Search

検索したいワードを入力してください

車のシートの交換方法|価格/工賃など紹介・車検は通る?

更新日:2023年11月29日

車のシートを交換するときにバケットシートにするかセミバケットシートにするか、交換方法はDIYか業者にするか、お任せするのか。車検に適合するシートは乗員保護されている事が大原則。シートレールは保安基準に適合していないと車検に通らない。

車のシートの交換方法|価格/工賃など紹介・車検は通る?

車のシートの交換方法は?価格は?

車のシートを交換したい。そんな時の交換方法、交換工賃を解説します。さてシート交換はDIYでもできますが、シートの種類、選び方、車検に通るのはどんなシートがよいのでしょうか、ぜひ参考にしてください。

車のシートを交換するとき本体の価格は?

車のシートを交換するといっても「タイヤを買ってきて付け替える」みたいに簡単なことでもありません。下調べと必要なものの準備があります。

まず価格ですが、背もたれがリクライニングする、比較的タウンユースのセミバッケトシートタイプで、本体3万~20万円程になります。背もたれがリクライニングしない、サイドサポートが高く、サーキットやジムカーナ向けの本格的なバケットシートになると、本体2万~20万円程かかります。

本体だけでは取り付けができないので、購入したシートに対応した、車種別のシートレールが必要になり、おおよそ2万~3万円程度になります。

中には無名メーカーの格安品も存在しますが、シートは走行時に負荷が掛かるところです。もしもの時に不安が残るシートと、シートレールは交換しないようにしましょう。

シートは揃ったけど取り付け工賃は?

シートとシートレールが用意できれば、あとは取り付け作業になります。工賃はどのくらいなのでしょうか、またDIYでもできるのでしょうか。

お店で付けてもらう場合は1脚5千円から1万5千円ほどになります。持ち込みですと高くなる傾向があります。しかし、経験豊富なスタッフの多いプロショップでの取り付けでは、お金で買える安心感もあります。

DIYならどうだろう?

DIYの場合は、もちろん交換費用は発生しません。簡単なのでチャレンジしてもよいでしょう。ただし、シートは運転中にトラブルがあると事故に直結します。不安な方は、プロに任せた方が安心です。

DIYでの車のシートの交換方法は、一般的な車種ではシートレールと、フロアの繋がる4本のボルトと、シートベルトのバックルのボルト1本を、外して着けるだけです。ただ、どのボルトも非常に高いトルクで締まってます。しっかりした工具で、しっかりと取り付けを行ってください。

また、ほとんどの車はシートを外した後が大変です。オープンカーでももなければ、ドア1枚分のスペースから、重たいシートを引き出さなければなりません。電動シートを取り替える場合はカプラーを抜く前に、ドアをとおる程度に背もたれを倒してから、カプラーを引き抜いてください。もし失敗すると、もう一回位置を戻してやり直すのは非常に大変です。

手動リクライニングシートの場合は、電源を必要としないので途中の角度の調整も容易いし、重量も軽いため簡単です。しかし、車のシートは大変重たく、うっかりサイドシルの上に置くなどすると、すぐに傷だらけになります。誰かに助手を頼んでおいた方がよいでしょう。

車のシート交換メーカーは?レカロがいい?

やはり、シートのメーカーと言えば、「RECARO」(レカロ)を思い浮かべる人は多いでしょう。ホンダのスポーツグレード純正採用や、ポルシェの純正採用などまた純正流用などアフターパーツとしてだけではなく、多くの自動車メーカーが採用している実績があります。

しかし、自動車のシートメーカーは他にもたくさんあります。走り屋からD1グランプリなど、モータースポーツシーンでも名高い「BRID」や、ワイルドスピードでもお馴染み、モータースポーツ、海外でのの高い「SPARCO」も有名です。

結局どこのシートに交換すればいいの?

