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日産エルグランドの燃費はどれくらい?燃費向上方法・燃費比較

更新日:2024年02月10日

今回の記事は、日産エルグランドの燃費について書いたものです。ミニバンという燃費の良さを求めにくいジャンルにも、低燃費時代の影響を受けて優秀な燃費を持つ車が現れ始めています。この記事ではエルグランドと同じLLクラスミニバンの燃費を比較してその実力を評価しました。

日産エルグランドの燃費はどれくらい?燃費向上方法・燃費比較

日産エルグランドとは?

日産エルグランドは1997年5月に発売されました。初代モデルはE50型と呼ばれ、グレードは7人乗りの「X」、8人乗りの「V」、廉価グレード「J」で構成されていました。また、当時は販売会社によって、「キャラバン・エルグランド」「ホーミー・エルグランド」と車名が分かれていました。

エルグランドの2代目が発売されたのは2002年5月です。2代目モデルはE51型と呼ばれ、2010年8月までフルモデルチェンジが無かったロングセラーモデルです。この2代目が発売された月は、当時から現在までずっとライバルであり続けているトヨタのアルファードが発売された月でもあります。この2代目は特に高級志向ユーザーから高い評価を受けてました。

次の3代目が発売されたのが2010年8月です。このモデルはE52型と呼ばれています。それ以後、エルグランドのフルモデルチェンジは行われていませんので、この3代目が現行モデルになります。

日産エルグランドは最上位LLクラスのミニバンです。エルグランドの一番の魅力はやはり「大きさ」でしょう。洗練されたエクステリアと他を圧倒する大きさはエルグランドに高級感を与えています。

また、大きさは室内空間を広くし、居住性や快適性に優れ、積載量も豊富です。特に3代目からはボディーサイズを従来モデルより拡大しているため、エルグランドはライバル車のアルファードやヴェルファイアよりも大きい車体となりました。

日産エルグランドの燃費はどれくらい?

上述の様にミニバンの大きさは非常に魅力的ですが、大きな車体だけに重量も多いため燃費が気になるところです。そこで今回はエルグランドの燃費にフォーカスします。ミニバンというジャンルはそもそも燃費には優れないですが、低燃費時代の影響を受けて優れた燃費を持つ車種もちらほら見かけるようになりました。ではエルグランドの燃費をグレード別に見ていきましょう。

250XGの燃費

250XGはエルグランド3代目モデルの標準グレードで、最新モデルは2015年4月に発売されました。駆動方式はFFと4WDがありますので、それぞれの燃費を記載しています。詳細は下表のとおりです。

グレードカタログ燃費(JC08モード燃費)実燃費
250XG(FF)10.8km/L8.48km/L
250XG(4WD)10.4km/L8.01km/L

ハイウェイスターの燃費

ハイウェイスターには「QR25DE(排気量2,488cc)」エンジンを搭載した250ハイウェイスター系と、「QR35DE(排気量3,498cc)」エンジンを搭載した350ハイウェイスター系があります。250ハイウェイスター系のエンジンは標準モデルである250XGと同じなので燃費も同じです。

それぞれのグレードでも装備によって更にグレードが分かれるのですが、エンジンは同じなので燃費に違いはありません。また、ハイウェイスターも標準モデルと同様にFFと4WDがあります。燃費の詳細は下表のとおりです。

グレードカタログ燃費(JC08モード燃費)実燃費
250ハイウェイスター系(FF)10.8km/L8.48km/L
250ハイウェイスター系(4WD)10.4km/L8.01km/L
350ハイウェイスター系(FF)9.4km/L6.49km/L
350ハイウェイスター系(4WD)9.2km/L6.30km/L

ライダーの燃費

ライダーはハイウェイスターの様に標準モデルに専用装備を施したグレードです。ハイウェイスターに比べ、運転感や乗り心地にこだわった装備が用意されています。ライダーもハイウェイスターと同じく、「QR25DE(排気量2,488cc)」、「QR35DE(排気量3,498cc)」のエンジンを使っているため、燃費はハイウェイスターと同じです。

