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ハイラックスサーフの燃費は良い?悪い?ディーゼルや215の燃費

更新日:2024年02月10日

ハイラックスサーフの燃費について考えます。ハイラックスサーフとはどのような車でしょうか?タイプ別に分けて燃費をまとめてみましょう。本記事では、130,185,210、215の4タイプを扱います。「スポーツランナー」という面白いモデルにも触れます。結果はいかに?

ハイラックスサーフの燃費は良い?悪い?ディーゼルや215の燃費

ハイラックスサーフについておさらい!

ハイラックスサーフは、トヨタ自動車が1983年から生産している5ドアの大型SUVです。その名の通り、同社が生産していたピックアップトラックである、4代目ハイラックスをベースに開発されました。日野自動車との共同開発により誕生し、日本においては1984年から販売が開始されています。

若者たちの間でスキーブームが起きた頃は、ハイラックスサーフでスキーに出かけるのが、かっこいい若者の象徴でした。決して安くはないハイラックスサーフを無理して買った若者たちも多かったのではないでしょうか。大型SUVのを巻き起こした立役者と言っても決して過言ではありません。

しかし、残念ながら2009年にモデルチェンジされた5代目からは、海外専用になってしまい、日本市場からは姿を消しました。

ハイラックスサーフの燃費は良い?それとも悪い?

本記事では、ハイラックスサーフの燃費について解説します。果たして燃費は良いと言えるでしょうか?それとも悪いと言えるでしょうか?様々な角度から迫ってみましょう。

その前に、燃費を考えるにあたって覚えておきたいのが、燃費の測定方法の違いです。現在車の燃費は、「JC08モード」で表示されていますが、ハイラックスサーフが日本で販売されていたころには、「10・15モード」で表示されていました。ですから、燃費を評価するのには、後者の数値で考えることになります。では、10・15モードとは何を指すのでしょうか?JC08モードとどこが違うのでしょうか?

10・15モードとJC08モードの違いは?

10・15モードとは、1991年に国土交通省が燃費の測定方法として採用したものです。車の燃費は車の使用状況によって大きく変わります。例えば、走行中の気象条件や交通渋滞などの外的な要素のほか、急加速急発進などの運転方法、エアコンのオンオフなど多岐に渡ります。それで燃費の測定方法として、当時の考えられる車の使用環境を基に10・15モードが定められたのです。

しかし、アイドリングストップ車など時代と共に車の環境も変化し、測定技術も大きく進歩したため、より実際の使用状況に近い燃費の値を算出できるようになったのです。それがJC08モードという現在の測定方法です。例えば、エンジンが温まっている時と冷えている時の違いなども細かく反映させています。ただ、本記事で扱っている一昔前のハイラックスサーフの場合は、10・15モードで測定しています。

タイプ別に燃費を比較してみよう!

ハイラックスサーフは、公表されているスペック表の中にある、車両形式の数字に系を付けて、年代ごとに分けて呼ばれています。「ハイラックスサーフ130系」といった具合です。本記事でもその分け方を採用することにします。

まず、タイプ別に燃費を見ていきましょう。なお、ハイラックスサーフは一部のモデルを除き、すべて4WDとなっています。

ハイラックスサーフ130系

ハイラックスサーフ130系は、1989年から1995年まで生産されていたモデルです。初代から数えて2代目となります。初代の60系のハイラックスサーフは、まだ、ベースとなったハイラックスピックアップトラックの雰囲気を残していましたが、130系になって角がとれ、乗用SUVらしい洗練されたスタイルへとチェンジしています。

4ドアがラインナップされファミリーユーザーのが一気に高まりました。RV(レクリエーショナルビークル)という言葉ができたのもこの頃でした。力不足で、ハイラックスユーザーの多くが、2.4Lのディーゼルターボを選択していましたが、その後、ガソリンディーゼルともにエンジンの強化変更がなされ、非力なイメージは払しょくされました。ワイドボディーが登場し、内装も一段と高級になりました。

130系のスペックは?

●ハイラックスサーフSSR-Vワイドボディー(ディーゼル)
エンジン形式:1KZ-TE
エンジン種別:水冷直列4気筒OHCmターボディーゼル
総排気量:2,982cc
最高出力:96kw(130PS)/3,600rpm
最大トルク:289.3N・m(29.5kgf・m)2,000rpm
燃料供給装置:EFI
使用燃料:軽油
燃料タンク:65L
車両重量:1,860kg

●ハイラックスサーフSSR-Vワイドボディー
車両形式E-VZN130G
エンジン形式:3VZ-E
エンジン種別:水冷V型6気筒OHCm
総排気量:2,958cc
最高出力:110kw(150ps)/4,800rpm
最大トルク:245.2N・m(25.0kgf・m)/3,400rpm
燃料供給装置:EFI
使用燃料:レギュラーガソリン
燃料タンク:65L
車両重量:1,790kg

燃費はどうなの?

