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チャイルドシートは助手席ではダメ?設置個所ごとのメリット

更新日:2023年12月28日

子どもを守るため、チャイルドシートの設置を義務づけられていますがあなたはどこに設置しているでしょうか。運転席の後ろでしょうか、助手席の後ろか、それとも助手席でしょうか。設置する場所によっては、子どもにとって危険があるかもしれません。チェックしてみましょう。

チャイルドシートは助手席ではダメ?設置個所ごとのメリット

チャイルドシートは助手席につけてはいけないのか?

チャイルドシート、あなたはどの席につけているでしょうか。運転席の後ろでしょうか、または助手席、助手席の後ろと選択肢がありますが、チャイルドシートをつける場所によって子どもの死に影響すると言われたら、気になるでしょう。

運転席後ろ、助手席、助手席の後ろの3つの中で最もチャイルドシートをつけてはいけない場所とされているのが助手席です。理由は、一番危険だからです。運転している人が何かのアクシデントに遭った時、とっさに自分を守ろうとしてしまいますがその時犠牲になるのが助手席です。

助手席への設置は違反ではない

ただ注意したいのは、チャイルドシートを助手席につけるのは違反ではない、ということです。例えばチャイルドシートを助手席につけている人を見かけたとしても、その人はなんらかの事情でそうしている可能性があります。違反ではないので、声高に批判するべきではないでしょう。

後ろ向きに助手席へ装着することが問題

とくに体がまだしっかりとしていないふにゃふにゃの乳幼児は、後ろ向きのチャイルドシートに座らせて顔を見ながら運転する、ということもがあります。しかし、助手席にチャイルドシートを後ろ向きでつけるとさらに危険だと言われています。

これは、助手席にあるエアバッグがチャイルドシートを後ろ向きにしてつけることで子供との距離が近くなり、チャイルドシートを吹っ飛ばしたり子どもを圧迫したりすることがあるため、と言われています。実際に、助手席に後ろ向きでチャイルドシートを取り付けることを禁止している車もあります。

後ろ向きに装着できるクルマもある

とくに輸入車に多いのですが、助手席に後ろ向きにチャイルドシートを装着できるようになっている車があるのも事実です。これはなぜかというと、エアバッグを手動でoffにできる、という機能がついているためです。

エアバッグが助手席のチャイルドシート後ろ向きに悪いなら、そもそもエアバッグが作用しないようにすればいい、という訳です。エアバッグをoffにできて後ろ向きの装着が許可されている車であれば、助手席に後ろ向きでチャイルドシートを取り付けても大丈夫でしょうが、許可されていない車ではやめましょう。

チャイルドシートを助手席に設置する危険性

ここでは、チャイルドシートを助手席に設置する時の危険性について解説していきます。どうして助手席が危険だと言われているのか、その助手席の危険にはどのようなものがあるのか見ていきましょう。

助手席の搭乗者が最もケガをしやすい

チャイルドシートを付ける場所で、一番危険なのが助手席だと解説してきました。これは人間の危険を避ける本能の問題で、とっさによけようとしてまず自分の運転席を守ってしまうのが理由になっています。そのため、事故ではたいてい助手席の破損具合が酷くなります。

これは意識して行うことではなくとっさの行動のため、「自分は子供が大事だからそんなことには絶対ならない」という本人の気持ちとは無関係です。とっさにそこまで考えて行動するのは不可能に近く、運転手の自分の身を守ろうとする本能から助手席が危険になり、子どものケガや死に繋がる可能性が上がります。

エアバッグの強い衝撃

自動車に乗っている人の身を守ってくれるエアバッグですが、一瞬にして大きく膨らむためにその衝撃は想像以上のものがあります。事故をしてなんともなかったけれど、エアバッグが作動した衝撃で胸骨やアバラを骨折した、といった事故もあります。

たいていはハンドルに近づきすぎて運転していたり、シートベルトをしていなくてといった怪我をした側にも注意するべき点があったりもするのですが、助手席後ろ向きのチャイルドシートでエアバッグと子どもの距離が近づくのは危険です。

助手席チャイルドシートにもメリットはある

チャイルドシートに座らせた子どもが泣き叫ぶ、たいていのお母さんは経験があるでしょう。これは親の顔が見えない、親が遠いことなども理由になっているため、助手席に座らせることで多少マシになることは事実です。

子供に話しかけたり、手をのばして頭をなでたりすることも容易なので実は欧米では子どもは助手席のチャイルドシート、というのが多かったりします。輸入車に後ろ向きでチャイルドシート設置okな車があるのも、そのためでしょう。

助手席チャイルドシートのデメリットは?

