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キャンバーボルトの取り付け方・車検でチェックされるのか・角度

更新日:2023年11月08日

「キャンバーボルトの取り付け方・車検でチェックされるのか・角度」と題して、「キャンバーボルトの取り付け方やその特徴」などについての詳細情報をご紹介します。最近では車のドレスアップにも使用されているので、ぜひご参考にしてみてください。

キャンバーボルトの取り付け方・車検でチェックされるのか・角度

キャンバーボルトとは

キャンバーボルトというのは「いわゆる車のタイヤ交換時に使用する特殊ボルト」のことで、「車のタイヤを八の字に組み替えるために使用するボルト」のことを意味します。この八の字型のタイヤというのは、主にレーシングカーやスポーツカーなどに取り付けられていることが多く、最近ではセダン車や軽自動車の場合でも多く見られます。

この八の字型のタイヤ(キャンバー)を使用することによって、まず車自体の安定感が違います。たとえばコーナーリングを回る際や、あるていどスピードを出して走行している際など、その車体をなるべく地面に近付けたスタイルにするため風の抵抗を受けることが少なく、おまけに八の字型タイヤによって車体が固定されます。

ネガティブキャンバー

一般的によく「ネガキャン」などと呼ばれているこのネガティブキャンバーですが、これは最近の車では「ステアリングを良くするため」という名目でも取り付けられているキャンバーと同じ八の字型タイヤとなり、特にコーナーリングやパワーステアリングを通用よりも遥かに良くするための特殊タイヤのことを意味します。

ネガティブキャンバーでも「すべての市販車に取り付けられているか」と言えばそうでもなく、あらかじめ設置されているタイヤと交換してこのネガティブキャンバーを取り付けることも普通に見られています。

ネガティブキャンバーのメリット

先述しましたように、ネガティブキャンバーの特徴は何と言っても「車体の安定感を引き出すこと」をはじめ「車両そのものの旋回機能が遥かに向上し、さらにドリフトやコーナーリングを良くするための車体コントロールに長ける側面」があげられます。この車体コントロールというのはすべての車にメリットとなるため、その需要も年々高まっています。

特にスポーツカーやレーシングカーなどの「スピード重視の車」には愛用されている傾向があり、ただ安定感を得るだけのためではなく、その快適なドライブを楽しむための必須アイテムとしても有効とされています。

ネガティブキャンバーのデメリット

メリットがあればデメリットもあるということで、このネガティブキャンバーのデメリットとしてあげられるのは、「タイヤが摩耗(地面とこすれること)によって経年劣化しやすい」ということです。ネガティブキャンバー型のタイヤは八の字型タイヤとなりますので、特にタイヤの内側が非常にこすれることになります。

さらにその内側だけに車体の重量がのしかかることにもなるため、その劣化(摩耗)が特に激しくなり、タイヤ交換の時期が余計に早まるというデメリットが見受けられます。安定感やコーナーリングでの抜群の車体コントロールを取るか、タイヤのメンテナンスの方を取るか、意見が分かれるところです。

なぜキャンバーボルトを使用するのか

これは市販されているキャンバーボルトを見ればわかりますが、通常のホイールを留めているボルト・ネジと違ってさらに丈夫な材質で生成されており、加えてタイヤの滑りや走行具合に順応して造られているため劣化そのものに耐えられる性質を持つことに起因します。

また通常のボルト・ネジではキャンバー型タイヤを固定できない(取り付けられない)という当たり前の機能の違いもあるため、通常のボルト・ネジとは違った「新しく製品化されたホイール用ボルト・ネジ」としてこのキャンバーボルトが使用されます。

車のドレスアップ

キャンバー型タイヤ(八の字型タイヤ)というのは主に、スポーツカーやレーシングカーなどに取り付けられるタイヤとして有名ですが、最近ではセダン車をはじめ、軽自動車の場合でも同じくキャンバー型タイヤが使用されていることがあります。

これは車を走行させる際の安定感がまずメリットにあり、そのメリットを生かして「事故防止にそのままつなげられる」という安全面の向上を図ることができるためです。

たとえばパラリンピックなどで使用される競技用車いすなどでもこのキャンバー型タイヤが使用されており、この場合もまず安全面の確保と安定性が求められる結果のデザインとなります。

