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車のサスペンション構造の種類一覧とそれぞれの特徴・性能比較

更新日:2024年02月03日

自動車やバイクに必要なサスペンションについて紹介しています。名前が複雑なものが多いですが、基本的な構造は同じなので、理解はしやすいはずです。この記事を見て、実際にサスペンションごとに微妙に違う乗り心地を感じてみてください。

車のサスペンション構造の種類一覧とそれぞれの特徴・性能比較

車のサスペンションの種類と構造を見ていこう!

車の乗り心地が昔に比べて向上しているのは、このサスペンションが進歩しているおかげと言っても過言ではありません。乗り心地だけでなく、操作性の向上にも寄与しているサスペンションですが、意外と種類や構造はあまり知られていません。今回は、縁の下の力持ちであるサスペンションを見ていきます。

車軸式とは?

サスペンションの種類には大きく大別して、車軸式と独立懸架式の2つの種類があります。まず、車軸式は左右の車輪を一本の車軸で連結させた構造で、最もベーシックと言われるサスペンションの方式です。

古くは馬車から使用されていたという車軸式で、高い信頼性がありますが、衝撃吸収は独立懸架式より劣るというデメリットもあります。大型車や商用車で多く採用されている方式で、リンク式は有名です。

一方の独立懸架式ですが、左右の車輪が独立して作動するサスペンションで、車軸式に比べて乗り心地は格段に向上しています。さらに、車軸が必要ないので車の低床化やエンジンの搭載位置を下げることが可能になっています。

ただ、コストがかかるという理由から、スポーツカーや高級車に使用されることが多く、中でもダブルウィッシュボーン方式は有名です。

リアサスペンションは?

車軸式や独立懸架式とは違う、トーションビーム方式という種類のものがあります。この方式は車軸式と一緒にされることがありますが、構造は若干異なっており、リアで使用されるというのも特徴の一つです。現在は、クロカンや4WD、さらにはFF方式のリアで多く使用されており、現在はサスペンションの主流になっています。

このほかに、ド・ディオン式サスペンションが種類があります。特にホンダやトヨタがコンパクトカーの4WD車両に使用することが多いです。また、独立懸架式のコストを抑えるのに採用されることもあります。

サスペンションの種類と特徴を紹介

普通自動車のサスペンションはなんとなく、車検時や購入時に聞いたことがあるという方も多いですが、大型車のサスペンションの種類ってあまり知られていないです。多くの荷物や人を乗せる大型車両のサスペンションの種類について見ていきます。

トラック・バスのサスペンション

トラックでもバスでも、基本的には普通自動車の構造とそれほど大差はないです。しかし、種類は異なっており、リーフサスペンションとエアサスペンションの2種類が主流となっています。

古いタイプの大型車や軽トラなどはリーフサスペンションという種類のサスペンションを採用しており、4~8枚を合わせた板バネによって衝撃を吸収する構造になっています。頑丈でメンテナンスしやすく、安価というメリットがありますが、衝撃吸収が悪く、荷台が軽いと後ろが跳ねるという現象が起こりやすいです。

一方最近の主流になりつつあるのが、エアサスペンションです。こちらはバスでも多く使用されており、乗降時にバスの車高を低くしたり、リーフサスペンションより衝撃吸収に優れます。もちろん、導入コストはリーフサスペンションに比べて高額になりますので、あえてリーフサスペンションを導入する運送会社も少なくないです。

サスペンションの種類別の性能の違い比較してみた

たくさん種類があるサスペンションの中で、どれが一番優れているのか気になります。コスト面、性能面など違いがありますが、フロントとリアで適切な種類をうまく組み合わせないとオーバースペックになってしまったり、価格が上昇してしまいます。もちろん、車の種類や用途によっても変わってきます。