250Vの燃費

250Vはエルグランド2代目モデルの標準グレードです。最新モデルは2009年10月発売モデルで、駆動方式がFRと4WDの2種類に分かれています。燃費の詳細は下表のとおりです。

グレードカタログ燃費(JC08モード燃費)実燃費
250V(FR)8.9km/L6.5km/L
250V(4WD)8.4km/L5.98km/L

Vの燃費

Vはエルグランド初代モデルの標準グレードです。最新モデルは2000年8月に発売されたモデルで、2代目と同様に駆動方式はFRと4WDの2種類です。また、この標準グレードは2代目、3代目と違い、ディーゼル車になります。燃費の詳細は下表のとおりです。

グレードカタログ燃費(10・15モード燃費)実燃費
V(FR)10.4km/L8.11km/L
V(4WD)10.0km/L7.74km/L

日産エルグランドと他車種の燃費を比較してみた!

日産エルグランドとトヨタアルファードの燃費比較

上項ではエルグランドの燃費を見てきたわけですが、この項では他車種の燃費と比較し、エルグランドの燃費を評価していきます。比較対象は誕生当時からライバルとして争ってきたトヨタのアルファードです。

比較対象モデルは最新モデルである2015年1月発売モデル、グレードは標準グレードである2.5Xを採用しました。燃費の詳細は下表のとおりです。

車種カタログ燃費(JC08モード燃費)実燃費
エルグランド10.8km/L8.48km/L
アルファード11.6km/L8.41km/L

カタログ燃費ではアルファードが優れていますが、実燃費ではわずかにエルグランドが優秀であるという結果になりました。

日産エルグランドとトヨタヴェルファイアの燃費比較

次の比較対象はもう1つのライバルであるトヨタのヴェルファイアです。

比較対象モデルは最新モデルである2015年1月発売モデル、グレードは標準グレードである2.5Xを採用しています。燃費の詳細は下表のとおりです。

車種カタログ燃費(JC08モード燃費)実燃費
エルグランド10.8km/L8.48km/L
ヴェルファイア11.6km/L8.56km/L

非常に僅差ではありますが、カタログ燃費、実燃費共にヴェルファイアが優秀であるという結果になりました。

日産エルグランドとハイブリッド車との比較

最後はミニバンのハイブリッド車と比較します。比較対象は上述のアルファードとヴェルファイアです。この2車種にはハイブリッドグレードも存在します。燃費の詳細は下表のとおりです。

車種カタログ燃費(JC08モード燃費)実燃費
エルグランド10.8km/L8.48km/L
アルファード19.4km/L12.27km/L
ヴェルファイア19.4km/L12.01km/L

3車種比較まとめ

以上、3車種の燃費を比較してきました。比較の結果、ハイブリッドグレードがあるアルファード、ヴェルファイアに燃費で大きく差をつけられる結果となりました。

この3車種は良く比較されますが、その理由はミニバンのLLクラスがこの3車種しかないためです。ミニバンというジャンルは大きさによって、SS~LLの5段階に分類されます。ユーザーの要求によって車のサイズは決まってきますから、当然比較されやすくなるわけです。

しかし、日産も黙っているわけではなく、何らかの対応をしてくるはずです。特に日産にはノートという車種で大ヒットしたハイブリッドシステム「e-POWER」があります。2018年に発売される新型エルグランドにe-POWERを搭載したグレードが登場すれば、エルグランドの燃費は格段に改善されることでしょう。

日産エルグランドの燃費向上方法

エルグランドの燃費についてはわかりましたが、ここではエルグランドの燃費向上方法を運転方法とメンテナンスの観点から見ていきます。

燃費が向上する運転方法

燃費を向上させるには「エンジンに負荷をかけないこと」が大切です。運転中において、一番エンジンに負荷をかけるのは「発進時」になり、急な発進をすればエンジンに多大な負荷がかかり燃費が悪くなってしまいます。よって、アクセルペダルは穏やかに踏み、ゆったりとした発進をすることが大切です。