八の字型のタイヤ

八の字型タイヤというのは通常の走行を続ける際に、車体を地面から引き離さないようしっかり固定した走りを強要することができ、なおかつコーナーリングでのステアリングやドリフトさながらの小回りを抜群に良くする働きもあるため、安全面とドライビングテクニックの両方の側面から需要が多いです。

ただし先述しましたように、八の字型タイヤ(キャンバー型タイヤ)というのは「初めから斜めに地面へ接面する形で取り付けられているため、車体重量がタイヤの内側に大きくかかることになり、そのぶん摩耗による劣化が激しくなる」というデメリットの側面を持ち合わせます。

そのため「車のドレスアップを図ること」と「メンテナンスの継続力」のどちらを取るかという選択に強いられることが多く、たいていの場合は「スポーツカーをはじめ、スピード重視される車のドレスアップに使用されるタイヤ」であることが多く見られます。

レーシングカー御用達

多くのレーシングカーはほとんどすべてがこのキャンバー型タイヤを使用しており、そのメンテナンスにしても「レーシングカー専用のメンテナンス」が設けられていることが一般的で、その際にこのキャンバー型タイヤのメンテナンスも普通に行なわれています。

「レーシングカーやスポーツカーだからこそのキャンバー型タイヤ」と言ってしまえばそれまでですが、しかし現代の車のドレスアップでは「遊び」の感覚やオシャレ感覚でこのキャンバー型タイヤを取り付けることも増えてきており、特に「小回り・コーナーリングでの安定感」や「安全面の向上」の2つの視点をもって使用されています。

スポーツカーの必須アイテム

レーシングカーというのは主に「モナコグランプリ」にはじまる「世界のカーレース御用達の車」となり、一般的にはあまり使用されませんが、しかしスポーツカーの場合はセダン車と同じほどにが誇られる(特定の車愛好家には)高級車の部類に含まれることが多く、そのため府道や国道を走る日常車として使用されています。

そのスポーツカーだからこそ「ドレスアップアイテム」としてこのキャンバー型タイヤが取り付けられる場合が増えてきており、その場合も先述の「コーナーリングでの安定感」や「安全性」の2つの側面からアプローチされる形で、キャンバー型タイヤを取り付けるのに十分な根拠が成り立っていると言えます。

キャンバーボルトの効果

キャンバーボルトの効果として言えるのは、通常のホイールボルト・ネジに比べて「走行時のタイヤに順応性を加えること」がピックアップされ、特にコーナーリングやスピードを出して走行するときなどには、そのキャンバー型タイヤの実力を十分に発揮してくれる必須アイテムとして認められます。

普通車にも効果があるのか

先でご紹介しましたように、最近では車いすなどでもこのキャンバー型タイヤが使用されているのと同じく、軽自動車やセダン車の場合でも「安全性」や「小回り」などの側面から積極的にキャンバー型タイヤが取り付けられている傾向が見られ、その多くは「日常用で運転する一般顧客であること」がうかがえます。

つまり、日常生活で運転する車でも「安全性」と「快適なドライブ」を期待するのはスポーツカー、レーシングカーの場合と同じことになるため、日頃からキャンバー型タイヤを使用することによってその「安全面」と「快適なドライブ感」が得られるならと、キャンバー型タイヤの魅力がさらに高まっている傾向が認められます。

軽自動車の場合のキャンバー型タイヤ

軽自動車というのは普通車やスポーツカーなどと比べて排気量が少なく、そのためにスピードを出して走行するという車では従来ありませんでした。しかし、最近の軽自動車の場合では「スピードも出るし小回りも利く」といういわば「オールマイティ型」の車種が増えてきているため、このキャンバー型タイヤの需要量も年々増えてきている傾向があります。

軽自動車でも100キロ/時を変える超える車種も相当増えてきており、「気付けば120キロ出てた」などというスポーツカー並みの加速ができる軽自動車もあります。特に高速道路を走行するときに車のスピード感は得られますが、軽自動車の場合はその車体が普通車よりも高く設計されているため、国道を走行する場合でも抵抗を受けることになります。

この抵抗感を少しでも払拭するために「キャンバー型タイヤを使用する」と言う人も多くおり、キャンバー型タイヤによる安全性が益々注目されています。

安定感とスピード

先述してきましたように、キャンバー型タイヤの魅力・効能・性能というのは特に「車体の安定感と走行時のスピード維持」にあり、スポーツカーの走行時でもセダン車の走行時でも、その際に必ず受けることになる「風の抵抗による車体のあおり」というものをなくすための効果を持ち合わせます。

