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【箇所別】マットブラックの車の塗装方法・手入れ|スプレー

更新日:2024年02月29日

マットブラックは近年色んな車やバイクに塗装がされ始めています。その他にもヘルメットをはじめ、小物類への塗装が流行の兆しです。そこで今回は、マットブラックにする時の問題点や塗装料金、そしてマットブラックにした後の手入れ方法について詳しく解説していきます。

【箇所別】マットブラックの車の塗装方法・手入れ|スプレー

箇所別マットブラックの車の塗装方法

マットブラックとは艶消し黒のことです。古くからある塗装方法で、通常艶のある塗装を敢えて艶なしで塗装する方法です。最近ではハイパワースポーツカーのランボルギーニアベンタドールやマクラーレンSLRなどに塗装されて話題になりました。

塗装方法は、通常の塗装と変わりませんし塗装までの下準備も同じです。簡単に説明しますと、下地を洗浄し、足付けをしてから脱脂をして下地塗装をします。そして下地塗装に足付けをして脱脂をし、マットブラックに塗装します。

市販の缶スプレーにはつや消し調色された缶スプレーが販売されていますが、調色をして塗装する場合は、フラットベース(艶消し剤)を入れて艶の度合いを替えて塗装することができます。完全つや消しから半つや消しなど好みで塗装できるのが特徴です。

全塗装

全塗装は、車でもバイクでも多くの部品を取り外す必要があり、塗装面積が非常に多くなることから金額も高額となります。マッドブラックは艶消しブラックですが、ベースの黒色にフラットベースを混ぜて調色し塗装します。

車の場合は違うカラーからマットブラックにする場合、ドアの内側やトランク、ボンネット裏をマットブラックにするのか、それともオリジナルの塗装をそのままの残すのかによって、塗装工程が大きく変わってきます。

細かい部分までマットブラックに塗装するとなれば、ドアを外したりボンネットやトランクを外す手間がかかる大掛かりな塗装となります。そのために塗装期間も1週間程度かかる事が多いでしょう。

部分的にマットブラック

車のミラーやグリルだけマットブラックにしたいとか、バイクの燃料タンクだけマットブラックにしたい場合、そのパーツだけ取り外して塗装すると作業性は向上します。また取り外すことによりマスキングが不要になったり、塗りたくない部分に塗料を飛散させるミスが減るので、取り外しての作業は非常に有効です。

作業工程は、下地処理を入念に行うのがポイントです。下地処理が不十分だと仕上がりに大きく影響するからです。足付け作業が不十分だと足付けができていない部分から塗装が剥がれてしまいます。また脱脂作業が不十分だとその部分に塗装が密着できずに塗料が弾く現象が起きるでしょう。

ホイール

ホイールをマットブラックに塗装すれば、足元が引き締まりスポーティーな印象にガラリと変わり、憧れている人も多いでしょう。

ホイールの塗装にはタイヤとホイールをばらして塗装する方法が綺麗に塗装できますが、DIYで塗装する場合はタイヤとホイールが組んである状態での塗装が費用の面でも現実的でしょう。

ホイールの塗装は、脱脂作業が非常に重要になります。ホイールには非常に多くの油分が付着していますから、中性洗剤で裏表を入念に洗浄してよく乾燥させてから足付け研磨をします。

足付け研磨は入念に、特に端のリム部分や角が研磨しづらいので、研磨しづらい部分を意識的に入念に研磨します。タイヤにはマスキングテープが張り付かない事が多いので、段ボールをホイールの大きさにくりぬいてマスキングすると良いでしょう。

シリコンオフを大量に吹き付けて脱脂作業をした後、マットブラックに塗装して完成となります。

ヘルメット

ヘルメットのマットブラックへの塗装は、シールドを外してから塗装する部分を入念に足付け研磨をします。

足付け研磨を怠ると特に角の部分から塗装は剥がれやすいので、角に近い部分は特に入念に研磨作業を行いましょう。ヘルメットは丸いので角などないと考える方もいますが、デザインでへこんでいたり出っ張っている境が角となり、剥がれやすくなります。

ヘルメット全体をマットブラックで塗装するのも良いですが、マスキングテープでデザインを作り、その部分だけ違った色にするカスタマイズも面白いでしょう。

マットブラックの塗装の道具

マットブラックに塗装する場合、通常の塗装に使う道具と何ら変わりません。ただしフラットベースというつや消し剤を通常の塗料に混ぜて使う場合は、専用の秤が必要になり、精密に量を測って混合させる必要があります。

