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大型バイクの維持費|車種/排気量による違い・維持費の内訳

更新日:2024年01月30日

「ナナハン」や「ハーレーダビッドソン」などの大きな排気量の大型バイクに乗ることは、きっとバイカーの憧れでしょう。ですが、大型バイクの維持費には余計にお金がかかるケースがあります。こちらの記事を参考にしてバイクに必要な経費の節減に役立ててください。

大型バイクの維持費|車種/排気量による違い・維持費の内訳

「大型バイク」と「小型バイク」では維持費が異なる

バイクは排気量という大きさによって、維持するために必要な費用の内容が異なります。そのため、小さな排気量のバイクと大型バイクでは維持費に違いがあります。今回は、大型バイクを中心として必要な費用と維持費をご説明いたします。

ちなみに、正式に「大型自動二輪車」といいますが、その大型バイクは排気量が「401cc以上」のバイクを差します。主には「600cc」「750cc」「1,000cc」「1,200cc」という排気量のバイクです。

乗車できる免許の区分も異なり、維持費にも影響する内容がありますので、詳細を解説して参りましょう。

年間に必要な費用

大排気量である大型バイクを所有した場合、毎月の維持費にはどのような内容があるのでしょうか。危険の度合が大きくなる故に251cc以上のバイクには「車検」という車両の検査があります。つまり、大型バイクにもこの車検は必要ですので、2年に1度受けて合格しなければ公道を走ることができません。

車検の費用は、平均額・約50,000円からです。この金額には車種によっても金額の波がありますので、詳しい金額は大型バイクをショップへ持ち込んで直接査定してもらいましょう。

また、自賠責保険という費用も必要です。こちらは、2年で約14,000円です。この保険は加入が義務となっていますので、必ず加入しましょう。仮に、加入しないで公道を走ると大きな罰則を受けることとなります。そのため、必要な費用であり維持費の1部です。

さらに、軽自動車税という税金も必要です。大型バイクの場合ですと、1年間で6,000円を国に納めます。

必要な維持費2年間に必要な維持費1年間に必要な維持費
車検50,000円25,000円
自賠責保険14,000円7,000円
軽自動車税12,000円6,000円

以上のように大型バイクを所有した際、1年間に必要な維持費は、約38,000円です。ですが、これは「最低減必要な維持費である」ということを念頭に置いてください。

●ガソリン
●高速道路・通行料
●任意保険
●消耗部品
●大型バイクの保管料

といった事由にもお金がかかります。こちらは、それぞれの状況や乗り方によるものですので、ケース・バイ・ケースでしょう。

毎月では?

単純計算ですと毎月の維持費は、約3,200円です。これに消耗品関係が加算されていきます。また、大型バイクをを所有する場合、購入価格が100万円単位での高額な大型バイクが数多くあります。

盗難防止の保険に加入したり、専用ガレージの購入、またはガレージをレンタルをする場合も大型バイクの維持費に大きな影響を及ぼします。仮に大型バイクが盗まれてしまった場合、とても大きな損害を受けるのは大変ですので、安心を購入するという意味もあるでしょう。

車種や排気量が異なると維持費も変わる?

大型バイクの車種や排気量によってもその維持費は異なるのでしょうか。

結論から言えば、250ccを境に支払う項目が変わります。また、車種の違いで費用が異なることはありません。

<251cc以上>
車検が必要

<250cc以下>
車検はない

それでは、その詳細をご覧いただきましょう。

ハーレーの場合では?

大型バイクの王様「ハーレーダビッドソン」の維持費はどれくらいでしょうか。

アメリカ生まれのハーレーは、小さい排気量ですと750ccから最大では2000cc近いものまであります。ですが、いずれも基本的な維持費は変わりません。やはり、「車検」「自賠責保険」「軽自動車税」という内容にお金がかかります。

ハーレー社は100年以上の歴史あるアメリカの老舗メーカーです。今でも、50年以上前のハーレーを所有するファンが数多く存在します。その旧車を購入する場合、ショップに取り寄せてもらいますが、「新規登録」といって日本国内に初めて上陸するハーレーに限り、最初の1度のみ「車検が3年間有効」ですので1年間の維持費が少しばかり抑えられるでしょう。

400ccも変わらない

400ccバイクの維持費はどうでしょうか。こちらは、「普通自動二輪車」という免許の区分です。排気量が400ccまでのバイクに乗ることができます。この場合も、「車検」「自賠責保険」「軽自動車税」が維持費に最低減必要な項目です。

大型バイクと比較しても支払う内容も金額も変わりません。あとは、やはりバイクを維持をする環境によっても維持費が変わって来るでしょう。

250ccの場合では?

