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スキーの初心者のすべり方のコツ・教え方・服装|練習

更新日:2024年03月01日

スキー初心者にとって、初めてのスキーはドキドキ感と期待感でいっぱいです。「うまく滑れるかな」と不安もありますが、初めて雪に立つときに正しいフォームを身につければスキーはすぐに上達します。今回は、スキー初心者の滑り方と教え方のコツをご紹介します。

スキーの初心者のすべり方のコツ・教え方・服装|練習

スキー初心者の滑り方のコツとは?

スキー用具は年々進化しています。昔と違うのは、素材の進化でスキー板は軽くなり簡単に曲がれるようになりました。しかし、初めてスキーをする人にとって『足元が滑る』という感覚は、おもしろさと同時に本能的に怖さも感じます。

どこかに怖いという気持ちがあると腰を引くものですが、スキーのように体重移動がポイントになるスポーツはウエイトを前に持って行く意識が大切になります。今回は、スキー初心者が早く上達するための、上手な滑り方をご紹介します。

スキー初心者への教え方は?

いかに、スキー板に自分の体重をしっかりかけられるかが重要です。まずは、スキー板の真ん中に乗るという感覚をつかむところから教えます。そのためには意識の持ち方と、体の使い方の練習・レッスンをしていきます。スキーを始めたばかりの初心者に、次のことを教えるとグングンうまくなります。

『いつでもスキーの真ん中に体重をかけること』

これで、スキーをコントロールができます。逆に、できないとスキーをコントロールできません。きちんとスキーの真ん中に体重をかけられれば、スキー板のコントロールができるようになります。このコツを覚えてもらいます。

練習・レッスンのやり方は?

スキーの真ん中に体重をかけられるようにするために、初心者は用具の感触の確認からスタートします。いきなり滑り出すと、かえって上達しないので初めが肝心です。

じつは簡単にできる基本フォーム

まず、平地でブーツをスキーに固定して、真っ直ぐに立たせます。このとき、ブーツの前の部分を足のすねで押し込みながら立つようにします。太ももが、地面に対して垂直になるような姿勢にすると、ブーツをしっかり押し込む感覚がつかめます。

そのままの体勢で、両手をグーにして前に出し広げます。両手で大きな風船を抱えるイメージで広げますが、視線は遠くを見つめます。これが、スキーの基本フォームです。

ブーツをすねで押さえ込む感覚をつかめ!

この姿勢をしているとき、足のすねはブーツを押さえ込んでいます。すねにブーツの前部分(タンといいます)が当たっていますが、これがスキーの真ん中にうまく体重をかけている状態です。この感覚がとても重要です。そこで、スキー板を開いたり前後に滑らせながらこの姿勢に戻り、ブーツを押さえ込む感覚をつかむまでしばらく繰り返します。

ストックなしで歩ければ大丈夫!

感覚がつかめたら、平地をストックなしで歩いてもらいます。スキーを滑らせながら歩くので、バランスを取る練習にもなります。そして、ブーツを押さえ込む感覚をつねに意識して歩きます。これで、スキーをコントロールしている感覚がつかめたら、次は滑る技術です。

スキーのコントロールはエッジを効かせて!

次は、エッジの感触を確かめるレッスンです。たとえば、ゆるやかな斜面で左手が山側で右手が谷側になるよう斜面に立ってもらいます。このとき、左スキーのアウトエッジと右スキーのインエッジが、雪面に食い込むように立つと姿勢が安定します。このエッジが雪面に食い込む感覚は、スキーで曲がるときのエッジの状態と同じです。この感覚も左右入れ替えて練習します。

ゆっくりとまっすぐに滑り出すレッスン

エッジが食い込む感覚をつかめたら、滑るレッスンの開始です。ゆるやかな斜面で、膝の内側に力を入れ両方のスキーのインエッジを雪に食い込ませながら、斜面の下のほうに向きます。滑り出さないように、ストックもうまく使いながら、徐々に方向転換をします。