この「走行時の安定感」というのはレーシングカーやスポーツカーだけでなく「すべての車に求められる走行機能」となるため、その点から見ても「キャンバー型タイヤの魅力や必須性」というものは特に変わらずに見て取れます。

サイドスリップがなくなる

特にキャンバー型タイヤの魅力の1つとして「コーナーリングでの安定感・ドリフト効果による小回りを利かしたスピード走行」というのがあり、これは「どれだけスピードを出していても必ず車体がまっすぐに安定し、その上でタイヤと地面の間のスリップもなくせる」という二段構えの安全向上・ドライビング効果を生んでくれます。

やはりレーシングカーが走行するレース場のコーナーリングではもちろん、サイドスリップ(横滑り)をどれだけなくして走行させるかという「走行時の基本」に視点が集まるため、その際にもこのキャンバー型タイヤの魅力というのは無視できない存在となります。

コーナーリングが得意に

コーナーリングというのは何も「レーシングカーが走るレース場」だけにあるものではなく、日常生活をしていて走行する普通の国道・府道にももちろん見られます。コーナーリングという言葉の意味は「角を曲がる」ということになるため、車道を走っていて街中にある角を曲がるだけで「コーナーリング」と言われることになります。

このように日常生活でも必ず待ち受けるコーナーリングであるため、そのコーナーリングでの安定感を求めてキャンバー型タイヤの魅力を買うのも当然1つの方法となるでしょう。

キャンバーボルトの取り付け方

基本的に、キャンバーボルトも通常のタイヤ交換の場合と同じく、タイヤをサスペンション・ハブナックル周辺部位に取り付ける方法によって完了できます。純正のタイヤ専用ボルトの場合と「タイヤ取り付け」に関しては機能が同じになるため、それほどむずかしい作業とはなりません。

しかし、あらかじめ車種(正確にはタイヤを固定するためのサスペンションの種類)によっては、このキャンバー型タイヤを接続用のキャンバーボルトが使用できない物もあるため注意が必要です。

たとえば、所有の車がストラット式のサスペンションを使用している場合はキャンバー角度を調節することができないため、根本的に取り付けることは不可能です。そのため、タイヤ・ブレーキがあらかじめ固定されている既定の部品を適切な角度に変えておき、キャンバーそのものの角度を変えることによって取り付けは可能となります。

キャンバーの測定の仕方

スポーツカーでもレーシングカーでも「キャンバー型タイヤの角度が外向きに見えれば見えるほど格好いい」というドレスアップ感が芽生えますが、このキャンバーの角度もあらかじめ「どれくらい曲げることができるのか」という規定の角度が決められているため、キャンバー型タイヤについての基本的な知識・情報は必要となります。

一般的にキャンバー型タイヤの角度のことをアライメントなどとも言いますが、このアライメントの角度の測定方法はアッパーマウントやアッパーアームという特殊器具を使って調整し、その際には「ネガティブキャンバー」か「ポジティブキャンバー」に分けられます。

正面から車を眺めて「タイヤが八の字になる方向」をネガティブキャンバーと言い、その逆の向きにタイヤが調節されることをポジティブキャンバーと言います。これは素人ではむずかしいこともあり、専門業者に依頼することがベターでしょう。

キャンバーは車検でチェックされるのか

車を車検に出す際に問われる点は「車両登録時の規定状態に変更があるかどうか」、「車のスペック(機能や性能)が大幅に変えられているかどうか」などという、その車の機能そのものが変えられている場合を重点的にチェックします。

つまりナンバープレートが変えられていたり、エンジン機能そのものや排気量が大幅に変えられていたりする場合は車検にパスしないことが多くなり、その車検にパスするための別の認証を受ける必要が出てきます。

結論から言えば「キャンバー型タイヤを設置している」からと言って車検には全く影響ありません。ただしキャンバー型タイヤを設置している場合には「そのタイヤの八の字の角度」を測定されたり、タイヤが摩耗することによって発生するスリップサインが出た場合はおパスできない場合もあります。