ハイラックスサーフのディーゼル仕様車については非公表のため記載できませんが、ガソリン仕様車は、5MTで1リッターあたり7.3km、4ATで6.4kmとなっています。この頃のエンジンはまだ洗練されておらず、ディーゼルエンジン車は、黒煙がもくもくと排気管から出て、いかにもディーゼル車というエンジンでした。ガソリン車も含めて、燃料を吐き捨てて走っているといった表現が当てはまります。ですから、ハイラックスサーフは、若者やファミーリーユーザーには、燃費の点では少々頭の痛い車でもありました。

ハイラックスサーフ185系

ハイラックスサーフ185系は1995年にデビューしています。ハイラックスとしては3代目となります。前述のように、ハイラックスサーフはピックアップトラックであるハイラックスをベースに開発されていましたが、3代目は新しいハイラックスサーフ専用の設計になりました。

ピックアップトラック譲りのゴツゴツ硬めのサスペンションから、より快適に人を載せることを意識したものに変更されています。4WDシステムにも変更が加えられ、「マルチモード4WD」という2WDモードも備え持ったフルタイム4WDを搭載しました。エンジンに関しては、当初ディーゼル車は130系からのものでしたが、その後直噴ディーゼルターボにマイナーチェンジしました。ガソリン車は3.4Lの6気筒エンジンと、2.7Lの4気筒エンジンという2つのタイプを準備していました。

185系のスペックは?

●ハイラックスサーフSSR-Vワイドボディー(ディーゼル)
車両形式:KD-KZN185W
エンジン形式:1KZ-TE
エンジン種別:水冷直列4気筒OHCターボ
総排気量:2,982cc
最高出力:96kw(130PS)/3,600rpm
最大トルク:289.3N・m(29.5kgf・m)/2,000rpm
燃料供給装置:EFI
使用燃料:軽油
燃料タンク:70L
車両重量:1,740kg

●ハイラックスサーフ3.4SSR-Gワイド
車両形式:E-VZN185W
エンジン形式:5VZ-FE
エンジン種別:水冷V型6気筒DOHC
総排気量:3,378cc
最高出力:136kw(185PS)/4,800rpm
最大トルク:294N・m(30.0kgf・m)/3,600rpm
燃料供給装置:EFI
使用燃料:レギュラーガソリン
燃料タンク:70L
車両重量:1,830kg

燃費はどうなの?

スペック上ではディーゼル仕様車は1リッターあたり10.4km走る計算になっていますが、ユーザーの燃費記録をまとめると、平均8km前後が実燃費となります。ガソリン仕様車のスペックは、2.7Lエンジンが9.1km、3.4Lエンジンは8,2kmとなっています。それに対してユーザーの燃費記録をまとめると、実燃費は2,7Lエンジンで平均6.7km、3.4Lエンジンで平均6.4kmというところです。高速道路を使った長距離走行時には、比較的良好な燃費を示しますが、市街地走行時には、かなり燃費がダウンする傾向があります。

ハイラックスサーフ210系

2005年から発売されたのが、4代目のハイラックスサーフ210系です。ハイラックスサーフの2WDモデルとして君臨しました。アメリカンボディーサイズと言われたように、さらに大柄になった車体を3.4Lもしくは2.7LのDOHCガソリンエンジンで引っ張っていました。4WDとは一味違う、大排気量のFRならではの乗り心地を堪能した方も多かったのではないでしょうか。

210系のスペックは?

●ハイラックスサーフSSR-X
エンジン形式:2TR-FE
エンジン種別:水冷直列4気筒DOHCm
総排気量:2,693cc
最高出力:120kw(163PS)/5,200rpm
最大トルク:246N・m(25.1kgf・m)/3,800rpm
燃料供給装置:EFI
使用燃料:レギュラーガソリン
燃料タンク:87L
車両重量:1,720kg

燃費はどうなの?

スペック上では、1リッターあたり8.9kmとされています。ユーザーの燃費記録をまとめると、平均で7.5kmほどとなっています。2t近くにもなる4WD車と比べて車重が軽いため、燃費の悪化する程度が少なくなっています。車重は燃費に大きく影響することがわかります。

ハイラックスサーフ215系

上記の210系が2WDであるのに対して、4WD搭載モデルが215系ということになります。タイヤサイズのアップや、ショックアブソーバーなどの改良など、走行性能の一層の向上が進み、内装に関しても、オプティトロンメーターや革巻きステアリングなどの豪華装備をまとった高級モデルも登場しています。

215系のスペックは?