最終的には、どこのメーカーのシートに交換するかは好みです。「好きなモータースポーツのジャンルやチームがそのシートに交換しているから」とか、体格によっても交換できるシートの選択肢は変わってきます。

シートモデル毎にサイドサポートの高さや幅も変わってきますし、座り心地もフィット感もさまざまです。意外に盲点なのが、車線変更で走行車線から追い抜き車線に移動したい時に、サイドミラーの死角を目視しようとすると、頭の横の、幅の広い背もたれ部分に視界を遮られて、見づらい事もありますので、そこにも注意が必要です。

社外バケットシートは車検に通る?判断基準は?

自動車のシートを社外品に交換した場合、車検に通るものと通らないものがあります。基本的には検査官の裁量や、陸運局毎の方針によることが多いです。

まず、フルバケットシートの場合は、基本的にシート背面側に後部座席の乗員を保護するプロテクターはついていません。2シーターの車なら問題なくとおりますが、後部座席がある車の場合は、必ずプロテクターを用意しましょう。多くのシートメーカーが、専用のプロテクターをオプションで用意しています。

また、セミバケットシートの場合は、多くのモデルの背面は布地張りで、中にはスポンジが入っているので問題はありませんが、デザイン優先で背面がカーボンのモデルも存在します。ご自身の購入されるモデルをよく確認しましょう。対策についてはフルバケットシートと同じです。

もうひとつ車検の際に確認されるのは、シートレールが保安基準適合品かどうかです。陸運局によって対応がまちまちとの話が多いですが、近年の車検制度の厳格化の煽りを受けて、社外シートで車検に通らないケースが増えてきています。厳しさの影響を受け、「SPARCO」のシートは車検に通らないとされていますが、2017年からSPARCOの方針として車検適合プロジェクトが行われ出しており、今後車検に適合する可能性が見えてきています。

車のシートを交換する場合、実際に取り付ける前に、住居の近隣の陸運局に問い合わせると安心です。実際に購入したシートが車検に適合しない場合、2年に1回シートの「純正戻し」を行う必要がでてきます。

シートのウレタン交換は難しい?ボロボロになったらどうする?

純正シートに比べて、社外シートのウレタン(シートのクッション)はへたりやすく、加水分解しやすくなっています。しかも、長く使い込めばつぶれてきたり、粉が出てきたりします。このウレタンを交換するには、DIYでは非常に難しく、専門のショップに依頼するのが一番です。下手に手を出すと後戻りできなくなってしまいます。

また、専門のショップでは車のシートを革シートに張り替えることもできます。ウレタンのリフレッシュと合わせて、表皮のリフレッシュや、イメチェンも可能です。

車のシートを革シートにするには?費用は?

革シートは、高級車やオプションで用意されている本革や合革を、シートの表皮に用いているシートです。

車のシートを革シートにするには、本革の社外シートに交換するか、純正のシートの表皮を革に張り替える方法があります。本革の社外シートは1脚15万円程度になります(シートレール別)。純正のシートを本革に張り替える場合は、2脚で25万円ほどかかります。

張り替えの場合は、車種とシートによって値段はまちまちなので、専門のショップに見積もりをもらいましょう。シートを張り替えるついでに、ドアの内張りやダッシュボードも張り替えて、他の車にはない、自分だけのオリジナル感のある車にすることもできます。

車のシートを交換して、最高のカーライフを楽しもう!

いかかだったでしょうか、以上のことから、車のシート交換に大事な事は4つあります。
1.交換はDIYにするか、あるいは、専門のショップにお願いするかを決める
2.選定したシート、およびシートレールが車検に適合するかを確認する。
3.ウレタンの交換は難しいので、新しいものを買うこと。リフレッシュが必要な古いシートを買う場合は、表皮の張り替えを考える。
4.革シートにするなら、予算は大目に見積もる。ショップの力を借りるつもりで買う。

もちろんですが、自分にしっくりくるシートであることが大事です。可能であるなら量販店やプロショップに通い、自分のドライビングポジションにマッチするか、求めているシートのタイプはどれなのか、じっくり考えてから買いましょう。最高のシートと、最高の相棒と共に、最高のカーライフを楽しんでください。

初回公開日:2017年10月24日

記載されている内容は2017年10月24日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

Related