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ランボルギーニの燃費は良い?悪い?タイプ別比較

更新日:2024年02月10日

ランボルギーニといえば憧れのスポーツカーです。スタイリングや走りで他を圧倒できる、そんな車ですが燃費は悪く維持費が高額というのもまた事実です。ではそんなランボルギーニの燃費の実態はどうなのかご紹介していきたいと思います。

ランボルギーニの燃費は良い?悪い?タイプ別比較

憧れのランボルギーニ

ランボルギーニと言えば、フェラーリと並ぶイタリアを代表する2大スーパースポーツカーメーカーの1つです。クルマ好きな人なら1度は乗ってみたいと思う方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?500から700馬力いったケタ違いの馬力をひねりだす夢のようなランボルギーニですが、ランボルギーニの名にふさわしいくらいに燃費もある意味スーパーで、クルマを持っているだけで高額な維持費がかかってしまうのもまた事実です。

では、そんなランボルギーニの燃費は一体どのくらいなのかを見ていきましょう。

ランボルギーニの燃費は良いの?悪いの?

では実際のところランボルギーニの燃費はどうなのでしょうか?最初に結論を申し上げますと、「とても悪い」の部類に入ってしまいます。車種や年代によって燃費は大きく変わるため一概に燃費はこれくらいとは言えませんが、市街地/高速走行とも一桁代というのが当たり前というのが現状です。

では、なぜランボルギーニは全体として燃費が悪いのか、その理由を紹介していきたいと思います。

原因1 モンスターエンジン

エンジンの馬力

ランボルギーニなどのスーパースポーツカーで一番注目するところと言えば、エンジン・馬力です。もし、時速300km以上のスピードを出すとなると重要になってくるのがエンジン出力になります。

たとえば、現在ランボルギーニのフラッグシップモデルである「アヴェンタドールS」は最高時速350km/hというとてつもないスピードを出すため、なんと740馬力のエンジンを積んでいます。実際、740馬力と言われてもピンとこない方もいらっしゃると思います。ちなみにコンパクトカーの車種の1つであるトヨタ・アクアの馬力は約100馬力です。その馬力でも高速道路を走るのに十分な性能を有していますが、アヴェンタドールSのエンジンは単純計算で7.4倍もの出力を持っているのです。

それを実現させるには、ガソリンをより多く燃やしてエネルギーに変換しなければなりません。

エンジンの排気量

では、ガソリンをより多く燃やすにはどうしたらいいのか?

そこで問題になってくるのが排気量です。より多くのガソリンを燃やすにはエンジンのキャパシティーがより多く求められます。それを排気量といますが、先ほどのアクアの排気量は1.5ℓなのに対し、アヴェンタドールの排気量は6.5ℓです。単純計算で4倍近く違うため、クルマをアイドリングさせているだけで常に4倍のガソリンを消費してしまいます。

こういった要因がランボルギーニの燃費を悪くする大きな原因となっています。

原因2 信号待ちや渋滞による燃費悪化

アイドリングストップ非搭載

ランボルギーニのようなスーパースポーツカーとなると、街中の渋滞は致命的な燃費悪化の要因になります。こんな時、救世主となる機能がアイドリングストップです。

アイドリングストップとは、信号待ちや渋滞などで車が止まっているときに、無駄な燃料消費を抑えるため、エンジンを自動的に停止させるという機能です。最近の国産車にはこれがほぼ標準装備となっています。

しかし、ランボルギーニのようなスーパースポーツカーにはこのような機能はついていません。理由としては、ランボルギーニという超高額なスポーツカーに乗ることができる人に日々の燃料代を気にするような人はいないというなんとも羨ましい理由もありますが、こまめにエンジンを停止させたりふかしたりすることはエンジンにとって負担になるというのが原因です。

高価なハイオク燃料

ランボルギーニのようなスポーツカーはハイオク燃料を使用します。ハイオク燃料はレギュラーガソリンよりも燃えにくいという性質があります。スポーツカーは高速走行を前提に設計されていて、馬力を出すため、エンジンは一般車に比べ高温高圧になっています。