●ハイラックスサーフSSR-X(ディーゼル)
車両形式:KN-KDN215W
エンジン形式:1KD-FTV
エンジン種別:水冷直列4気筒DOHC・ICターボ
総排気量:2,982cc
最高出力:125kw(170PS)/3,400rpm
最大トルク:352N・m(35.9kgf・m)/1,400rpm
燃料供給装置:コモンレール
使用燃料:軽油
燃料タンク:87L
車両重量:1,940kg

●ハイラックスサーフSSR-x2.7L
車両形式:CBA-TRN215W
エンジン形式:2TR-FE
エンジン種別:水冷直列4気筒DOHC
総排気量:2,693cc
最高出力:120kw(163PS)/5,200rpm
最大トルク:246N・m(25.1kgf・m)/3,800rpm
燃料供給装置:EFI
使用燃料:レギュラーガソリン
燃料タンク:87L
車両重量:1,830kg

燃費はどうなの?

ディーゼル車の場合、スペック上では1リッターあたり11.4kmとしています。実燃費はというと、ユーザーの燃費記録をまとめると、平均で10kmほどとなっています。ガソリン車の場合は、スペック上では8.9kmとなりますが、実燃費は7kmというところです。ディーゼルエンジンを選んだほうが満足感が大きいです。

スポーツランナーという変わり種も!

ハイラックスサーフとしては異質の存在感を放ったモデルが、「スポーツランナー」です。ローダウンをし、エアロパーツで身を包んだ、「大型SUVの走り屋」と言った車で、今までにないハイラックスサーフでした。低価格を実現し、気軽にSUVを楽しめる新しい形でした。残念ながら販売実績は今一つとなってしまいましたが、燃費は、スペック上では1リッターあたり9.1kmとなっています。2WDと軽量化の効果が数字に表れています。

燃費の口コミをご紹介!

口コミをいくつかご紹介します。多くの書き込みは、ハイラックスサーフの燃費の悪さを嘆いています。特にガソリン車のユーザーからは、「もう少し燃費が何とかならないのか」や、「思っていた以上に燃費が悪い」というような嘆きの声が聞かれます。一方、ディーゼル車のユーザーからは、「燃費が良いとはいかないまでも、このクラスと装備なら仕方のないところ」などと、消極的な意見は少ないようです。

学生の頃弟と共同でハイラックスサーフを所有していたが、これが2Lのガソリン車でメチャクチャ燃費が悪い。街乗りはやはり4~5㎞/Lだった。2Lガソリン車自体あまり聞かなかったがおまけに2ドア。同じ車を見たことがなかったw

出典: https://twitter.com/gen__uine/status/864714303806488576 |

燃費悪すぎない?
リッター4キロいってないよ

出典: https://twitter.com/yuki0119185/status/647026699239096321 |

ひさびさの、サーフで
ドライブ!ディーゼルエンジンぶぉんぶぉん言わせながら走るの最高

燃費の悪さ天下一!!

頑張れサーフ

出典: https://twitter.com/iloveytaky/status/832865292476891136 |

ハイラックスサーフの燃費評価はいかに?

ハイラックスサーフは、パワートレインも古く、燃費を期待することはできないと言わねばなりません。ただ、生産当時の他車と比較すれば、決してハイラックスサーフだけが劣っていたとは言えないのも事実でしょう。燃費を気にするのであれば、年式の新しいディーゼルターボを選択すれば、まだまだ楽しめる車と言えます。

ちょっとの工夫で燃費を向上させよう!

多くのハイラックスサーフユーザーは、運転にちょっとした工夫をして、燃費を向上させる努力をしています。急発進や急加速は、特にオートマチック車などには多くの負担がかかります。なるべく静かにアクセルを踏むことを心掛けましょう。なるべく車間距離をあけ、一定の速度で走行するようにして、アクセルのオンオフを減らせます。また、ただでさえ重い車ですから、無駄な荷物は極力降ろしておきましょう。さらに、エアコンも燃費に影響しますので、不必要に使用せず適正な温度で使用しましょう。

ハイラックスサーフの魅力を体感しよう!

ハイラックスサーフの燃費について考えてきました。燃費については、お世辞でも良いとは言えませんが、大きな車体で力強く走る姿はハイラックスサーフの大きな魅力です。また、丈夫な車ですから長持ちです。中古車で探せば、まだまだ見つかります。愛車の候補にぜひ加えてみてはいかがでしょうか?

初回公開日:2017年08月30日

記載されている内容は2017年08月30日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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