そんな基本的な事でと思われる方もいるかもしれませんが、そもそもガソリンの消費量は発進時で約3割、巡航時で約4割を占めます。巡航時はできるだけ一定の速度で走行することが燃費向上に繋がりますが、道路状況ではそれが難しいことも多いでしょう。しかし、発進時は周りの環境に左右されず、確実に行うことができるため効果が非常に高いのです。

次に効果が高いのがブレーキです。減速時にフットブレーキを使用せずにエンジンブレーキを使用すると、燃料カット機能が働いてエンジンへの燃料供給が停止するため、結果的に燃費が向上します。ブレーキは運転中において最も多い動作の1つですので、燃費向上に大きく貢献します。

メンテナンスでできる燃費向上方法

基本的な考え方は運転方法と同じで、「エンジンに負荷をかけないこと」が大切です。一番効果が高いのがエンジンオイルやエレメントの定期的な交換です。

そもそもエンジンオイルの役目とは、「エンジンの部品である金属同士の動きを円滑にし、温度を下げ、エンジンから出る不純物を吸収すること」です。エンジンオイルが劣化すればするほどエンジン部品の金属は摩耗し、温度によるダメージも蓄積されていき、最悪エンジンが焼き付いてしまいます。焼き付いたエンジンは修理ではなく交換になるケースがほとんどです。費用もバカになりません。

そして、エレメントは不純物を吸収したオイルをろ過する働きがあります。オイルはエレメントによって、不純物の吸収能力を維持しているわけです。しかし、エレメントに貯まった不純物を処理する機構はどこにも備わっていないため、エレメントを定期的に交換する必要があります。エレメントを交換しなければオイルの吸収能力は失われていき、結果エンジンは不純物だらけになってしまいます。

エンジンオイルはエンジンを守っているため、劣化すればするほどエンジンにダメージが蓄積され、燃費が悪くなってしまいます。エレメントも交換しなければ不純物を取り除けないため、燃費の悪化に繋がります。これらを定期的に交換すればエンジンへの負荷を軽くすることができ、結果燃費は向上します。

エルグランドは運転サポート機能が充実!!

以上、エルグランドの燃費について書いてきましたが、いかがだったでしょうか。エルグランドは競合車に燃費こそ劣るものの、他にも大きな魅力を搭載した車です。

特に大きな魅力は運転サポート機能と快適性です。エルグランドはアルファードやヴェルファイアよりも車体は大きく室内空間は広いため、快適性はこの2車種より優れていますが、その大きさから運転がしずらいのではないかと連想される方も多いでしょう。

しかし、エルグランドには「次世代アラウンドビューモニター」が搭載されています。このモニターは、視認しにくい周囲の情報を映像で提供する画期的なシステムで、駐車時や見通しの悪い道の走行時に周囲を映像で確認することができます。真上から車を見下ろす「ビュー」で四方全てを同時に確認することもできるため、障害物の衝突などを出来る限り避けることが可能です。

また、大きい車体では難しい駐車時にも「駐車ガイド機能」というサポート機能が備わっています。この機能は次世代アラウンドビューモニターで得た情報を元に、その場に応じて最適な駐車手順をビュー画面と音声でサポートしてくれます。この機能に加え、フロントとバックに装備されたソナーにより、周囲の障害物を検知してくれるため、障害物への衝突を防ぐことができます。

車体の大きいエルグランドは運転が難しそうですが、こういったサポート機能がユーザーを全面的にサポートしてくれるため、運転が苦手な方でも安心です。ミニバンをお探しの方は、ぜひエルグランドを選択肢の1つに加えてみてください。

初回公開日:2017年09月28日

記載されている内容は2017年09月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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