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車のレーダー探知機とは?・レーダー紹介

更新日:2024年01月24日

レーダー探知機は、スピード狂が付けるものだと思っている人はいませんか?しかしレーダー探知機は多彩な機能が装備されており安全運転の手助けとなる機種が多く発売されております。レーダー探知機の機種の紹介と、車につけるときの注意点を紹介します。

車のレーダー探知機とは?・レーダー紹介

車のレーダー探知機とは?

車を運転していると、高速道路や一般道路でスピード違反の取り締まりを目にしたり、中にはオービスと呼ばれる自動速度違反取締装置を見かけます。制限速度オーバーで走行してしまった場合は、ヒヤッとしたことがある人も多いでしょう。そんな時に強い味方になるのがレーダー探知機です。

レーダー探知機は、速度取締りを行っている場所をドライバーに知らせる装置です。知らせる原理は、取締り機から発せられる電波を受信して、ドライバーに警告を出すのが一般的です。取締り機の種類によっては、事前察知が難しい場合もありますが、GPS機能が搭載されている機種であれば、オービスの位置を地図上で車との位置関係を分析し、警報を出し知らせます。

レーダー探知機の機能

最近の取り締まりの多様化にともない、レーダー探知機もさまざまな機能が搭載されるようになりました。通常は取締り機より発せられるレーダー波を検知する機能と、GPSを用いてその機種の登録地域や過去のデータを警報地域としてドライバーに知らせます。

GPSはアップデートにより、新たに設置されたオービスや、新たな取締エリアなどが追加されます。また撤去された場所での警報を防ぐことができます。

ここからは、一般的に入門モデルにも搭載されているレーダー探知機の主な機能について紹介していきます。

無線受信機能

警察車両が使用するカーロケーションシステム(周波数407.725MHz )や各種のデジタル警察無線、取締りの連絡に使う電波を受信して警報を行います。

その他に、高速道路管理車両やレッカー車、タクシー連絡無線など各種無線の音声を受信できる機能を備えている機種もあります。(ただし、デジタル無線では交信の内容を聴くことができません。)

GPS警報機能

電波を出していない取り締まり機やNシステム、Hシステムの設置位置をあらかじめ位置データとして記憶しておくことで、車の位置と取締り機などの設置場所をGPSで照合してドライバーに警告をします。しかし新たに新設されたり移動された取り締まり機には、GPSデータを更新しない限り対応できません。

機種によっては、GPSデータを有料または無料で更新できます。更新方法は、パソコンで機種専用のデータをダウンロードして更新するタイプと、SDカードなどの記憶媒体をメーカーから送付してもらう方法があります。最新機種では、無線LANで自動アップデートできる機種もあります。

Gセンサー(加速度センサー)

トンネルなどのGPSの電波を受信できない場所では、車の位置情報が特定できなくなります。この欠点を補うために、Gセンサーを搭載した機種があります。

Gセンサーは、車の全方位の加速度の増減をセンサーで測定して解析し続けます。その状態でトンネルに入った時に、GPSからの電波が受信できなくても、Gセンサーの解析データをもとに車の位置を特定し続ける機能です。

気圧センサー

高速道路と一般道路が並走して走っている時に、通常ではどちらを車が走っているのか、レーダー探知機は認識できません。そこで気圧センサーを使い、道路の高低差を気圧センサーで測定して解析しています。これによりどの道を車が走っているのかを認識させる機能が付いている機種もあります。

液晶表示

液晶パネルが搭載されている機種は、警告音や音声と一緒に警告表示を行う機種があります。警告の必要がない時は、車の速度や方位を表示したり、独自設定が可能であれば自分の写真をあらかじめSDカードに保存して表示させるなど、多彩な機能が備えられている機種もあります。

大型ルームミラーに液晶画面を備えた機種もあり、目線を大きくそらさなくても警告表示を確認できます。また、走りなれた場所で警告を表示させたくない場合は、音声警告をそのままにして、液晶表示を切ることにより後方視界を広げることができる機種もあります。

リモコン機能

機能が増えると、本体での設定が難しくなるので、本体には必要最低限のスイッチだけつけて、あとはリモコンで操作できる機種が増えました。今どきのテレビと同じと考えてよいでしょう。

各種情報提供機能

GPS機能を生かして、速度取締装置以外の有用な情報を提供します。駐車禁止エリア、急カーブ、事故多発ポイント、警察署・交番・消防署などの注意すべき地点や、道の駅、サービスエリアなどの、ドライバーの休憩所などを知らせる機種もありあります。