排気量が250ccのバイクですと維持費が変わります。ちなみに250ccのバイクは、「普通自動二輪車」という前項の400ccと同じ免許の区分です。そして、一番の大きな維持費は「車検」ですが、それは251ccを超える排気量のバイクに義務付けられている検査です。

つまり、250cc以下のバイクは車検がありませんので、年間や毎月の維持費も大きく変わります。自賠責保険も2年間で約12,200円と少し金額が下がります。軽自動車税も1年間で約3,600円ですので維持費の軽減になります。

重量税も必要ですが、軽二輪車のバイクは新車を購入する場合に1度だけ「6,300円」を支払うことになります。そのため、中古車で250ccなどの軽二輪車を購入した場合、重量税は発生しません。

維持費が安い大型バイクの選び方

大型バイクには車検がかかるということがわかりました。支払う項目は排気量で区別されますので維持費は変わりません。ですが、「極力お金がかからない大型バイク」に乗りたいと思うでしょう。

それでは、なるべく維持費を抑えられる大型バイクの選び方をご紹介いたします。それは、「状態の良い中古車」を探すことが一番の打開策です。なぜなら、エンジンの慣らし運転が終わっている場合が多いため、オイル交換の頻度が少なくて済みます。

<ETCも安く維持するために必要>
大型バイクを所有すると高速道路を利用することがあるでしょう。この場合、「ETC」という便利な機能があります。バイクで高速道路の料金所を通過する際は色々な手間があります。

まず、バイクのギアをニュートラルに入れてからお金を出したり、チケットを受け取ってカバンにしまったり、グローブの付け外しなどの面倒な動作が必要となります。仮に渋滞していれば、後続車からのプレッシャーも感じるでしょう。

ですが、ETCがあると徐行して通過するだけで高速道路が簡単に利用できます。そして、通行料の請求は翌月に口座から引き落とされます。しかも、ETCでの通行の場合は料金が1割ほど割り引かれますので、長い目で見ると経済的にも優しいでしょう。

要するに、このETCが付いている「程度の良い中古車」が見付かれば、とても経済的です。なぜなら、ETCの設置には約30,000円が必要です。

「中古の大型バイク」購入時には経歴が大事

「1オーナー」で永年乗られていた大型バイクも維持費の削減に繋がります。なぜなら、大事に乗られていたケースが多いためです。つまり、劣化しないように大事なメンテナンスをされている事が多いので、その後も余計な部品代がかからないケースがほとんどです。

バイクを購入する場合、サビやキズが付いていない、室内保管されていた大型バイクが良いでしょう。逆に、複数のオーナーを経た大型バイクの場合、個々のメンテナンスが異なっていたり、バイクの扱い方がまちまちですので、状態が良いという保証はありません。やはり、実車を確認して、可能であれば試乗させてもらい、状態をチェックすることが肝要です。

大型バイクはさらに維持費が必要なの?

それでは、大型バイクにかかる維持費の内容をさらに掘り下げて挙げて参りましょう。日常、大型バイクに乗っていると、やはり消耗する部品は数多くあります。金属やゴムでできているのがバイクですので、随時・交換しなければ調子良く走行ができないケースが存在します。

また、「任意保険」という保険の加入も維持費に大きく影響しますので、順次ご説明いたします。

タイヤの費用も必須

バイクには2つのタイヤがついています。このタイヤは「ゴム製品」である以上、経年で摩耗して使えなくなる部品です。

大型バイクの場合、サイズが大きなタイヤを付けることが多いです。そのため、維持費にも影響があるでしょう。1つのタイヤが「約15,000円~」ですので、2つのタイヤを交換する場合、最低でも30,000円がかかります。メーカーやデザインによっても価格は大きく異なりますので、2つで50,000円以上かかるケースもあります。