一番優れているサスペンション

これまで独立懸架式のダブルウィッシュボーン式が一番乗り心地がよく、なおかつ高級車の証として言われてきましたが、どの車種にも導入すればいいというものではありません。また、現在の市販車で一番採用されているマルチリンク式が一番優れているのかと聞かれればそうでもないこともあります。

それぞれの種類のサスペンション車軸式や独立懸架式、トーションビーム方式のメリット、デメリットを加味しながらその車のコンセプトに沿ったものをチョイスする必要があります。

バイクのサスペンションの種類とそれぞれの特徴を紹介

車のサスペンションを見てきましたが、もちろんバイクにもサスペンションは必要なものですので、バイクのサスペンションいついて見ていきます。自動車ほど種類はないので、すぐに理解できますし、バイクの場合サスペンションが丸見えですので把握しやすいですよ。

オートバイのサスペンション

初期のバイクにはフロントのみサスペンションが付いている物が多く、リアのサスペンションはついていないモデルも結構あり、今思うと乗り心地は悪いし、跳ねて危ないです。現在のバイクは必ずリアサスペンションがついていますので、安心してください。バイクに採用されるリアサスペンションの多くは、スプリングとダンパーによるサスペンションになっています。

フレームを介してショックを吸収するスイングアーム式という種類もあります。バイクのリアサスペンションの特徴として、自動車よりも可動域が大きくなっており、構造もわかりやすいものになっています。

また、フロントサスペンションはテレスコピックフォーク方式が現在の主流です。前輪の左右にサスペンションが付いているのが後輪との違いです。

サスペンションの種類別の乗り心地は?

サスペンションの乗り心地に関しては、それぞれの感じ方の違いによるものが大きいです。それでも、ダブルウィッシュボーン式やマルチリンク式は多くの車に搭載されているので乗り比べることは可能です。

しかしながら、スポーツカーなどはあらかじめサスペンションをあえて固くセッティングされていたりするので、同じサスペンションの種類でも全く違う乗り心地になることがあります。

サスペンションオイルとは?

サスペンションに使われているダンパーという部品にオイルが使われており、当然何万回も伸縮するので、粘度が低下したりします。これを俗にいう「ヘタる」ということになります。自動車の場合は、素人がサスペンションを交換するのは無理に近いので、必ずディーラーやカーショップで行うことをします。

また、バイクのフロントサスペンションのオイルがヤマハなどから多く売られており、種類も多いです。バイクは自動車よりもサスペンションの衝撃がダイレクトに伝わりますので、サスペンションオイルを交換するだけでむ効果を実感できます。

車種別のサスペンションの種類は?

前後のサスペンションの組み合わせは、それぞれの車によって違います。車に詳しくない人はそこまで気にしたことが無いでしょうが、なんか乗り心地が悪いなと感じたことはあるはずです。機会があれば、その車種のサスペンションを調べて、見てみると面白いですよ。

ここでは車種を絞って見ていきます。

フィットのサスペンション

フィットのフロントサスペンションは全グレード共通でマクファーソン式です。初めて出てきました。でも、方式は独立懸架式と同じで、ストラット式サスペンションと呼ばれています。別名でマクファーソン・ストラットと呼ばれることもあります。

また、リアは基本的には車軸式を採用しています。4WDグレードに限って車軸式の一種であるド・ディオン方式が採用されています。

ハーレーのサスペンションは?

憧れのバイク・ハーレーダビットソンの中で「スポーツスター」のサスペンションを見ていきます。とはいえ、特段変わった方式ではなく、フロントはテレスコピック方式を採用。リアはスイングアーム式を採用しています。

それぞれの個性が光るサスペンション

今までサスペンションについて興味を持っていなかった方が大半です。確かに、車を購入する時にサスペンションの構造や種類にまでこだわる人は、相当車に詳しくて好きな人か変人かのどちらかです。ただ、乗り心地に直結するものでもありますので、種類までは覚えなくてもいいですが、一度試乗して乗り心地を感じて見てください。

初回公開日:2017年12月17日

記載されている内容は2017年12月17日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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