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自転車のブレーキワイヤー交換方法・交換料金・交換時期

更新日:2024年03月08日

自転車に乗っていると突然ブレーキワイヤーが切れてしまったり、自転車が止められなくなり、もし下り坂だったら、そうなる前にブレーキワイヤーを交換するのが重要です。丈夫そうに見えてもさびたりすると簡単に切れてしまうものです。ブレーキワイヤーの交換について紹介します。

自転車のブレーキワイヤー交換方法・交換料金・交換時期

自転車のブレーキワイヤーの交換

ブレーキが効きにくい!ブレーキワイヤーのせい?

屋外で保管している自転車は特に、ブレーキワイヤーが切れやすいです。走っているときに急にブレーキワイヤーが切れた。なんてことになったら困ります。

そうなる前にブレーキワイヤーに錆が出てき始めたら早めに交換することをお勧めします。
自転車の種類・ブレーキの種類によるブレーキワイヤーの交換方法、長持ちさせるメンテナンスなども含め紹介していきます。

ママチャリ

最近では安い自転車というイメージが強いママチャリですが、屋外保管で特に壊れやすいのがブレーキワイヤです。どの自転車でもそうですが、ブレーキワイヤが切れると当然ブレーキは効かなくなります。ママチャリに使われるブレーキワイヤは、あまり材質がいいものではないので、メンテナンスが悪かったり、自転車が屋外で保管されている環境だと特に切れやすくなります。

普段は自転車はカーポートにおいてあるから大丈夫と思う方もいるでしょうが、雨の日に駅の自転車置き場に置きっぱなしにした。たまに雨に濡れることがある。という場合も要注意です。
ブレーキワイヤーはアウターとインナーで分かれていて、隙間に水などが入ると見えないところでさび付いてしまうということも多々あります。

ママチャリのブレーキワイヤの交換は個人で整備することを前提に作られていないので、z天赦の中でも特にやりにくいことが多いです。

ロードやクロスは整備を自分でやる前提ですので、基本的な作業はママチャリよりもやりやすいように作られていますが、ママチャリの中でも特に最近の自転車は、部品の交換がしにくい傾向にあります。

クロスバイク

クロスバイクのブレーキは、一般的にVブレーキが使われていて、ブレーキワイヤーの交換が比較的簡単に取り換えることができます。自転車によってはキャリパーブレーキが装着されている場合もありますが、ママチャリより交換が簡単に行うことができます。

ただし、Vブレーキの自転車は調整が難しいので、レバーを握りつつ何回も試しながら調整するので手間がかかるのが難点です。

ロードバイク

ロードバイクには一般的にママチャリと同じキャリパーブレーキが用いられています。しかし、メンテナンスは簡単に設計されているので、ブレーキワイヤーの交換は簡単に行えます。

問題はドロップハンドルの場合のレバー周りで、どのようにワイヤーを通すかはレバーによって異なるのでもともとのワイヤーの通り道を覚えておくようにしましょう。

キャリパーブレーキ

ママチャリの前輪、ロードバイク、一部のクロスバイクなど、自転車に一般的に用いられるブレーキです。自転車のフレームへの固定が1本のボルトで済まされています。

ママチャリ用のキャリパーブレーキはワイヤーの交換がめんどくさいですが、ロード用のキャリパーブレーキはワイヤー交換が簡単にできるようになっていますので、作業は比較的簡単です。

Vブレーキ

クロスバイク、マウンテンバイクなど大きな制動力が必要とされる自転車に採用されるブレーキです。

自転車のフレームに専用の取り付け部がついていて、リムの左右にアームが来るようになっており、それらを1本のブレーキワイヤーで引っ張るものです。後述するカンチブレーキよりは作業はしやすいですが、ブレーキ力が強く、中途半端な調整をすると乗りにくいので調整に手間がかかります。

カンチブレーキ

基本的な構造はVブレーキと同じですが、左右のアームをワイヤーで結び、その中間をブレーキワイヤーで引っ張るようにしたものです。

シクロクロスなど現在では一部の自転車にのみ採用されています。調整はとてもめんどくさいうえ、制動力もVブレーキほどではないため、互換性のあるVブレーキに交換する人もいます。

前輪のブレーキワイヤー交換

ママチャリを前提に話をするなら前輪のブレーキワイヤー交換は後輪よりも簡単に行えます。なぜ後輪が難しいかは後で解説しますのでとりあえず交換の方法を解説します。ロード・クロスの場合は前後とも同じブレーキがついていることが多いので気にする必要はありません。

1.ブレーキワイヤーをブレーキから外す

ブレーキワイヤーを外すには、前輪ブレーキについたナットを緩めます。ママチャリであればスパナで回すことができるものがほとんどです。

ロードバイク、クロスバイクは大体の場合交換には六角レンチが必要です。緩めるとブレーキが開きますので、キャリパーブレーキの場合は特に、指などが巻き込まれないように注意します。

緩めたらブレーキワイヤーを抜くだけなのですが、普通はワイヤーがばらけるのを防止するための金具が、先端に圧着されています。これがついているとワイヤーを交換できないので、ニッパーなどで切ります。切ったワイヤーは先端が細くとがっているので指に刺さると大変痛いです。注意して作業しましょう。

2.レバーからブレーキワイヤーを抜く

ブレーキ本体からブレーキワイヤーを外せたらレバーからワイヤーを外します。レバーには直径5mmちょっとの円筒状のドラムと呼ばれる部分が刺さっているだけなので、抜きます。