滑り出さないように方向を変えて斜面の下を向いたとき、両方のスキーの形は「ハの字」になっています。これが「ボーゲン」の姿勢です。斜面の真下を向いたら、少しだけ足の内側の力を抜いて雪に食い込んだエッジをゆるめます。徐々に滑り出したら、そのときの姿勢をキープしてください。

ハの字のまま曲がるレッスン

ボーゲンのフォームで、重要なことを確認します。まず、すねでブーツを押さえ込んでいるか、そのブーツはしっかりスキーをコントロールしているかです。

しっかり体重がスキーにかけられていると、エッジが効いているのがわかります。まっすぐ滑れるようになったら、ボーゲンのフォームのまま左足のスキーのエッジをゆっくりゆるめながら、右足のスキーに体重をかけます。すると、ゆっくりと左に曲がり始めます。

そのまま、右足にかけていた体重を真ん中に戻すとスキーはまっすぐ進みますので、今度は逆に左足に体重をかけます。すると、右に曲がります。これが、プルークボーゲンです。このように、体重移動で曲がることがスキーテクニックの基本です。

一人でも練習できるの?

プルークボーゲンまでの基本をきちんと教えて、あとは反復練習をすればそれなりに初心者でもうまくなります。ただし、自己流で覚えるのと、インストラクターに教わるのでは上達速度や技術レベルに大きな差がつきます。

また、上手なお手本を見せてもらえますので、スキー初心者がより早くプルークボーゲンより上級テクニックで滑りたいなら、スキー教室に入ることをおすすめします。

子どもの教え方のコツは?

筋力がないので、子どもはスキーコントロールを大人が考える以上に難しく感じています。うまくいかなかいとすねてしまうので、用具になれる段階で楽しみながらできるようにします。たとえば、ストックを持たないで歩く練習をするとき、スピードの強弱をつけたり追いかけっこの要素を入れたりします。バタバタ歩いているうちに、なれてきてスキーを重いと感じなくなりますのでおすすめの教え方です。

プルークボーゲンの練習では、雪面に目標物を置いて「ここから右足に体重をかけて!」とか、「つぎのマークから左足に体重をかけて!」などと声をかけて動作を変えさせれば、初心者の子どももわかりやすくなります。

スキー初心者に重要な転び方とは?

初心者のとき、滑り方以上に大事なことに「転び方」があります。柔道に受け身というのがありますが、スキーにも「上手な転び方」があります。転び方がわかると、ケガをしにくくなり痛い転び方にもなりません。そんな、初心者におすすめの転び方をご紹介します。

上手で痛くないスキーの受け身は?

痛い転び方とは、転んだまま立ち上がれない転び方です。これは、体がスキーより谷側に倒れたときの転び方です。スキーが自分の体より、山側つまり高いほうにあるので立ち上がる足場になりません。初心者にありがちな谷側に転ぶときは、上半身から倒れることが多いので体をひねってしまいます。

初心者におすすめしたい上手な転び方は、体は山側に向かって雪面に腰から倒れる形です。これなら、スキーは谷側にそろっているし、上半身から倒れないので頭や腕もケガしません。

また、スキーを谷側でそろえてストックを体の両脇に立て、上半身をブーツの真上に持って行くと初心者でも簡単に立ち上がれます。

体のやわらかい子どもの転び方は?

子どもは、ふだんでも手をつかないで転びます。大人より重心の高い子どものスキーの転び方は、初心者にかぎらず転び方を教えていても頭から倒れたりします。ただ、柔軟性は高いので、スピードが出ていなければ心配ありません。

ただ、事故防止と頭部保護のためスキー用ヘルメットの装着をおすすめします。初心者は、大人でもヘルメットの着用をおすすめします。

スキー初心者が気をつけたい服装は?