塗料

マッドブラックには専用の塗料の他、通常の黒にフラットベースを混合する方法、また上塗りのクリアにフラットベースを混ぜる方法があります。

マットブラック塗装は光沢を必要としないので、刷毛塗りやローラーで塗装できるメリットもあります。刷毛塗り、ローラー塗り専用のマットブラック塗料であれば、DIYで気軽に塗装できるでしょう。

車輌塗装用1液ウレタン艶消し塗料

自動車用塗料で刷毛塗りやローラーで手軽に塗装ができる塗料です。誰でも均一に塗装でき、塗料の垂れの心配が必要ないのに、塗料に伸びがある使いやすい塗料です。

全塗装で車をマットブラックにする場合、30万円~といった値段設定がほとんどで、全塗装したくてもなかなか手が出ないのが実情です。しかしこの塗料で自分で塗装すれば、業者価格の10分の1程度の費用で全塗装が可能です。普通車1台でおよそ10缶ほどあれば塗装できますが、車の大きさで数量は変わりますので、10缶は目安として下さい。

スプレー

スプレータイプのつや消し塗料は非常に数多くの商品が販売されています。車用の塗料から、ガーデニングや建築物の塗装用まで幅広く販売されています。

車用は耐候性や耐久性が建築用やガーデニング用とは異なりますので、安いからと購入して車の塗装に使うことが無いようにして下さい。

スプレー式マットブラック塗料にはラバースプレーという商品があり、塗装して乾燥後に綺麗に剥がすことができる塗料です。特徴は厚塗りする事で剥がしやすくなりますから、イメージチェンジを頻繁に行いたい方には非常に便利なアイテムと言えます。

ラッピング

カーラッピングは意外に身近に見ることができます。それは路線バスの車体でしょう。そもそもカーラッピングは東京都交通局のバス、通称都バスが始まりでした。このことで一気に全国の路線バスに広まり、次第にラッピングを使い一般車にデザインを施すようになりました。

カーラッピングは飽きてしまえば剥がして元に戻せたり、違うカラーのラッピングにすることが可能です。しかも元の塗装を飛び石から守る効果もあるので傷防止にもなります。しかも全塗装より安価にできる事も魅力でしょう。

カーラッピングは、業者にお願いして施工する方法とDIYで行う方法がありますが、通常大きなパーツを貼るには2人がかりで行わないと失敗のもとですから、DIYで行う場合は小物でチャレンジするのが良いでしょう。

マットブラックの手入れ方法

マットブラックは、艶のない塗装で表面にデコボコを作り艶消しの色を作り出しています。そのために、汚れが塗装面のデコボコに入り汚れ落としが非常に難しくなります。特に雨染みはすぐに拭き取らないと、水の球の廻りが白くなりシミと残りますし、油分の付いた手で触ると跡が残ってしまいます。

汚れを落とそうとコンパウンドを使えば、光沢が出てしまうので厄介です。また塗膜自体が弱いのでひっかき傷がつきやすいデメリットもあります。

そこで最近では、ガラスコーティングをマットブラック専用に施工する業者も出てきました。またマットブラックは高級スポーツカーに多いので、専用の高級ワックスも販売されています。

傷をつきにくく、汚れを寄せ付けないようにするには、コーティングをするのが一番でしょう。そのコーティングには専用の商品もありますが、身近な撥水スプレーも効果的ですから一度試してみましょう。

バリアスコート

マットブラックに特におススメなのが、ワコーズから販売されているバリアスコートです。マットブラックは洗車して磨いてしまうと艶が出てしまうので、汚れを洗い流してからこのバリアスコートを吹き付けて添付されているマイクロファイバークロスで拭き取ります。

吹き付けた瞬間艶が出るので、焦ってしまいますがすぐにつや消しとなり質感は非常に深みのある重厚なマットブラックになります。撥水性があるので通常のマットブラックのように水をかけても広がって止まる感じはなく、水を弾くので汚れが付着する心配がなくなります。

この商品は保護艶出しが目的の商品ですが、コンパウンドが入っていないのがマットブラックと相性がよいです。

今までで何回リピートしたでしょうか。おそらく10缶は使って来ました。

大型二輪、ミニバン、軽バンとワックスを一切使わずこれ全て一本でコーティングを済ましています。
何よりも洗車後に水拭きをする必要が無いので、工数が減って洗車の時間短縮になり助かっています。

出典: https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R2AE97CIOQF9... |

洗車

マットブラックは通常の塗装よりデリケートです。しかしきちんとメンテナンスを行う事で、いつまでもキレイなマットブラックを保つことができます。

マットブラックの汚れは、こまめに落とすことです。汚れに気が付いたらそのままにせずに水洗いをしましょう。できる限り水洗いをすることが基本ですが、もし水洗いができない状態が何日も続くようでしたら、濡れたタオルで優しく拭き取るようにします。しかし砂などがボディーに付着してるとキズをつけてしまうので注意して優しく行いましょう。