車両情報表示

一部のメーカーの機種では、車の自己診断用OBDⅡコネクターに接続して、エンジン情報や燃費などを表示させることができます。その他にOBDⅡに接続することで車の速度を取得できるので、トンネルなどGPSの電波が届かない場所でもある程度の車の位置を把握することができます。

この他に、水温、エンジン回転数、ブースト圧(自然吸気エンジンはバキューム圧)を表示させたり、ハイブリット車のモーターとエンジン出力割合の表示ができる機種もあります。

PND(パーソナルナビゲーションドライブ)

一部の機種で、小さな液晶画面に地図を表示し簡易ナビゲーションシステムとして使用することができます。レーダー画面とカーナビを切り替えて使用しますが、カーナビ画面を選択しても取締位置が地図上に表示されます。ただし、GPSの電波を拾えないとカーナビとしての機能はストップする欠点があります。

必要性

レーダー探知機を付けている人に嫌悪感を覚える人も少なからず存在します。そういった人たちの意見として、「制限速度を守って走っているから必要ない」「安全運転だから取り締まりをやっていても驚かない」「レーダー探知機が必要な人はスピード狂だ」このような考えを持っています。

しかしそれは、かなり古いレーダー探知機しか知らない人たちでしょう。最近の1万円以上する液晶タイプの機種は、車両診断コネクター(OBDⅡ)につなぐことができ、車両の情報がわかります。道の駅やサービスエリア、県境の案内、その他にも盗難多発エリアや、駐停車禁止エリアなど、知らない土地を運転した時に非常に有用な情報を教えてもらえます。

以上の理由から今のレーダー探知機を、スピード取締りを察知する目的以外で購入する人も少なくありません。必要な機能があれば購入するのもよいでしょう。

効果

レーダー探知機で補足できる速度取締り機は、年々数が少なきなりました。理由はステルス式と呼ばれる取締り機が主流になってきたからです。

ステルス式とは、車が通った時だけ電波を出すので、警報が鳴った時点ではすでに取締りポイントを通過していますから、スピード取締り機としての機能は果たせません。しかし、GPS機能が搭載されていれば、事前に取締ポイントが登録されており、察知する事が可能となります。

事前にオービスの位置や、定期的に行われる取締ポイントを知らせてもらえれば、初めて通る道などでは効果があるでしょう。

意味

レーダー探知機を取り付ける意味は、スピードの出し過ぎを警報により見直すきっかけになります。「スピードを出さないから大丈夫だ」と安全運転をしている人も中にはいるでしょう。しかし、ふとした気の緩みや長距離運転からくる集中力の低下で、運転が雑になる事もあるでしょう。

スピード取り締まりポイントは、スピードが出やすい場所や事故が多発する場所で行われるので、事前に察知できれば「ここは危険なポイントなんだ」と安全運転に徹するようになります。

車に乗っていれば、自分ではそれほどスピードを出しているつもりがなくても、道路の形状や、長時間の運転で制限速度を無意識に超えてしまうことがあります。そんな場合に安全運転の警報として取り付けるとよいでしょう。

車のレーダー探知機

レーダー探知機は安い物で数千円からあり、上位機種とよばれる高い物は数万円と幅広い機種があります。また、多彩な機能が搭載されている機種がほとんどで、選らぶ際には迷ってしまいます。

その中から値段と機能を比較して、形式で紹介します。購入に迷っているならぜひご参考にしてください。

第5位 コムテック レーダー探知機 ZERO 803V

コムテック製の上位機種のこの803Vは、OBDⅡ接続対応機種です。従来のGPS、準天頂衛星みちびき、グロナスの受信に加え、ひまわり、GAGANの受信にも対応で、受信できる衛星数59基へ増加したため受信精度、受信速度が非常に高いです。さらにモーションセンサー搭載しており画面に触れることなく待機画面表示の切り替えが可能です。音量調整や警報ミュート、さらに外部入力画面への切替えも手を振るだけで可能です。

同じコムテック製のドライブレコーダーと連携することができ、映像の再生、ドライブレコーダーの操作、ドライブレコーダーにレーダー探知機で取得した自車の走行速度や、位置情報を送信できます。