まず、すでに解説しているように一番致死率が高くケガをする確率の高い助手席にチャイルドシートを設置することで子どもの死やケガの確率が上がるという点があります。さらには、助手席の子どもに気をとられて前方不注意で事故をする、といったケースも存在しています。

ついつい数秒前方から目を離しただけでも、車は数10メートル進んでしまいます。助手席にチャイルドシートをつけることの、危険以外のデメリットは運転手の注意がさんまんになるということです。

チャイルドシート設置個所ごとのメリット

チャイルドシートを助手席につけるのは危険であるということになると、チャイルドシートを設置できる場所は「運転席の後ろ」か「助手席の後ろ」というリアシートの2か所になるでしょう。それぞれの設置場所ごとのメリットについて見ていきます。

「運転席の後ろ」に設置するメリット

チャイルドシートを「運転席の後ろ」に設置する最大のメリットは、子どもの安全を守れる可能性が一番高い、という点です。運転手の自分を守ろうとする本能から、基本的に車で安全なのは運転席側だということが分かります。

たとえば自動車で上座というと、運転席の後ろです。運転席の後ろから助手席の後ろ、となり一番下座の人は助手席に座ることになります。それだけ、運転席の後ろは安全だと考えられています。

「助手席の後ろ」に設置するメリット

「助手席の後ろ」にチャイルドシートを設置するメリットは、運転席よりは子どもの様子が見やすくなるという点、そして助手席よりも危険ではないといったメリットが挙げられます。

子どもが大きくなってくると、運転席の後ろのチャイルドシートでは運転席や後ろの席が窮屈になることがありますが、助手席側なら運転席はベストな位置を保つことができます。後ろに下げて運転することが多い方は、助手席後ろにチャイルドシートを設置するのがよいでしょう。

チャイルドシートの選び方

ここまで、チャイルドシートをどの座席に設置したらよいのか、助手席に設置することの危険性などについて解説してきました。ここでは、ではそもそもチャイルドシートは何を選べばよいのか、何に気をつけた方がよいのかについて解説してみます。

チャイルドシートは年齢や〇か月~といった表記がされていることが多いですが、子どもの大きさは年齢だけではあてになりません。年齢のわりに大きい子どももいれば、小さな子どももいるので身長・体重で適切なチャイルドシートを選びましょう。

乳児用・幼児用・学童用の3種類

チャイルドシートの種類は大きく分けて、生まれたばかりの赤ちゃんから1歳までが対象の「乳児用」・1歳~4歳くらいが対象の「幼児用」・3歳~12歳くらいまでを対象とした「学童用」の3種類となります。

乳児用の場合は後ろ向き、幼児用から前向きのチャイルドシートを選びましょう。乳児用だけ後ろ向きなのは、首の座っていない赤ちゃんの首回りへの負担を軽減するためです。

チャイルドシートは必ず設置すること

チャイルドシートの設置場所にはそれぞれメリット・デメリットや、危険な場所・より安全と考えられる場所がありますがまずはチャイルドシートを設置して子どもを乗せることが一番大事です。

抱きかかえてリアシートに座っているから平気、という人がいますが、これは万が一事故が起こったときに子どもを守るのが困難です。時速40kmの事故であっても、事故時の衝撃によって子どもが飛び出し、前の座席にぶつかったり酷いとフロントガラスに激突してよくて大ケガ、最悪は死に至る事故になることもあります。

チャイルドシートを着用しなくてもよい場合もありますが、できるだけ子どもにはチャイルドシートを正しく装着して守ってあげましょう。

初回公開日:2018年11月20日

記載されている内容は2018年11月20日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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