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車のウォッシャー液に水を使わない方がいい理由・水抜きの仕方

更新日:2023年11月13日

車のウォッシャー液には水を使っても良いのか悩みますが、ウォッシャー液に水だけを入れてしまと、いくつかの不具合の原因となってしまいます。しかし、状況によっては水道水を混ぜて使うこともあるので、その時の状況によって正しい判断をしましょう。

車のウォッシャー液に水を使わない方がいい理由・水抜きの仕方

ウォッシャー液に水だけ入れるのは間違い?

車のウォッシャー液はガラス面に付いた汚れを落とすために使いますが、汚れを落とすだけの目的であれば水だけ入れておけば問題ないと考える方もいるでしょう。しかし、ウォッシャー液に水だけしか入っていない状態はいくつかの不具合を起こします。

なぜウォッシャー液は専用の洗剤を入れなければならないのか、ウォッシャー液の代用品はないかこの記事でご紹介してまいります。

なぜ車のウォッシャー液に水が使えないのか

ウォッシャー液の目的は窓ガラスの汚れを落とすためなのにどうして水だけを入れることがいけないことなのか、水だけを入れてしまうとどんな不具合が起きてしまうのか、気になる方も多いでしょう。

次の項目からは、ウォッシャー液に水だけ入れたときに起こる不具合について詳しく見ていきましょう。

洗浄能力の低下

ウォッシャー液はガラス面に使うことができる洗剤なので、ガラスに付いた汚れを強力に落とします。また、ウォッシャー液の中には油膜などを取ることができるものもあるので、ガラスが酷く汚れている状態でも綺麗にできます。

しかし、ウォッシャー液が水だけになってしまうと、頑固な汚れが落ちにくくなってしまいます。車のフロントガラスには虫の死骸や鳥のフンなどが付着し、普通の水だけでは落としにくい汚れが付くので、いざ使おうとした時にガラスの汚れが綺麗に落とせなくなる可能性があります。

ガラス面の汚れを綺麗に落とすことができない状態では運転に支障が出てしまうので、専用のウォッシャー液で窓ガラスを綺麗にする必要があります。

凍結の危険性

専用のウォッシャー液にはアルコールが含まれています。そのため、気温が0℃以下になってもウォッシャー液が凍ることはありません。しかし、普通の水は外気温が0℃以下になると凍ってしまいます。

ウォッシャー液が凍ってしまうと窓ガラスを綺麗にできないだけでなく、ポンプなどを破損させてしまう可能性があります。また、状況によっては噴射された水がガラス面で凍ってしまい、視界が遮られることも考えられます。

ウォッシャー液の凍結は東京などの寒冷地でないところでも起こる可能性があるので、冬も車を使う方は専用のウォッシャー液で凍結温度を低くする必要があります。

タンク内に藻が発生してしまう

ウォッシャー液に水を使うことで問題になるのは洗浄能力だけではありません。たとえ普通の水で窓ガラスを綺麗にできたとしても、見えないところで問題を起こしてしまう可能性があります。

ウォッシャー液を入れるタンクは樹脂で作られた普通のタンクです。そのため、ウォッシャー液のタンク内が水だけの状態になってしまうと、タンク内に藻が発生してしまう原因になります。

タンク内に藻が発生してしまうと車の振動でタンク内に貼り付いた藻が剥がれ、剥がれた藻がウォッシャー液の通路を塞いでしまう可能性があります。タンク内の藻を取る場合はタンクを外して洗浄する必要があるので、自分で作業することが難しくなります。

タンクが汚れてしまうことを避けるのであれば、専用のウォッシャー液を入れておくようにしましょう。

ウォッシャー液に水道水は少しも入れてはいけないのか

ウォッシャー液に水を使うことができない理由は前の項目でご紹介しましたが、ウォッシャー液のタンクに水や水道水を全く入れてはいけない訳ではありません。場合によってはウォッシャータンクに水道水を入れることもあります。

ウォッシャータンクに水を入れる時はどんな時なのか、次の項目から詳しく見ていきましょう。

ウォッシャー液を薄める場合

ウォッシャー液にはそのままタンクに入れることができるものが販売されていますが、中には水で薄めて使うタイプのウォッシャー液もあります。水で薄めて使うウォッシャー液の場合は水道水でウォッシャー液を薄める必要があるので、この場合は水道水を混ぜて使います。

また、今まで使っていたウォッシャー液から違うメーカーのウォッシャー液に変える場合はウォッシャー液の成分が異なる場合があるので、一度タンク内に水道水を入れてタンク内部を綺麗にしてから新しいウォッシャー液を入れることもあります。

タブレット型のウォッシャー液を使う場合

ウォッシャー液には液体状のものもありますが、固形のウォッシャー液もあります。固形のウォッシャー液はタブレット状になっており、タンクの中に入れるだけで水道水をウォッシャー液として使うことができます。

タブレット状のウォッシャー液を使う場合はタンク内に水道水を入れて使うので、この場合は水道水をタンクの中に入れても問題ありません。

臨時でウォッシャー液を使う場合

中には出先でウォッシャー液がなくなってしまうことがあります。この場合は窓ガラスを綺麗にすることができなくなってしまうので、すぐにウォッシャー液を補充する必要があります。

しかし、ウォッシャー液が無くなった時にカー用品店などが無いこともあるでしょう。この場合は普通の水でも構わないので、ウォッシャータンク内に少量の水を入れておくと良いでしょう。

水道水を長時間ウォッシャー液として使うことは避けた方が良いですが、ウォッシャー液が無いよりは水道水を入れておいた方が良いので、早急にウォッシャー液が必要な場合は水道水を入れておいても問題ないでしょう。

ウォッシャー液で付いた水垢の落とし方は?