ドライブレコーダーも併せて検討しているなら、この商品はトータルで検討するとお得な商品です。

第4位 セルスター ソケットタイプGPSレシーバー GR-81/B

GPS受信のみに特化したこの機種は、シガーソケットに差すだけなのでとても簡単に装着できます。しかもグロナス衛星を受信する機種で、価格も5千円代と非常にコストパフォーマンスに優れています。

最近の取締りは、電波を受信しずらくなっているので、昔のレーダーのみの探知機では非常に不安になります。この機種は数多くのエリアを案内し、GPS搭載機の中でも優秀な機種なので、必要最低限の機能で良い方にはおススメです。

第3位 ユピテル 最上位フルマップレーダー探知機 GWR303sd

ユピテルの最上位機種の本製品は、業界初のガリレオ衛星を受信することができ、山間部や高層ビル街でも他製品より精度が優れています。

最近の住宅街に設置している小型オービスは、移動式のためにGPSでは登録することができませんでした。しかし本機種は、小型オービスから出るレーダー波を受信できる機種となります。

交通安全のために、各都道府県警察署が管内全域で行う取締情報を公開しますが、その情報をリアルタイムで地図上に表示して警報を出します。しかも地図を5段階で縮尺を変えられます。

ユピテルが特許取得したインテリジェントキャンセル機能は、自動ドアなどの誤警報を自動で登録し回避するので警報精度があがります。

第2位 セルスター レーダー探知機 VA-820EZ

(amazon.co.jp)の限定モデルの本製品は、金額も11,111円とリーズナムルでありながら、ODBⅡ接続が可能で車の情報をリアルタイムで表示できます。

設計から生産、品質管理まですべて日本国内で行っており、GPSデータ件数は99,00件以上、取締・検問データ42,500件以上 と充実しています。

スマートフォンアプリ「MyCellstar+Sync for Android」で各種データのダウンロードを行ない、microSDカードを使用してPCやスマートフォンからデータをダウンロードして無料で更新が可能です。

第1位 コムテック レーダー探知機 ZERO 602V

リーズナブルな価格ながら移動式小型オービスにも対応し、新交通規制ゾーン30にも対応と、機能は満載のコムテックのレーダー探知機です。

従来のGPSの準天頂衛星みちびき、グロナスの受信に加えGAGANの受信にも対応し、受信できる衛星数57基へ増加ししました。これにより精度が格段に向上しています。

その他に公開取締情報や、ラウンドアバウト(環状交差点)を走行する場合の進行方向の注意喚起をする機能もあります。全てのデータは無料で更新することができます。

比較

レーダー探知機を比較するには、数あるメーカーの中からどこのメーカーが自分の使用条件にマッチしているか、選定する事から始めましょう。

日本国内で有名なレーダー探知機は、コムテック、セルスター、ユピテルでしょう。各社それぞれ機能はほぼ同じようなものが搭載されていますが、味付けがそれぞれ違います。

データーの更新はユピテルのみが有料での更新となります。ユピテルの会員は年間5,000円の更新料を払う必要がありますが、その反面データの更新頻度は3社の中で断トツの1位です。

この他にはGPSを測位するまでの時間の差が各社違いがあり、一番早いのがユピテル、次がセルスター、そしてコムテックの順となります。また誤報キャンセルや一般道と高速道路の認識の差もそれぞれ違いがあり、いずれもユピテルが他の2社より少し優れています。

価格

価格は安い物は数千円から購入できますが、機能を盛りだくさん欲しいと考えればそれなりに高価な機種を選ぶ必要があります。しかしその多くの機能を全部使いこなせるかは別問題でしょう。自分の使いたい機能がある機種を選ぶことが大事となります。

その中で、1万円から1万5千円ぐらいの価格帯であれば、何処のメーカーも使いこなせないほどの機能が付いていますから、この価格帯からまずは選ぶのが良いでしょう。その中からどうしても自分の欲しい機能がなければ、上位機種を探してみる事です。2万円以上の機種だから取締りを察知する能力が優れているとは限りません。

評価

レーダー探知機の精度は各メーカーでほとんど変わりはありません。価格も安ければ察知しずらいとか、高ければすべて察知できるということではありません。

最近のレーダー探知機は、取り締まりのレーダー波をキャッチして速度取り締まりを察知する機能よりも、GPSによるデーターを基にした取締地点の案内を重点に置いた機種がほとんどです。言い換えれば、レーダー波を受信して取締り機を察知することは難しくなってきたということです。