マットブラックには、WAXの必要がないと考え、WAXをしない方がいますが、実はマットブラックにもWAXをかけると効果的です。しかし通常のWAXを使うとコンパウンドが含まれており艶が出てしまうので、マットカラー専用のWAXを使うとよいでしょう。

傷がついた場合

マットブラック塗装で、傷がついてしまったら、再塗装しか方法はありません。それがちょっとした線傷でも同じです。

マットブラックは、表面を荒くデコボコさせた塗装で、表面をつるつるに磨くと艶が出てしまいます。もし傷がついた部分をコンパウンドで傷消しを行うために磨いてしまうとキズは消える可能性はありますが、磨いた部分に光沢が出てしまいます。

僅かな線傷ができてしまったら再塗装するしか方法が無いのがマットブラックのデメリットでしょう。

そこで傷がつかないために工夫をすることが大切です。もっとも効果的なのがガラスコーティングでしょう。一般のガラスコーティングは磨き工程がありますがその磨き工程を省き、専用のマットカラー用のコーティング剤でコーティングします。

コーティング後は被膜が硬いので擦り傷の予防にもなり、また虫などのこびりつきを防いでくれます。

マットブラックの塗装にかかる料金

マットブラックの塗装料金は、通常の塗装工程とほとんど変わりませんから、料金も通常のソリッドカラーと同程度の価格となっています。

マットブラック塗装にすると値段が高くなる業者は避けるようにしましょう。じつはマットブラックは、磨き工程が無いのでその分通常より安くなるのが当たり前です。ただし専用のフラットベースを添加するのでその分で磨き代と帳消しとなり、ほぼ同程度の価格で塗装をしています。

マットブラックで車を全塗装する場合、20万円~40万円が相場となっています。部分的な塗装は見積もりを取ると良いでしょう。例えばボンネットでしたら普通乗用車で4万円前後で行ってもらえるでしょう

マットブラックに塗装する場合も通常の塗装と同じように業者により値段設定はピンキリです。クオリティをどの程度求めるかによりその金額は変わってくるので、お店の人とのコミュニケーションが非常に重要になって来るでしょう。

DIYで塗装する場合

自分で塗装すれば業者で塗装するより非常に安く塗装することができます。それは塗装料金のほとんどが、技術料となっているからです。

自分で塗装をすれば、必要なのは材料費のみで済みますから、全塗装であれば数万円で塗装ができるでしょう。

必要なのはマットブラックの塗料と下地塗料、水研ぎペーパー、マスキングテープ、シリコンオフです。塗料は500gあれば普通乗用車のバンパー1本塗装することができます。また軽自動車であれば4kgで全塗装することができます。

またマットブラックは初心者でも意外と簡単に塗装ができます。それは艶を必要としないことが初心者には簡単だからです。通常の塗装では艶を出すために塗料の吐出量や移動スピードを塗料が垂れる寸前で移動させる技術が必要ですが、艶なしであれば移動スピードが速い方が艶が出ない塗装になるので、初心者でも簡単でしょう。

マットブラック以外に好きなカラーでマットカラーに

マットブラックは高級スポーツカーに純正採用されている事もあり、これから流行する気配があります。バイクなどでは盛んにマットブラック塗装がされ始めました。

マットブラックは見た目が重厚で高級感を醸し出し少し悪っぽさもあります。しかし高級車でもガンメタのつや消しがあるように、それ以外のカラーでも艶消し塗装は可能です。

つや消しのカラーを作るには、専用のフラットベースを添加しますが、その他にも塗装の仕方でマットカラーに塗装することができます。塗料が艶を出すためには表面が滑らかになる必要があります。そこで表面をでこぼこになるように塗装すると専用のマットカラーを使わなくてもつや消し塗装ができます。

マットブラックで注目度アップ

今回はつや消し塗装のマットブラックについて解説してきました。マットブラックは手入れが大変といった話をよく聞きます。しかしメンテナンスをマットブラックにあった方法で行えばそれほど大変ではありません。むしろWAXの必要がないので洗車も早く済ませられる事でしょう。

塗装方法も一般の色と同じなので、特別な料金もかからないのが普通です。マットブラックにしたいけど今まで躊躇していた方は、元に戻すにはラッピングという方法もあるので、チャレンジしてみると良いでしょう。

初回公開日:2018年04月07日

記載されている内容は2018年04月07日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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