それがレギュラーガソリンだと、その高温高圧に耐えられず意図せずときにガソリンに着火していまい、エンジンが壊れてしまいます。そのため、あえて燃えにくいハイオク燃料を使うのですが、アイドリング時など比較的エンジンが高温高圧になりにくい場合、ハイオク燃料が完全燃焼せずエンジンにススとなってこびりつき、エンジンのパフォーマンスや燃費を悪化させてしまいます。

そのため、ランボルギーニなどのスーパースポーツカーを町乗りなどに利用するとどんどん燃費の悪化を招いてしまいます。

原因3 重量による燃費悪化

ランボルギーニのようなスーパースポーツカーは、徹底的な軽量化を行います。

サーキットを走行する際、コーナリング性能を得る上で重要になるのが車重の軽さになるからです。そのため、最近のランボルギーニのボディフレームはカーボンモノコックという炭素繊維複合材が使われています。

カーボンモノコックは従来の金属製ボディと比べて強度や軽量化といった面で非常に大きな効果を発揮します。また、その他の部分でも徹底的な軽量化が図られているのですが、それでもランボルギーニの車重は一般車と比べ非常に重いです。

重量の原因はエンジンにあり

なぜランボルギーニの重量は数々の軽量化の努力をもってしても重くなってしまうのか?その原因はやはりエンジンです。非常に大きなパワーを出すため、必然的にエンジンの大きさや重量は増すことになり、またその巨大なエンジンを様々な面で支えるためにより多くの部品が重量となってのしかかります。

「アヴェンタドールS」の場合車両重量が1.6トンにもなり、この重量は一般車でいうところの5.6人乗りステーションワゴン車に相当します。先ほどのトヨタ・アクアですと4人乗りで1.1~1.3トンほどで、ランボルギーニは2人乗りであることを考えるといかに重い車かがわかります。

この車重の重さが徐々に燃費に響いてくることになるのです。

ランボルギーニのタイプ別燃費比較

では、実際にランボルギーニの車種ごとにどのくらい燃費が違うのかを具体的に見ていきたいと思います。

ランボルギーニ ウラカン

ランボルギーニ「ウラカン」は2013年に生産を終了したモデル「ガヤルド」の後継機種になります。2014年のジュネーブショーにて正式に発表されました。

5.2ℓの10気筒NAエンジンを搭載していて、580馬力の出力を有しています。それでいながら低速走行性能の改善に力を入れていて、スーパースポーツカー特有の「少しでもアクセルを踏むと加速しすぎて乗りにくい」ということがないように、市街地での走行を意識して設計されています。

価格は新車価格で2500から3000万円となります。これでもランボルギーニのミドルシップ車種というのですから驚きです。燃費としては、乗り方にもよりますが大体7ℓ/kmです。この数字はランボルギーニの中ではかなりの低燃費車種であると言えます。

ランボルギーニ ガヤルド

ランボルギーニ「ガヤルド」は2003年から発売され、歴代ランボルギーニの中で最も生産されたモデルでもあります。

ウラカン同様5.2ℓ10気筒エンジンを搭載し、モデルによりますが500から570馬力を有しています。現在は生産終了モデルとなっていますが、中古車市場で大変です。

燃費としては約4.5km/Lから6km/Lくらいです。ウラカンと比べると燃費の悪さが若干目立ちますが、もし購入を検討する場合は中古での購入となるため、安く手に入れることができます。

たとえば前期モデル(2003-2008)は1000万~1800万円で取引されているため、ウラカンとの差額を維持費やガソリン代にあてるという考え方もできます。

ランボルギーニ ムルシエラゴ

ランボルギーニ「ムルシエラゴ」は2001年に発表され、2010年まで発売されたランボルギーニのフラッグシップモデルになります。

排気量は6.2/6.5ℓのV12気筒NAエンジンを搭載し、640馬力を誇っていました。しかしそのモンスタースペックと引き換えに、燃費の悪さでも世界を轟かしています。2010年にアメリカ環境保護局とエネルギー省が毎年発表する燃費ワーストでは、堂々のワースト1位にしてしまいました。

実燃費は市街地で2~3.5kmL、高速走行でも4.5km/Lというあまりの高燃費のため、燃料タンク容量が100Lあるにも関わらず、全開走行すると30分と持たずガス欠になってしまうほどです。

