に向かうに従い繊維の密度が細かくなる)を使いクリーンな空気を吸入できます。

BLITZ

BLITZには純正交換タイプのSUS POWER AIR FILTER LM と POWER AIR FILTER LMD があり、むき出しタイプには4種類のラインナップがあります。

純正交換タイプはBLITZ独自の繊維フィルターが高い集塵効果を実現し、繊維フィルターをステンメッシュで補強し、吸入圧損率が低く抑え吸入効率が上がっています。

むき出しタイプでは、繊維フィルターにステンメッシュで補強したフィルター交換可能のタイプと、オールステンメッシュを採用し、洗浄すれば繰り返し使えるタイプとに分かれます。オールステンメッシュには、大口径のファンネル付きのクーリングシールドを取り付けたモデルがあります。

フューエル

フューエルのエアフィルターは、zero-1000ブランドのパワーチャンバーと呼ばれる商品です。他のエアフィルターと違う点は、エアフィルターのみではなくインテークシステムでの交換となります。

エアクリーナーは吸入効率と集塵効率の相反するものをうまく両立した乾式のエアフィルターです。エアフィルターは使用条件で異なりますが、5,000km~10,000kmで新品と交換が必要です。取り付けられる車種は、インテークシステムとしての販売なので限られていますからメーカーでの確認が必要です。

エアインパルス2

エアインパルス2はオールステンメッシュの清掃すれば半永久的に使えるエアフィルターです。吸入効率はキノコタイプの中では群を抜いて優れています。センターからも吸気させることで、フィルターの表面積を稼いでいます。またセンターインテークにダクトを導き、走行風を積極的に当てることでラム圧過給効果も得られます。

装着すると吸気音が非常に大きくなりますので、吸気音を楽しみたい人にもうってつけのエアフィルターです。またレスポンスの向上は装着すればすぐに体感できる優れたエアフィルターです。

エアフィルターの掃除方法

エアフィルターが汚れた場合、掃除ができる商品とできない商品があります。その違いはフィルターが乾式タイプなのか、湿式タイプなのかで分かれます。

乾式タイプは基本的に掃除が可能ですが、水洗いができない物もあるので注意が必要です。掃除をする場合は、取扱説明書をよくお読みになり掃除しましょう。

一方湿式と呼ばれるタイプは、純正のバイクのエアフィルターに装着されている場合が多いです。このタイプは基本的に清掃はできないので交換となります。

オイル

エアフィルターにオイルを染み込ませてあるタイプが湿式のエアフィルターになります。このタイプで掃除ができる製品はK&Mのフィルターになります。専用の洗浄液に1時間ほど漬け込み洗浄した後よく乾燥させてから専用のオイルを塗布すればまた同じように使用できます。

エアフィルター用のオイルとして数多くのメーカーから販売されていますから、専用品を使う事をお薦めします。中にはエンジンオイルを使用する方も見受けられますが、使う場合は2ストローク用のエンジンオイルにしましょう。塗布する場合も適量を塗布し塗り過ぎに注意しましょう。

スポンジ

スポンジ式のエアフィルターの王道はHKSのエアフィルターでしょう。このスポンジ式ですが掃除して使用する人も中にはいますが、洗浄してしまうと本来の性能が発揮できません。

それは洗浄しても、細かいチリがスポンジの網目に引っ掛かり取れないことが多く、HKSは3層式のスポンジで、それぞれで違った大きさのチリを集塵していますから、洗ったりエアブローする事で、チリが違う層に入りこむ事があります。すると本来の集塵効果や吸入効果が得られません。

クリーナー

エアフィルターを掃除する場合、エアーでホコリを吹き飛ばせる乾式と、洗わなければ掃除できない湿式とあります。また乾式でもブローバイガスに含まれるオイルよってベタベタになる場合があるので、その場合はクリーナーを使い掃除します。

湿式で洗って再利用できるK&Nなどでは専用のクリーニングキットを販売しているのでそれを使えばよいでしょう。K&Nの他ではWAKO'Sで販売しています。その他クリーニングキットが無い場合には台所用中性洗剤を使い汚れを落とすことができます。

エアフィルターで燃費は変わるのか

エアフィルターが汚れたまま走行し続ければ、エアフィルターが綺麗な状態の時より燃費が悪くなります。それは空気が適正にエンジン内部に送り込まれないので、完全燃焼ができなくなります。すると燃焼効率が悪くなるので、車の推進力は通常より悪くなる傾向になり結果としてドライバ―は推進力を得るためにアクセルを余分に踏んでしまい燃費悪化となります。

エンジンに送り込む燃料を無駄なく燃焼させるには、エンジンに取り込む空気が適正でなければなりません。無駄なく燃料を燃焼させることができれば燃費向上になりますから、エアフィルターの交換は重要になります。

社外品の高効率のエアフィルターに交換すると空気を多く取り込むことができるので、少しのアクセル開度でも車をスムーズに走らせることができます、結果効率の良いエアクリーナーに交換すれば燃費も向上することもあるでしょう。

乾式と湿式どちらが?

エアフィルターを選ぶ時に純正と同じものを用意するのであれば問題ありませんが、社外品の効率の良いエアフィルターに交換する場合は、湿式と乾式のどちらにすればよいか悩みます。

エアクリーナーのすぐ後ろには吸入空気量を測るエアフロセンサーが取り付けてります。ちょっと前までの湿式のエアフィルターは、オイルがエアフロセンサーに付着し悪さをしてエンジン不調になる車両が多くありました。そこで湿式から乾式のエアクリーナーが今は主流に売られています。

しかし、湿式と乾式では集塵効率は湿式のほうが高いのが事実です。しかも湿式のほうが吸入抵抗も少ないので性能の良い湿式のエアフィルターにすればパワーアップを体感できるでしょう。

乾式はメンテナンスが必要なく汚れたら交換がほとんどとなります。そのためランニングコストが高くなります。エアブローで清掃しても汚れがひどくなればやはり交換となります。

適正な時期に適正なエアフィルターに交換しましょう

エアフィルターの交換時期は車の燃費を改善するためにも、そしてエンジンの寿命を延ばすためにも気にしなければならないことです。今回はエアフィルターの交換方法や、その時期について説明してきました。

交換する場合は、純正のフィルターが車のためには良いでしょう。自動車メーカーが数えきれないほどの時間をかけて開発してきた部品の一つですから、その車の持っている性能や耐久性を十分に発揮させることができるからです。

社外品を付け車に不具合が発生してもメーカーの保証は受けることができません。車はバランスが大事です。エアクリーナーを社外品に交換するという事は、空気流入量が変わることで、最近のシビアなコンピュータ制御の車種は問題を起こさないと言い切れません。

エアクリーナーは燃費にも関係しますから、適正な時期に清掃や交換をして車の性能を落とさないようにし、社外品に交換する場合は自己責任で行いましょう。

初回公開日:2018年02月28日

記載されている内容は2018年02月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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