タイヤ交換は走行距離にすると、約10,000㎞辺りでの交換となりますので、日常の走行範囲を考慮しておきましょう。さらに、プロのメカニックにタイヤ交換を依頼すると工賃が発生します。1つのタイヤごとに約6,000円が必要となります。

消耗品にもお金がかかる

その他にも、消耗品はあります。定期的な交換が必要なものは「オイル」です。特にエンジンオイルは頻繁な交換が必要ですので、維持費にも影響があるでしょう。

大型バイクの場合、オイルの量が多いですので1度のオイル交換で約3リットル使います。そのため、1本・約1,500円するオイルを使用した場合、約4,500円が必要です。

こちらの交換は走行距離にして、約3,000㎞ごとの交換が推奨されていますので、オイルの状態をチェックしながら適切な交換を行いましょう。

ガソリンスタンドやバイクショップにオイル交換を依頼する場合、別途・工賃がかかります。その平均額は約1,500円です。急いでいる合間や、作業に自信がない場合は依頼しましょう。

<パーツ>
バイクは金属パーツの集まりでできています。極端なことを言えば「ボルト1本」がないとエンジンがかからなくなったり、走行に支障をきたしてしまいます。つまり、パーツの消耗を把握しておくことが肝要です。特に年式が古いバイクは、パーツの消耗・劣化が進んでいる可能性が非常に高いです。

また、接合部に使われている「ガスケット」や「シール」というパーツも消耗品です。こちらも経年で劣化します。パーツ自体は数百円や数千円で購入できますが、複雑な箇所の場合はバイクショップにて依頼することが多いですので工賃が加算されます。

大型バイクには車検が必要

先に述べたように、車検を受けて合格しなければ「車検証」をもらえません。車検証がないと、公道は走行できません。費用は、約50,000円と述べましたが、こちらもショップごとに多少の違いがありますので、事前に確認しておけば維持費の目安となるでしょう。

また、個人的な趣向で違法な改造をしている場合など、車検に通る基準に戻さなければいけません。その作業をショップに依頼する場合も別途・工賃が必要ですので維持費への影響があります。

ユーザー車検で維持費が削減できる?

また、個人的に車検を受ける「ユーザー車検」があります。こちらは、約25,000円で検査を受けられます。1度ユーザー車検を体験して要領が把握できた上で継続して受ければ、約半額の維持費で大型バイクを所有できます。

ですが、検査が平日のみであったり、定められた規定の内容になるまで光量やスイッチ、車両の大きさなどの変更を繰り返す場合があり、余計な出費や時間のロスとなる場合もあります。

任意保険とは?

先の通り、自賠責保険は加入義務があります。ですが、別途「任意保険」という保険があります。こちらは任意ですので強制ではありませんが、安全のために加入するバイカーが多いです。

各・保険会社によっても異なりますが、2年間ごとの車検時に併せて加入するケースが多いでしょう。その費用は、約20,000円からです。ネットから加入すると約10,000円の割引という特典を受けられますので維持費の削減にも繋がるでしょう。

自分に合ったプランを選ぼう!

大型バイクのトータル維持費を軽減しようとして任意保険に加入しないケースが見受けられますが、バイクとはいつどのような危険と鉢合わせるか想定できません。仮に、周囲に大きな損害を与えてしまうと人生は転落してしまいます。様々なプランから加入する保険が選べますので、収入に見合った任意保険に加入しましょう。

運転技術の向上が「安全」を継続できる

大型バイクは排気量が大きいため、速度やパワーも大きいです。少しの接触が大きな事故や損害へと繋がるケースが後を絶ちません。

保険に加入することも安全意識への手段ですが、1番の安全とは自分の運転技術を向上させることです。周囲が避けてくれるだろうといった、自己中心的な考え方で大型バイクに乗っていると、いつかは痛い目に合ってしまいます。

快適さの反面、常に危険が潜んでいるという認識を持ち続け、公道での運転を楽しんでください。あなたの運転が、きっと周囲へのお手本となるでしょう。

初回公開日:2017年11月01日

記載されている内容は2017年11月01日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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