ランボルギーニ アヴェンタドール

ランボルギーニ「アヴェンタドール」は、2011年から発売されているランボルギーニのフラッグシップモデルであり、ムルシエラゴの後継機種になります。

排気量6.5ℓV12気筒NAエンジンを搭載し、出力は700馬力以上に上ります。新車価格は4300万円。ルシエラゴの燃費の悪さを受け、最高出力を大幅に上げつつも、燃料消費を抑えるため新たにエンジンを再設計しました。また、2013年モデルから気筒休止システムを導入し、加速以外の巡航時やアイドリング時は、12気筒あるエンジンの半分を休止させることによりエコなドライブを可能にするモードも追加されました。

さらに細部の徹底的な軽量化により、市街地で最高で6.3km/L、高速走行時に7-8km/Lという燃費に改善されました。数字だけ見ると大して変わらないように見えますが、この燃費帯の車で1%の燃費改善はとても大きなものになります。

ランボルギーニ ヴェネーノ

ランボルギーニ「ヴェネーノ」はもっともプレミアムなモデルとして2013年に公開されました。ワンオフモデルということもあり、制作されたのはなんとたったの3台。のちにロードスターモデルも9台制作されましたが、合計12台しかこの世界に存在していません。

一台の価格は約4億6000万円です。

もうもはや家が数件買えてしまうというとんでもない額ですね。しかし、販売と同時に売り切れてしまう事態になりました。4億円の車を試乗もせず実物すら見ないままネットショッピング感覚で購入してしまうというのがなんとも想像しがたいです。

性能については、アヴェンタドールをもとに125kgの軽量化をし、空力特性や足回りをさらに突き詰めた仕様になっています。燃費はもはや書く必要性すら疑われますが、スペックから察するにアヴェンタドールとほぼ同等もしくは若干ヴェネーノのほうが低燃費といったところです。

維持費を抑えたい人へのワンポイントアドバイス

ランボルギーニは車両価格や高燃費からくるガソリン代等の維持費まで何から何まで超高額な車です。それでも日々の維持費を少しでも抑えたいという方はどうしたらいいのか?

それはズバリ、ランボルギーニを遠出専用にすることです。

ランボルギーニなどのスーパースポーツカーは、基本的に乗れば乗るほど経年劣化から燃費は悪くなり維持費がかかります。ガソリン代はもちろんのこと、部品代が非常に高額で、且つ部品によってはイタリアから直輸入しなければならないため、それがさらに維持費を高額にする原因になります。ですから、普段町乗りでは使用せず、遠出などの用途に絞ってに利用することをします。

ランボルギーニは非常にワイドボディで車高も低いため、日本の道路事情では扱いづらい部分が多々あります。もし街角で角を擦ってしまったなんてことがあると、日々のガソリン代とは比べ物にならないちょっとした中古車が変えてしまうほどの修理費がかかってします。そのリスクを最小限にするためにも、遠出などの特別な時に限ると良いでしょう。

また、遠出専用とすることにはもう一つのメリットがあります。それは、上にも書きましたが、エンジンを傷めないという点です。遠出の場合高速道路を使うことが多く、また目的地から目的地の距離が平均的に長くなるため、エンジンに安定した負荷がかかり、燃料の不完全燃焼を抑えることができます。また、普段の足としての町乗りよりは信号でのストップが平均的に少なくなるため、燃費の向上とブレーキ等への消耗部品への負担を軽減します。

以上の理由から、月1〜2度の遠出での限定的な利用をします。

燃費は悪いけど最高のクルマ

いかがでしたでしょうか?

ランボルギーニという車の特性上燃費はかなり悪いですが、それ相応のパワーやスタイルを有しています。日本では特に燃費の良さが追求され、税金や維持費といった面からも低燃費車が大といった傾向にありますが、車好きには燃費よりもスタイリングや走りといったところが大きく求められるところです。そんな人にとってランボルギーニはスタイリングと走りの両方を満たすとても魅力的な車で、もしオーナーになれたら間違いなく満足することができるでしょう。

なんとかしてランボルギーニオーナーになりたいんだけど、さすがにアラブの王族のような乗り方はできない、、、という方は、ぜひこの記事を参考にして、あこがれのランボルギーニオーナーになってください。

初回公開日:2017年08月23日

記載されている内容は2017年08月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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