上位機種には、難しい言葉や見慣れない数値が並んでいるので、非常に優れていると思われがちですが、そのほとんどは取り締まり察知には意味のない機能ばかりです。よって1万円代のGPS搭載機種で十分と言えるでしょう。

ユピテル

ユピテルは昔からスーパーキャットの名前で知られてきた老舗のメーカーです。長年培われてきたデータと技術は、目を見張るものがあります。データの更新料は有料ですが、他社を圧倒する更新頻度で、走行中にWi-Fiに繋がっていれば、随時更新可能なのも特徴です。

好き嫌いはありますが、数多く特許の取得をしており、他のメーカーと違った機能も搭載されているのも魅力でしょう。

車の無料レーダー探知機アプリ紹介

スマホのアプリに、レーダー探知機として使用できるアプリは正確に言えばありません。理由は、スマホ自体にレーダー波をキャッチする機能が備わっていないからです。しかし、GPSを使った取締りポイントを表示するアプリはいくつかありますのでご紹介します。

新型オービス&検問ネズミ捕り情報共有-早耳ドライブ2.3.3

ユーザー同士の交通情報がリアルタイムで知ることができます。交通取締りだけではなく、渋滞や事故なども配信されます。自分が車で走っていてアクシデントや取締りを確認たら、投稿することができます。誰かが投稿するだけで進化する探知機です。

基本無料のアプリですが、有料版にグレードアップすると広告表示が無くなるほか、地図がスクロールできるなど使いやすさがアップします。

交通違反撲滅委員会FREE オービス・ねずみ取り・Nシステム

インストールして登録すれば、全国のオービス情報や現在の取締り情報を即座に見ることができます。全国の会員が、取締ポイントや交通情報を投稿する事で、よりリアルな情報を知ることができます。

ナビ機能もあり、ルート設定をすれば、取締りポイントが地図上に表示される上、車を運転するのに必要な道路情報も入手可能です。

アンドロイド版のみの提供となります。iPhone版はありません。

車のレーダー探知機取り付け方法

レーダー探知機の取り付けは、基本シガーソケットから電源を取ったり、OBDⅡに接続をします。

シガーソケットを使用しており空きが無い場合は、シガーソケットの電源を裏からとって繋げる方法があります。この時に気を付けることは、レーダー探知機側のシガー差し込みを切り離さない事です。

車は12Vですが、レーダー探知機の中には5Vで作動するものもあり、レーダー探知機のシガー差し込み口を切って直結すると、本体が破損する事があるのでやめましょう。

取り付け位置は、ダッシュボードの車の運転に支障をきたさない位置に取り付けるのが一般的ですが、取扱説明書をよく読み設置するようにしましょう。取り付け位置によっては、道路運送車両法に違反する事がありますので注意してください。

工賃

レーダー探知機の取り付けは、スマートに取り付けようと考えれば難しくなります。GPSアンテナとセパレートタイプなどはもっとハードルが高くなるでしょう。

シガーソケットに差し込んで終わりでは、余った配線が室内に垂れ下がり、運転に支障をきたす恐れもあります。きちんと丁寧に取り付けるなら、オートバックスなどのカー用品店やディーラーで取り付けると良いでしょう。オートバックスには、本体と配線、取り付け工賃がセットになったプランもあり、お得に取り付ける事もできます。

カー用品店では、機種や取り付け方法で違いますが3,000円~取り付けを行っています。持ち込みでの取り付けも行う店舗もありますから、近くのカー用品店、ディーラーに問い合わせると良いでしょう。

レーダー探知機は安全運転補助用品です

レーダー探知機を車に取り付けるのは「違反行為を助長するものだ」という方もいますが、今のレーダー探知機は、多彩な機能が装備されており、安全運転の助けになる商品です。

車を運転していると、下り坂でスピードが知らず知らずのうちに出てしまう事があります。そんな時にレーダー探知機からの警報があれば、自分の車の運転を見直すこともできます。GPSからの情報をもとに、サービスエリアや道の駅の存在も事前に知る事もでき、さらにカーナビ、ドライブレコーダーと連動する事で、車の運転をトータルで評価することも可能な機種もあります。

レーダー探知機は、安全運転の手助けになる商品となっています。車の運転は単調になりがちです。特に一人の長距離ドライブでは、運転にメリハリが無くなり集中力が欠けてくることが多いもの。そんな時にレーダー探知機から警告の声が聞こえれば、我に返り運転に集中することができるでしょう。

初回公開日:2017年11月15日

記載されている内容は2017年11月15日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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