ウォッシャー液を使っているとガラス面やボンネット、トランクなどに水垢が発生することがあります。ウォッシャー液が原因で発生した水垢は簡単に落とすことができないので、どうすれば良いか悩んでいる方もいるでしょう。

ウォッシャー液が原因で発生した水垢は、市販の水垢落としを使うことで綺麗に落とすことができます。水垢落としには多くの種類がありますが、部分的に使うことができる水垢落としも販売されているので、市販の水垢落としで水垢を綺麗にすると良いでしょう。

窓ガラスの水垢を予防する方法は?

窓ガラスに付いた水垢は非常に目立ち、一度乾いてしまうとなかなか綺麗に落とすことができないので、窓ガラスの水垢を予防したいと考える方もいるでしょう。

窓ガラスに付いた水垢を簡単に落としたいと考えるのであれば、窓ガラスに撥水剤を施工すると良いでしょう。窓ガラスに撥水剤を使うとガラスの表面にコーティングがかかるので、ガラスに付いた汚れが簡単に落ちるようになります。また、ガラスに発生する油膜が付かなくなるので、いつも綺麗な窓ガラスにすることができます。

ガラスの汚れを簡単に落とせるようにするのであれば、ガラス面に撥水剤を施工すると良いでしょう。

ウォッシャー液が凍るのを防ぐ方法は?

専用のウォッシャー液を使っていても、ウォッシャー液が凍ってしまうことがあります。ウォッシャー液が凍ることを防ぐにはどんな方法があるか、次の項目からご紹介してまいります。

濃度を高くして凍結防止に

普通のウォッシャー液を使っている場合でウォッシャー液が凍る場合は、ウォッシャー液の凍結温度が足りていないことが考えられます。ウォッシャー液には凍結温度があり、その温度を下回ってしまうとウォッシャー液は凍ってしまいます。

ウォッシャー液が凍ってしまう場合は水で薄めるタイプのウォッシャー液を購入し、冬場でも凍らない濃度で使用することで凍結防止になります。

ウォッシャー液が凍ってしまう場合は、ウォッシャー液の濃度や凍結温度が低いウォッシャー液に変えてみると良いでしょう。

冬だけ濃度を高くする対策も

原液のウォッシャー液を多く使いたくないと考えるのであれば、冬の寒い時期のみ濃度の高いウォッシャー液を使うと良いでしょう。

ウォッシャー液の濃度を高くする必要があるのは、冬場の凍結を避けるためです。そのため、冬場は濃度の高いウォッシャー液を使用し、凍結する心配がなくなってきたら濃度の薄いウォッシャー液を使うことでウォッシャー液の消費を少なくすることができます。

ウォッシャー液の水抜きをする方法は?

ウォッシャー液を違うメーカーのものに交換する場合などは、効果を最大限に発揮できるように、水抜きをする必要があります。

ウォッシャー液を水抜きする方法はタンクを外す方法と外さないで行う方法の2種類があります。タンクを外すと内部を綺麗にできますが多くの部品を外す必要があるので、タンクを外さないで水抜きをした方が良いでしょう。

タンクを外さないで水抜きをする場合は、ウォッシャー液を出し続けてタンク内を空にします。ポンプを使わないで水抜きをする場合は、灯油ポンプやホースなどを使ってタンク内のウォッシャー液を吸い出すと良いでしょう。

洗剤を混ぜた水はウォッシャー液に使える?

ウォッシャー液は洗剤に近い成分なので、食器用洗剤などを水に混ぜて使えば問題ないと考える方もいるでしょう。

食器用洗剤は油汚れを綺麗に落とすことができるので、ガラス面に付いた頑固な汚れも落とすことができます。しかし食器用洗剤は泡立ちが良いので、ウォッシャー液として使ってしまうとガラスに泡が付着してしまい、視界が悪くなってしまいます。そのため、食器用洗剤をウォッシャー液に使うことは避けましょう。

できるだけ薄めれば問題ないか

水に混ぜる洗剤の量を少なくして使えば問題ないと考え方もいるでしょう。洗剤を薄めて使用すれば泡立ちは少なくなりますが、食器用洗剤などは残りやすい性質があります。そのため、ガラス面に洗剤の成分が残ってしまい視界が悪くなる原因になるので、洗剤を水で薄めて使うことは避けた方が良いでしょう。

ウォッシャー液を補充する方法は?

ウォッシャー液を補充する場合は、どこに水を入れれば良いか分からない方もいるでしょう。ウォッシャー液はエンジンルーム内にある注入口から補充します。ハイエースなどのバンタイプの車は、助手席や運転席の足元にタンクがある場合もあります。

エンジンルーム内には多くの部品がありますが、注入口が分からない場合は車の取り扱い説明書などで確認してみましょう。説明書がない場合は運転席のワイパースイッチに書いてあるマークと同じマークが書いてあるキャップを探してみると良いでしょう。

ワイパーマークが書いてある入り口を見つけたら蓋を開け、ウォッシャー液や水を注ぎましょう。ウォッシャー液を満タンまで補充する場合は、蓋のある位置から水面が見えるまで注ぎましょう。

専用の洗剤でクリアな視界へ

ここまでウォッシャー液に水が使えるかご紹介しましたが、ウォッシャー液に水道水を入れても水が凍らない限りは故障しません。しかし、水道水では落としにくい汚れがあることや長期間の使用によって不具合が起こることもあるので、専用のウォッシャー液は重要なものになります。

ウォッシャー液は高いものではないので、専用のウォッシャー液を使っていつでも綺麗な窓ガラスにできるように準備しておきましょう。

初回公開日:2018年03月06日

記載されている内容は2018年03月06日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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