スキーはだれもが行く冬場のレジャーですが、真冬の雪原にいることを忘れないでください。事故防止のためにも、スキー初心者にありがちな服装の失敗をご紹介します。

スキー初心者の「あるある服装失敗談」

初心者の服装の失敗は、「雪と寒さを甘く見ていた」と「汗をかかないと思った」の2点です。初心者にありがちな事例をあげてみます。

雪と寒さを甘く見ていた!

ありがちな雪の失敗は、冬のタウンウエアでスキーをすることです。タウンユースのダウンジャケットは防水性があまり高くないので、降雪時はすぐに濡れてしまい防寒性はなくなります。

また、寒さの失敗は下半身の保温です。初心者にありがちな失敗として、上半身はしっかり防寒性を高めても下半身をアンダーウエアなしのスキーパンツだけというのがあります。これではリフトで冷えてしまいます。初心者のスキーウエア選びは、防水性と防寒性の高いスキーやアウトドア用のウエアがおすすめです。

汗をかかないと思っていた!

矛盾するようですが、スキーは汗をかくこともあるスポーツです。温かいウエアを着ていると、体を動かすので内部はかなり熱くなり冬でも汗をかきます。そのままリフトに乗ると急激に冷えてしまいます。そこで、初心者が購入するインナーとして速乾性のアンダーウエアが必要です。

体温調節できるウエアが理想

朝と昼間で気温変化もあるので、理想のウエアセレクトは重ね着で体温調節できるタイプです。また、携行しやすいようにたたむと小さくなるタイプがおすすめです。なれない初心者のうちは、気温変化に対応できるようにデイパックなどに予備のウエアを用意してもいいでしょう。

スキー初心者へおすすめの持ち物とは?

スキーはレジャーですが、冬のアウトドアスポーツでもあります。日常と異なる気象条件で滑りますので、持ち物の対策も必要です。

サングラスやゴーグルは必須アイテムです!

雪上スポーツですから、サングラスやゴーグルなどの目を守るアイテムは必須です。選び方のポイントは、色と紫外線カット率です。濃いグレーや茶色は晴天用に、曇天や霧が出ているときはイエローレンズが視界確保になります。

また、紫外線カット率も重要です。カット率の低いレンズでは、目の防護にならないので購入時の要チェックポイントです。

冬の日焼け対策も大事です!

雪は紫外線を反射しますので、日焼け止めは必須アイテムです。スキー初心者にありがちな目をサングラスやゴーグルで守っても、露出している部分は日焼けしてタヌキ顔にならないように日焼け対策をします。

また、吹雪になったとき露出した顔から体温は急激に奪われますので、フェイスマスクなどもあると便利です。

腕時計はケガのもと?

転ぶことを前提に、スキーをするときは腕時計はしないことをおすすめします。スキー初心者にかぎらず、だれでも転んだとき思わず手をつこうとします。このとき、腕時計で手首を痛めることがあります。また、同様の理由で、スマホや携帯もポケットに入れないことをおすすめします。

スキー初心者にはツアーがおすすめなの?

スキーツアーはスキー初心者にとって、便利な旅行プランです。宿泊するホテルに交通手段やリフト券付きのプランもあり、初心者にとって利便性の高いシステムです。

チェックポイントは、同じスキー場に行くプランの比較です。同条件で極端に安すぎるツアーもありますので、まずは値段を比較することをおすすめします。数社を比較して、出発地の利便性やリフト券やレンタルスキーの有無にホテルの格なども検討します。そのうえで、納得できるツアーを選びます。

基礎ができればスキー初心者はすぐにうまくなる!

今のスキー用具は、驚くほど軽くなり簡単に曲がれるようになりました。スキー初心者も、基礎をちゃんと教われば楽に滑れるようになります。楽しくきちんと教われば、スキーが大好きになりすぐにうまくなれます。

初回公開日:2017年11月19日

記載されている内容は2017年11月19日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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