キャンバーの取り付けの角度

キャンバー型タイヤを取り付ける方法には実にいろいろとありますが、キャンバー型タイヤを取り付ける際に共通して言えることは「ネガティブキャンバーかポジティブキャンバーか」というタイヤの車体を前方から見た場合の「タイヤの角度の状態」であり、この角度によってキャンバー型タイヤの性能や効果そのものが変わってきます。

キャンバー型タイヤというのは先述どおりに「八の字型」か「八の字型の逆の形」かという二者択一の変形となるため、そのタイヤの向きによってまず見合った角度が想定されます。この適性角度が定まらないことによって「車がまっすぐに走らない」や「タイヤがさらに劣化しやすい」などの悪循環も認められるため、非常に重要項目と言えます。

6度

キャンバー型タイヤの角度というのは基本的に「3度、5度、6度、8度」というように、そのタイヤと車体(車種)に見合った形で決められます。特に6度というのは8度の場合と同じく軽自動車のキャンバー型タイヤの角度と同じになり、車高が高い車や走行時に風にあおられやすい車の場合の角度となります。

比較的、車両重量がそんなに重くない車の場合に多く、タイヤの傾きも一見ではわからないくらいの角度となるため、タイヤそのものへの「摩耗による劣化」も防げることが魅力の1つとなります。

8度

キャンバー型タイヤの角度が8度ともなれば、一見で「八の字に曲げられて取り付けられていること」がわかるレベルで、この場合は普通車(セダン車)や日常生活でも普通に見られるスポーツカーに多いタイプの角度となります。

6度のキャンバー型タイヤと違ってはっきりわかるほどに八の字になっていることから、車両重量によるタイヤへの損傷が多くなり、それなりのメンテナンスも必要となります。しかし安定感がしっかり生まれるため、とりわけスピードを出して走行してもほとんどバランスを崩すことなく走ることができ、特にスポーツカーにの角度です。

スポーツカーだけではなく最近ではレガシーやプリウス、またフォレスターやシビックなどの準スポーツカーと呼ばれる「よく走る車」の場合でもこの8度の角度のキャンバー型タイヤがであり、走行時の快適感はかなり得られることになります。

10度

キャンバー型タイヤを10度に設定して乗る車というのは、これはレース用に設計されたレーシングカーや競技用にあえて造られた車いすなどの場合が多く、一般的に車道を走る車に取り付けるタイヤとしては「かなり珍しいタイプのキャンバー型タイヤの角度」となります。

10度も八の字に開いてタイヤを取り付けるとなると、先でご紹介しました「車両重量によるタイヤへのダメージ」が相当ひどくなる場合が想定され、運が悪い場合は一週間でタイヤ交換ということも普通に見られるでしょう。加えてさらにサスペンションやハブナックルなどの他の部位も損傷することがあるため、非常に注意が必要な角度です。

10度にする場合は特殊メンテナンスが必要

特にタイヤの損傷は最たるもので、車両重量を支えるだけの特殊メンテナンスを受けていない限りは、普通に車を乗る感覚で乗っているとすぐに走れなくなってしまいます。どうしても10度の角度がほしい場合は、前もって専門店で「特殊メンテナンス」を受けておくことが重要です。

それだけ8度を超えるキャンバー型タイヤのセッティングというのは、タイヤだけでなく車両全体にダメージを及ぼす可能性が高いため、あらかじめ10度のキャンバー型タイヤをセッティングしてもかまわないように「車に耐久性を付けておくこと」が大切になります。

キャンバー型タイヤの正確な交換方法を覚えましょう

いかがでしたか。今回は「キャンバーボルトの取り付け方・車検でチェックされるのか・角度」と題して、「キャンバーボルトの取り付け方やその特徴」などについての詳細情報をご紹介しました。キャンバー型タイヤにもいろいろな角度の種類があり、それぞれの角度によって用途・性能が違ってきます。

キャンバー型タイヤというのは最近では「スポーツカーからセダン車まで、ほとんどすべての車のドレスアップ用オプション」として有名であり、従来の「レーシングカーだけにセッティングされるドレスアップタイヤ」とはそのニュアンスが大きく変わっています。

確かにキャンバー型タイヤをセッティングすると格好よくなりますが、しかしそのセッティングに関する基本的な知識や情報を取得しなければ、そのまま車両をダメにしてしまう場合も多くあります。キャンバー型タイヤを設置する際には、ぜひ正確な情報を取得することを心がけましょう。

初回公開日:2018年05月10日

記載されている内容は2018年05月10日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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