ママチャリであればレバーからアウターを抜いて、インナーを溝に合わせて起こしていくとドラムが外れるようになります。クロスバイクでは、レバーを握るとドラムが入っている部分が露出するので簡単に外すことができます。

ロードバイクの場合はドロップハンドルの場合が多いので、アウターから完全にインナーを抜いた状態にして、レバーを握ると前側からブレーキワイヤーのドラムが出てきます。引っ張るとそこからワイヤーを抜くことができます。ロードバイクのワイヤーはママチャリなどのものと異なり、頭のドラムがキノコのような形をしています。

3.ブレーキワイヤーを通す

古いブレーキワイヤーを無事取り外せた場合は、新しいブレーキワイヤーを取り付けます。外した時と逆の手順で通していきます。

4.調整

ワイヤーを通し終わったら調整をします。最初にアジャスターを一番短くした状態にしてください。ロード・クロスでキャリパーブレーキの場合はたいていクイックリリース用のレバーがついているので、必ず締めた状態にしてください。

そうしたらブレーキワイヤーをブレーキ側から引っ張って、ブレーキを手で軽く握ってシューがリムにあたる状態にして、アウターがレバー、アジャスターにはまっていることを確認してから、ママチャリならナット、クロス・ロードならボルトを締めます。

いい手加減で作業ができていればレバーを握ったときにブレーキが、効くけど弱いという位置になっているはずです。すでにブレーキがきついという場合はブレーキを締めるときの力を少し抜いてもう一度やり直してください。

最後にアジャスターを延ばしてきます。何回もレバーを握ってみて、ちょうどいいと感じたところで調整は終了です。アジャスターの長さが足りないという場合はきつい場合と同様、やり直してください。

これでブレーキワイヤーの交換は終了です。

後輪のブレーキワイヤー交換

ロードバイク・クロスバイクは前輪、後輪で同じブレーキを使っているため、作業は前輪後輪とも同じです。しかしママチャリでは、メンテナンスフリーのため後輪にはハブブレーキを採用していることが多いです。

ハブブレーキの交換も、基本的に前輪のと同じ方法で交換をしていくのですが、最後のワイヤーを張るときに全部締めると失敗する可能性があるので、少し緩めたあたりに調整します。聞くだけなら簡単に聞こえますが、ハブブレーキのレバーを引くのにはかなりの力が要ります。できるなら二人で作業するのがいいでしょう。

また一昔前の自転車だと、ワイヤーがフレームの中を通っているものがあります。そういった自転車では慣れていないとワイヤーの交換には結構手間がかかります。

自転車によって違うブレーキワイヤーの長さはどうするの?

自転車によって、フレームの大きさが異なるため、当然ブレーキワイヤーの長さも変わってきます。ママチャリ、シティサイクルであれば、百均で手に入るアウターとインナーがセットになったブレーキワイヤーでも構いません。もともと長さが決まっているうえ、全部がアウターに覆われているからです。

それとは違い、ロード・クロスはほとんどの車種が、一部インナーワイヤーを露出させた配線をしています。交換時には基本的にアウターだけ、インナーだけで買い、長さはある程度余分があるので、自分で切って使います。工具はいりますが、長さについて細かく気にする必要はありません。

自転車屋でのブレーキワイヤーの交換費用は?

大手自転車店のサイクルベースあさひでのブレーキワイヤー交換は、インナーのみ840円、アウターとセットで1050円となっています。それに加えて部品代がかかってくるので、前後とも全部交換となると3000円ほどすることになります。

また、たいていは片側のみ、前後ともどちらでも工賃は変わらない場合が多いです。自転車屋ではママチャリであってもシマノなどのブレーキワイヤーを使うことが多いので、自分で交換すれば、部品代も浮き、工賃もかかりません。

ブレーキワイヤーの交換時期は?

自転車のブレーキワイヤーには、何年で交換といったものはありません。保管状況が様々なので、半年に一回交換したほうがいい場合も、10年使い続けても問題ない場合もあります。ワイヤーの張りをまめに調整する人であれば、交換してからワイヤーが1cm伸びたら交換というのが大体の目安です。

また、目に見える箇所でさびていたり、アウターの被膜がはがれてきたりしたら早めの交換をお勧めします。

ブレーキワイヤーを長持ちさせたい!

ブレーキワイヤーは一般に鋼でできていて、普通の鉄よりはさびにくいですが湿っていたりすると簡単にさびてしまいます。家の中、車庫で保管されることが多いロードやクロスであればさびることはあまりないですが、屋外保管されることが多いママチャリはブレーキワイヤーはすぐ錆びます。

気になるようでしたら錆防止効果のある潤滑スプレーなどをアウターの隙間から噴いてあげると長期的に持たせることができます。しかしその時にくれぐれもブレーキシューやドラム、ゴム類に油がつかないように気を付けるようにしてください。

ブレーキワイヤーの整備まとめ

ブレーキワイヤーは自転車の整備のうち比較的容易に行えます。しかし、調整をまちがえた、ねじを締め忘れたでは事故に直接つながるので、作業には細心の注意を払うようにしましょう。またテスト走行も乗る前にしっかりブレーキが効くか、思いっきりレバーを握って試すようにします。

また、長持ちさせたいのであれば月1回でもいいので油をさしてあげるといいです。ただその時にくれぐれもブレーキの摩擦部につかないようにしてください。

少しでも不安がある場合は自転車屋で交換してもらうことをお勧めします。

初回公開日:2017年10月21日

記載されている内容は2017年10月21日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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